ゴルフ界の変革者登場!新規事業を成功に導く方程式

講座レポート

  • 対象講座
    Challenger!業界変革者現る③
  • 日時
    2015年8月19日(水) 19:30~21:30
  • 会場

    TKP新宿ビジネスセンター 11Fスカイ会議室

    東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11F

  • 講師/ゲスト
    石坂 信也詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

スポーツ業界の中でも市場規模が大きい競技といえば・・・ゴルフ!

成熟した市場であり競合も多いゴルフビジネスにおいて、他社と一線を画す事業モデルで業界に変革を起こし続けている注目企業の社長が登場!

この日の講義はゴルフ界を賑わす新競技である「スピードゴルフ」の紹介ムービーからスタート!
受講生たちが興味深くムービーを視聴している中、そのスピードゴルフの仕掛け人であり、この日のゲストであるゴルフダイジェスト・オンライン石坂社長が、なんとスピードゴルフのプレースタイルで颯爽と登場!これまでのMARS CAMPと一味違った演出は、まさに業界変革者というタイトルにふさわしいご登場です(笑)

そんなサービス精神旺盛な石坂社長にお越し頂き、《ゴルフ × IT》の領域から業界に変革を起こすスポーツビジネスにて躍進を遂げている企業のリアルを社長直々にお話いただきます。

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2000年に設立されたゴルフダイジェスト・オンライン社は今年で丸15年。
創業者である石坂氏が現在の事業を考えた走りはアメリカでの留学経験にあると言います。

「元々は金融に興味があって留学をしたんですが、現地であまりにインターネットが注目されていたので興味を持ちました。」とは石坂氏。

そしてその契機となったアメリカでの経営大学院留学からの帰国後、10年間勤めた三菱商事を退職し、2000年5月(株)ゴルフダイジェスト・オンライン(以下、GDO)を創立。
「日本最大級のゴルフポータルサイト」を掲げるGDOはゴルフ総合サービス企業として、「ゴルフで世界をつなぐ」をミッションに、ゴルフカテゴリーに特化してネットとリアルを融合したビジネスモデルを展開し、現在では月間総ビジター数1,000万人超、現会員数は260万人を突破するまでに事業を拡大させています。

講義では、設立当初のオフィス写真をお見せいただきながら、当時のゴルフが持つ「高い」、「接待」、「おじさん」といったイメージを払拭する、「インターネットを通じてゴルフビジネスを変革する」「気軽にゴルフを楽しめる環境をつくり、ゴルファーの活性化とゴルフ人口の拡大を目指す」「理想と思える職場環境づくりにも挑戦する」といった設立の目的や、当時は珍しかった企業ミッション・ビジョンにも触れて頂き「こういったことがやりたくてやりたくて仕方なかった!」と当時を振り返り、熱を込めてお話いただきました。

話はGDOの事業内容に。
「ビジネスモデルはシンプル。色々な構想はありましたが、まずはゴルフに特化する。その上でその事業は多角化する必要があると考えました。」と石坂氏が言うように、収益の柱を複数所有していることがGDOの強みです。

常時20億円分の価値がある商品を抱えるロジスティック部門を持っている事を強みとしたリテールビジネスや、オンラインゴルフ場予約システムを自社で開発し、国内外にある提携ゴルフ場2000コース以上に導入・運用実績があるゴルフ場ビジネス。そして「これにはこだわりがある」と石坂氏も言う、単なるキュレーションメディアではなく、自社でカメラマンや記者を抱え、良質なコンテンツ作りを志向しているメディアビジネスが収益の柱。

これらに加え現在は、新規事業にも積極的に取り組み「我々はリアル事業と呼んでいる」と米国No.1のGolfTEC社と提携したレッスンサービスを展開するなど、「複数の事業をどこよりも強みを持ち、多角的に事業を展開することでお客様から選ばれる。」といった石坂氏のお考えを体現した事業展開を行っています。
また、「特にこの3・4年は国内にフォーカスしていますが、もちろんこの先には海外市場を見据えています。」と国内のみに留まらない事業構想までお話頂きました。

では実際の仕掛けとは?仕事のリアルに迫るパートでは、日本でも古くから親しまれてきたゴルフ市場へ新規事業でアプローチする方法のお話へ。

日本には1901年に初のゴルフコースが完成したことを皮切りに、ゴルフブームが到来し、現在ではアメリカに次ぐ世界2位のゴルフコース数を誇り、産業としてみても2.7兆円と他のスポーツ産業と比べても際立つ数字。

それだけ市場規模が大きくなっている要因の一つに、自分自身も楽しめる《参加型のスポーツ》でありながら、“興行”として《観戦型のスポーツ》としても成り立っている部分が大きいと石坂氏は言います。

「プロスポーツビジネスとしても興行ビジネスが行え、女性スポーツでも億単位の賞金が出るようなスポーツ。これは他の競技にはない。多くのお金が動きスポンサーが付くということは、多くの企業にとって価値があるからこそ。ゴルフの場合は、単独の選手に対してスポンサーをするケースが多いのは、露出が多く何年にも渡って効果が得られるから。スポーツウェア・アスレと呼ばれる市場でも圧倒的にゴルフ用品の市場規模が大きい。」とスポーツビジネスとしてのゴルフ産業の可能性を感じられるお話が。

また、昨今ではゴルフ用品市場もインターネット化が進んでおり、10年前と比べると商品販売におけるE-コマースが占める割合は10%にまで上昇。「当時は絶対ゴルフクラブがインターネットで売れないと言われていた。しかし消費者の視線で見ると、まだ満足に提供されていないサービスがある。それであればやるべき」という石坂氏の判断もあり、GDOも早期にゴルフ×ITの領域に着手してきました。

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その後はGDOのIT領域であるメディア・コンテンツ戦略について話は進みます。

現在GDOは、会員数259万人・月間PV約1.5億を誇る国内最大級のゴルフメディアを運営し、ニュース・カルチャー・ビジネスの分野で独自の記事を配信しながら、ゴルフショップ、ゴルフ場予約事業を展開しています。

ゴルフを嗜み、ビジネスでも影響力のある男性を多く抱え、そのターゲットに「寄り添い、食い込む」媒体をデータ分析やマーケティング機会の一つとして活用しながら、ユーザー属性を掴み、サービスへと転化していくお話にはGDOの事業戦略の妙がタップリと詰まっており、参加者のペンも走ります。

ユーザーとのタッチポイントを増やし、既存の事業に活かすことはもちろん、ITを活用した顧客情報管理や広告効果は業界内でのGDOの介在価値を更に高めていくものに。

今後のリアルの部分では、「専業で勝つ」「メディア力で勝つ」「マーケティング力で勝つ」という点を挙げ、「メディアが中々思い通りにはいかないものですが、最終的には狙い通りになると信じてやっています。モノは毎日買わなくても、メディアは毎日見る。メディアのコンテンツの力を高め、大手にも負けないマーケティング力を持つことが、今後うちのビジネスが成長し続ける為の方程式となると思います。」

と起業家としての野望を覗かせつつ、新規事業を立案する際に大切にしている部分については「当たり前のことですが、ユーザー視点を持つこと。そして事業を遂行する際には仮説を立ててプランニングと目標設定をしっかりと立てることが必要」と新規ビジネスで業界に切り込む経営者の視点をお話頂きました。

この日の講義を聞いた参加者からは
◎起業家としての視点が多く、スポーツでビジネスをするとはどういうことか改めて考えさせられました。
◎敷居の高いイメージがあるゴルフを、もっと身近にしていく取り組みは他のスポーツにも生かせそうだと感じました。
◎ゴルフという確立された市場の中で、ビックデータを活用したマーケティング手法はこれらの時代に合った戦略だと実感しました。
◎スポーツ業界企業の社長直々に話を聞く機会はほとんど無いので、非常に貴重な時間でした。
◎新規事業を推進する上で、入念に調査することの必要性と自分なりの仮説を持つことの重要性を認識し、今後スポーツ業界で活躍する為のヒントを得られた気がします。
◎事業を手掛ける際にリサーチが大事だという話があったが、スポーツを仕事にしたい私にとって、元々は「ゴルフ」という競技の時点で無関心になっていた。が、マーケットの大きさ的に絶対に見ておかなければいけない競技だと感じ、スポーツを仕事にしたい人にとってこの競技はリサーチしなければいけないと思う。

など、まだまだこれからの市場であるスポーツビジネスを発展させていく為のヒントを得られたご様子。

現在進行形で業界に仕掛け続けている石坂氏の考えるプロフェッショナル~仕事の流儀~は

「人間の本能を磨く」

「ぼくは動物的勘を大事にしています。情報過多になって、人間として何を求めているか分かりづらくなる。だからこそ本能を磨き、いかに人間力を高めることが出来るか。意外に忘れがちですが、仕事においても人間力を磨くとビジネスチャンスは増えると思います」と石坂氏のお考えをお伝え頂いた上で、石坂氏と一緒に将来業界を盛り上げる仲間に求める素養については、

素朴な疑問が持てる人 / 調査力 / 動ける人

の3点を挙げて頂きました。

「スポーツ業界の仕事は魅力的に見えるけど、意外とビジネスとして成立していないことも多い。あまりビジネスとして運営していないスポーツ団体もありますが、スポーツ業界でのスキルアップを望む場合は、ビジネスとして考える必要がある。これはある意味当たり前かなと思います。」と経営者としての金言を参加者の皆様にお届け頂きました。

講義最後のラストメッセージでは
「今は道具に囲まれて情報は容易に入る時代なのは事実。ですがやっぱり人間の本質的な所に、ヒントやビジネスアイディアが隠されていると思います。だからこそ、いかにしてその人間力を磨くかがポイント。情報源が一緒、そんな世の中なのでもっと本質的に物事を捉える力を持たなければいけないし、それが難しい世の中になっている。これからの世の中において必要な力であり、それが価値だと思います。」

ボリューム満点の講義となりましたが、「時間が過ぎるのが早く感じた」という声も多く届いたところからも、参加者にとって濃密で価値のある時間となっていたようでした。

ご参加頂いた皆さんが、業界の先を走る大先輩の姿を見ながら、これからスポーツ業界を盛り上げていく為のヒントを見つけ、今後のアクションに結び付けていければ、スポーツビジネスの市場は更なる広がりを見せていくのではないでしょうか。

 


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講師/ゲスト

株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン
代表取締役社長

石坂 信也

1966年12月10日生まれ。成蹊大学卒。ハーバード大学MBA取得。
1997年-1999年 アメリカにて経営大学院留学中にインターネット関連の自由課題で書きあげた「ゴルフ×インターネット」のレポートに発想を得て、「閉鎖的だった日本のゴルフをもっと気軽で便利なものにしたい」と考えるようになる。

 帰国後、10年間勤めた三菱商事を退職し、2000年5月(株)ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)を創立。「日本最大級のゴルフポータルサイト」を掲げるGDOはゴルフ総合サービス企業として、「ゴルフで世界をつなぐ」をミッションに、ゴルフカテゴリーに特化してネットとリアルを融合したビジネスモデルを展開。月間総ビジター数1,000万人超、現会員数は260万人を突破。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。