スポーツマーケティング会社が仕掛けるイベント価値最大化!CAMP卒業生も登壇!

講座レポート

  • 対象講座
    かけがえのない仲間と共に…。スポーツイベント舞台裏
  • 日時
    2017年1月20日(金) 19:30~21:30
  • 会場

    TKP新宿ビジネスセンター 11Fスカイ会議室

    東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11F

  • 講師/ゲスト
    松井史郎詳細
  • 講師/ゲスト
    飯田健太詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

スポーツの価値を一番直に触れられるもの、スポーツイベント。
本日のゲストはスポーツイベントを通して、スポーツの価値を最大化、価値提供する株式会社インターナショナルスポーツマーケティング(以下iSM社)から、松井氏と飯田氏のお二人にお越しいただきました!

飯田氏は、MARS CAMP5期生という元受講生!某ゲーム会社からiSM社に転職。現在はMARS CAMPで学んだことを活かし、スポーツに特化したECサイトの運営、マーケティング、新規事業に従事している、まさにMARS CAMP生の鏡となるお一人でもあり、業界の最前線でご活躍中です。
松井氏は、大学卒業後システム会社に就職され、ベンチャー企業を経て、流通現場を体感する為に築地へ行かれ、トラック・フォークリフト・ターレットを乗りこなし!その後…iSM社へ行かれたスポーツ業界の中では珍しいキャリアの持ち主。前職でのご経験と確固たる体感値から、スポーツ業界の最前線でご活躍中のお一人です。

そんな業界の最前線でご活躍のお二人に、スポーツイベントの舞台裏をお話いただきながら、スポーツの価値提供術、そして、参加型・観戦型スポーツイベント最大化の手法をメインに迫ってまいります。

まずはiSM社のご紹介から。
iSM社は「スポーツと自分の可能性を信じて。」を企業理念に、各種スポーツイベントプロデュースやEコマース、WEB制作、メディア事業など、様々な事業を行なっており、大会出場選手へのサービス提供として、記念品としてのDVDを商品企画、制作、販売や、全国スイーツマラソンのイベント運営事業をするなど、各種スポーツ競技との関わりを持ち、スポーツ市場を横断的に活性化する事業展開をしている会社です。スポーツジャンルの割合では、サッカーが最も高く、市場規模の大きい、競馬などの公営競技、ゴルフなどにも事業を展開しています。

さらに、仕事のリアルでは、スポーツマーケティング会社であるiSM社が仕掛けるスポーツイベントの舞台裏を通して、事業主の視点からイベントの最大化、そして価値提供術をメインにさらに掘り下げていきます。

まずは「スイーツマラソン」について。
スイーツマラソンとはその名の通り、スイーツとマラソンをコラボレーションしたエンターテインメントマラソン。2010年の第一回から現在も毎年秋冬に全国各地で7〜8回ほど行なっている人気イベント。
スイーツマラソンのポイントに関して松井氏は「スイーツマラソンは秋冬開催をしております。なぜ秋冬開催かというと、夏の暑い時期だとスイーツが溶けてしまうんですね(笑)。食中毒の問題もあるので、基本的に通常のマラソンイベントと同じく秋冬の開催をしています。累計給スイーツ数も約5,259,000個と相当数スイーツを用意しています。スイーツがなければスイーツマラソンは成り立ちませんから(笑)。また、東京のスイーツだけで大会を運営するのではなく開催地のスイーツ店とタイアップして運営しています。スイーツは購入することもでき、地元のスイーツ物産展のような形で、イベントを通して地域の活性化をしております。」とお話いただきました。
“給水”ならぬ“給スイーツ”という言葉を作り、累計給スイーツ数約5,259,000個という圧倒的な数のスイーツを提供し、多くのブースが出店。ただ「スイーツ×マラソン」の楽しいファンランを開催するのではなく、地域の活性化など地場の企業にとってもメリットのあるイベントにすることが重要なポイント。
参加者は若い女性の方々が多く、イベント満足度も80%以上の参加者が満足というデータが得られており、参加者、全てのステークホルダーがハッピーになれるような結果となっています。事業主としては、”参加者にとって楽しいスポーツイベント、地域を活性化できるスポーツイベント”の視点を持ってイベントを作り上げることが重要ともお話頂きました。続けて「業界内でもDOのスポーツに注目が集まっている」と、参加型のスポーツイベントがもたらす価値の大きさと社会の需要が感じ取れます。
その中で、事業サイド目線で飯田氏は、特にスイーツランのような参加型スポーツイベントの運営方法と、過去MARS CAMPで経験してきた観戦型スポーツイベントの運運営方法の違いについて、
「MARS CAMPではスポーツチームのインターンで、サッカーの現場運営に携わっていました。サッカーなどの観戦型スポーツは主役が選手、参加型スポーツイベントは主役が参加者。運営の中でサポートする対象が変わってきます。」とお話いただきました。対象が変われば運営の方法も変わってくる、提供する価値も変わってくることがわかります。このお話に、普段から様々なスポーツチームでインターンを実施している受講生が大きく首を縦に振っている姿が印象的なワンシーンとなりました。
では、スポーツマーケティング会社が仕掛けるスポーツイベントとして、楽しく、且つ社会的に意義のあるイベントができても企業にとっても事業化するにはどうしているのか?スポーツをビジネスにしたいと考えている参加者にとってひと時も聞き逃すことができないパートに入ります。
松井氏は「事業的に考えると事務局を置くことや、運営コストやサイト管理などのコストもかかるので、年に複数回イベントを実施することで、1大会あたりのリスクを下げるのが1点。また、当たり前ですが参加者の参加費が収益源になるので集客がカギとなります。」とご解説いただきました。その中で、PR方法としてパートナーとして一緒に事業展開するのがTV局。続けて松井氏は「ローカルTV局はテレビ放送以外の事業で利益を出していくことが重要課題。協働することで、イベントの成功がお互いの課題解決に繋がるのでそこをどのように前に進めていくかが重要です。」という事業化においての肝をお話いただきました。単なる枠売りだけでなく、“スイーツマラソン”というイベントをコンテンツとして捉え、営業活動を実施することも含め、いかにしてイベントの価値をパートナー企業やステークホルダーに提供できるかがカギとなります。

続いて、「スポーツ団体サポート」について。
iSM社はプロチームの場内演出やJリーグのWEBサービスをサポート。「20年ほど前はほとんど演出なんてなかった興行当日の球場。その中で、フロアディレクター、スタジアムDJ、ビジョン・音響の活用、マスコットアテンド、スポンサー権利最大化など、多様な切り口でプロスポーツチームのサポートをし、球団のロイヤルティ向上にも繋げられる」と松井氏はご解説。
WEBサポートでは、デザイン性はもちろん、データを一元管理することでデータを活用したコンテンツの企画・運用をし、新しい価値を生み出していくことでサポートをしています。協会・リーグ・チームといったスポーツ団体でのデータ一元管理は、スポーツの発展をする上で行うべきもの。活用方法には未だ課題はあるものの、スポーツ界の発展のためには業界全体としてのリテラテシーと遂行力が求められます。

また、MDでは、スポーツメモリアルラボ(SML)の運営を行い、ECサイトでバレー、アメフト、ラグビーなどの高校選手権や優勝記念グッズ、引退グッズ、競馬などを販売。飯田氏は「MDでは、例を挙げると春高バレーに関しては出場選手の親御さんや出場校をターゲットに思い出としての記念品を提供しています。映像コンテンツの二次利用を行う目的で物販を行っていますが、個人的にもこの事業で自分が好きな選手の引退記念品を作ることができたので、ものすごい嬉しい経験でした。(笑)」とお話いただきました。受講生も自分が好きなスポーツに携わりたいと思う人が多いですが、まさに飯田氏はその想いを実際に体現し、社会的ニーズに合わせ形にした人材。これからスポーツ業界に羽ばたく受講生も、自分のやりたいことを形にできるかどうかは自身の引き出しと、形にする力次第。その時のために今から準備をして欲しいと思います。
そして最後はファンマーケティング=「会員管理」について。
プロスポーツチームのファンクラブにおけるシステム管理は近年力を入れているものの未だ進んでいない状況。作りたいけど作れないリーグや協会のために、無料の会員管理サービス「MiiT+(ミータス)」をリリース。ファンマーケティングのチャネルとしての活用が期待できるものの、導入には導入する側のスタッフ数や運用スキルなど、新しいことを始めるにあたって慎重になってしまうスポーツ団体もあるのは事実。
飯田氏は「MiiT+ をより簡素化し、なおかつ会費を支払える決済環境を整え、さらに運用コストのかからないようにしています。システム導入によってチームの裏側から表側への提案をできますし、業界の中でも人材が求められるので、業界一発目としてはとても面白いのではないでしょうか。」とご解説。
業界でも課題となる注目の領域でチャレンジするMARS CAMP卒業生である飯田氏のお言葉は、受講生に新しい視点を提供してくれたことでしょう。この分野の動きはこれからも要注目です!
また仕掛けとしての「今後のリアル」のパートでは、松井氏は「そもそも…あなたにとってのスポーツビジネスとは?」と参加者に投げかけ、「私にとってスポーツビジネスは“コンテンツビジネス”と捉えています。もちろん正解はありません。業界に出てくるステークホルダー内で、どの立ち位置で関わってどういうことがやりたいのか、皆さんはこの場所でまさにそういった方々のリアルな話を直接聞けるのであれば、もう一度しっかり考えて欲しいと思います。」と、改めて自分事として捉えるヒントに。
実際にMARS CAMPに来る前にスポーツ業界でやりたいことがあっても、業界の中でご活躍中のあらゆる方々の話を聞き、自分でやってみた結果、自身が提供したいものが変わった卒業生も多数存在。松井氏のお言葉通り、今一度『自分が提供したいスポーツの価値は何なのか』スポーツを仕事にしたいと考える全ての方が考えるべきポイントです。

そして、スポーツマーケティング会社として様々な立ち位置からスポーツの価値を提供する松井氏、飯田氏のProfessional!仕事の流儀は、松井氏は「評価基準は自分」、飯田氏は「人との繋がり」とお答えいただきました。
松井氏は「スポーツに関係なく、『まあいっか…』となるところが社会ではありがちですが、原点に立ち返ると自分がはじめにこんなこと考えていたとか、自分がプロとしてこの仕事でいいんだっけと問いかけるようにしています。」
飯田氏は「人と人との繋がりのところで、スポーツ業界は中に入るととても狭いと感じていて、この人とあの人がつながっているなんてことがよくあります。今、僕と同期である5期生のメンバーがスポーツ業界の色んなところで頑張っていて、やっと同期と仕事ができるようになってきました。人と人との繋がりがとても大切だと実感しているので、人と人とのコミュニケーションをまず大切にしています。」とお話いただきました。松井氏はビジネスマンとして、サービスを提供するのに考えるべき視点を共有してくださり、飯田氏は元受講生として感じることについて。ご自身が大切にしていることを共有してくださいました。これから先もMARS CAMPのメンバーがどんどん業界に羽ばたき、メンバー同士が業界の中の各々の立場で一緒に価値を提供していく姿がみられるのが楽しみですね。

冒頭からアクセル全開でお届けしてきた本講義も2時間があっという間に終了。
最後にゲストのお二人からラストメッセージを頂戴いたしました。

飯田氏「みなさん本日はありがとうございました!スポーツの仕事って一見華やかなのですが、実は現実に落とし込むと泥臭いというか一個一個の作業が細かったりとか自分が思い描いていた仕事内容とは違ったりということもありますが、スポーツを支えたい、盛り上げたいという気持ちはみなさん一緒だと思いますので、諦めずに何年経ってもスポーツ業界に入るんだ!活躍するんだ!という強い気持ちを持って就職活動だったり転職活動だったり頑張って欲しいと思います。また業界の中で、ご挨拶させていただける日を楽しみにしています!」

松井氏「さきほどから、自分にとってスポーツビジネスってなんだっけ?というのをお話しさせていただいたと思うのですが、業界内の様々な登場人物の色んな話を聞いたり・やったりしているここに来ている皆さんだからこそ…もう一度どんな関わり方がしたいかというのを自分自身に問いかけて考えて欲しいなと思います。また、やりたくないからやらないではなく、目の前の仕事を一生懸命やって欲しいと思います。一生懸命やった結果、色んなことが見えてくると思うので是非頑張ってください!」

飯田氏は元受講生の兄貴のような立場からのラストメッセージ。松井氏はビジネスマンの大先輩としてのラストメッセージとなり、

受講生からは
◎スポーツイベントのビジネスモデルをまったくわかっていなかったことが分かった。
◎同じスポーツイベントでも、参加型・観戦型・首都圏・地方によって全く異なることを学び、自分の知識のなさを痛感した。
◎参加型と観戦型のスポーツの運営の違い。MARS CAMP生としてインターンで現場にいく機会が多かったからこそ感じるものがあり、納得するところがあった。
◎メーカーや団体、メディアなど幅広く事業を展開するパートナーが存在し、改めてスポーツ業界全体を見ないと活躍はできないんだと事例でハッキリと示された気がする。

という声が。また、中でもこの日一際多かったのは、

◎「スポーツビジネスとは何か?自分にとってのスポーツビジネスへの関わり方とは?」このお言葉に、もう一度どんな関わり方をしたいのか、どんな影響を社会に与えたいのかを見つめなおしたい。

という声。

業界の事をほとんど知らない。あるいは、業界の中の断片的な部分しか知らなかった以前から、業界をある程度見えるようになってきたこのタイミングでの両名からの浸透度の高いメッセージに、突き動かされた受講生のハっとした表情がアンケートにもくっきりと現れていました。

飯田氏がおっしゃるように、スポーツの仕事は一見華やかではあるものの、断片を見ると、実はとても泥臭い仕事や細かな裏方の仕事もたくさんある。松井氏からのお言葉のとおり改めて自問自答し、今の環境でも一所懸命自分の取り組みをする必要があります。一見泥臭いことからヒントが得られたり、やり抜くことで成し遂げる力が身に付き、成長に繋がる。スポーツ業界でできることを増やし、やりたいことを実現できる力を身につけられれば、自身が提供したいスポーツの価値を社会に提供できるようになるのではないでしょうか。

講師/ゲスト

株式会社インターナショナルスポーツマーケティング
企画開発事業部 

松井史郎

1977年生まれ。武蔵工業大学卒業後、システム開発会社に入社し金融システムの営業を担当。更なるスキルアップを求め、データ分析系のベンチャー企業に転職し、ECサイトのコンサルティングに携わる。その後、流通の現場を体感するために築地市場に転職し、トラック・フォークリフト・ターレットを完璧に乗りこなせるようになる。2011年より現職に就き、プロ野球チームの球場演出・公式サイト運用、高校スポーツDVD事業、自社ECサイト開発、スポーツ団体向けの会員管理サービスなど、数々の新規事業立ち上げに携わっている。

株式会社インターナショナルスポーツマーケティング
企画開発事業部

飯田健太

1989年12月生まれ。大学卒業後、スポーツ業界への参入を目指し内定を辞退。
およそ半年間の就職活動を経て株式会社モブキャストに就職。
 新規顧客獲得をミッションにスポーツゲームのマーケティングやスタジアムでのイベント活動に従事。
その後、2014年7月に株式会社インターナショナルスポーツマーケティングへ転職。
 現在はスポーツに特化したECサイト「Sports Memorial Lab.」の担当営業として、新規商品開発やマーケティング活動に従事している。
 【MARS CAMP 5期生】

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。