日刊スポーツが伝える!メディアの現状と今後の課題

講座レポート

  • 対象講座
    スポーツを活字で伝える~紙媒体の今後~
  • 日時
    2012年7月7日(土)
  • 会場

  • 講師/ゲスト
    児玉 恵司詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

数々のドラマが繰り広げられるスポーツのフィールド。それをこのドラマを活字と写真で伝えるのがスポーツ新聞社。
今回はスポーツ紙でもダントツの発行部数を誇る日刊スポーツ新聞社から児玉取締役にご登場いただきました。

実は?意外にも?
家庭宅配の販売部数が圧倒的に多いことを知られていないのがスポーツ新聞の販売部数。
講義の冒頭での児玉氏からのクイズにて、「家庭宅配と駅・コンビニでの即売、売上が多いのはどっち?」との問いに、受講生は一様に「駅・コンビニ!」との反応。
電車の中でサラリーマンがスポーツ新聞を読んでいる。そんな日常のワンシーンが皆さんをそうさせたのかもしれません。

今回の講義では、そんなメディアに対するイメージをもっとリアルに持ってもらおうということで営業・販売面の話にも言及した上で、業界として全体的に販売部数が軒並み下がっている背景と、新たな戦略を伺いました。

『スポーツを活字で伝える~紙媒体の今後~』 『スポーツを活字で伝える~紙媒体の今後~』

メディアの話となると、一般的には編集としての立場のみの話に終始なりがちですが、新聞社としての収益となれば基本的には販売と広告で成立。スポーツ業界で活躍したいと活動している方々から「メディアに記者として…や編集として入りたい!」という声はよく耳にしますが、「営業として入りたい!」という声は実はあまり多くは聞こえてこないというところもあり、営業や販売戦略に関しても深々。

そんな営業面の話では公営競技と密接に結び付くスポーツ新聞社のお話も。
ここも「言われてみれば…」という分かりやすい表情を浮かべた受講生が多かったように見受けられました。

そしてそして、ご期待に応えるべく紙面の構成の話題になると受講生の体はグっと前のめりに。

一面になるべき話題とは?マイナースポーツが取り上げられるには?

といった話題には様々な立場でスポーツ業界で活躍したいという思惑が講師陣にも伝わる熱量で、スポーツ団体として業界で活躍したいという受講生としては「自らが好きなスポーツをいかにしてメディアに発信させるか!」と強く意気込んでいるようでしたが、「その思惑とはなかなか一致してこないのが現状」とメディアサイドからのリアルな意見をもらい、自分のフィルターを通して一手間加える必要性を感じたことと思います。

同時に、読者アンケートの結果を紐解いた結果、サッカー日本代表・プロ野球の閲読度の圧倒的高さを数字で見ると「今」のユーザーが求めるリアルを肌で感じた模様。

『スポーツを活字で伝える~紙媒体の今後~』 『スポーツを活字で伝える~紙媒体の今後~』

受講生からは
●新聞ができるまでの裏側を知る事ができた。
●記者のポリシーや必要なことを聞くことができて共感しました。
●スポーツ紙における広告販売部門の意義や重要性を感じられたところ。
●スポーツ新聞と広告の関係性の部分が、とても面白かったです。
●スポーツ新聞業界の会社としての仕組みが分かったのが良かった。
●結果の速報だけでなく、一歩踏み込んだ記事を書くことが必要という部分に、大変驚きました。
●今まで情報を見る側の立場にいたので、伝える側の考え方を知れて、より情報に深みが出て、新聞を読めると思う。
●紙媒体がイベントも行っていることを知る事が出来てよかった。
●スポーツチーム希望の自分としては、いかにして掲載してもらうかという視点でしたが、メディアの事を理解していないと、攻めることができないと痛感しました。

○○のニッカン

「サッカーのニッカン」や「オリンピックのニッカン」といったように、
「○○のニッカン」と呼ばれることが多い日刊スポーツ。
それは単に試合の現象を伝えるだけでなく、分かりやすいデータを用いたり、
記者のフィルターを通して、一歩も二歩も踏み込んだ内容になっていることが大きく起因しているようです。

WEBと紙

また、紙面とWEBの切り分けや、位置づけの違い。そして今後の方向性について言及すると、ロンドン五輪における社内の人員体制と基本方針を基に、時差を引き合いに出しながらWEBでできることとすべきこと、紙面だからこそできることをお話し頂きました。

受講生からも
●紙で伝える意味や今後について聞けたところ。
●紙には紙の、webにはwebの良さがあると思いました。
●紙媒体が減少していく中で、どう売上を伸ばしていくのか、聞けて良かった。

という声があったように、大きな違いとしては即時性と独自の視点の追及というところですが、WEBの新たな展開の発展可能性と紙がなくならない理由も強く感じられたお話しでした。

これらの事業があった上で、社内に求められる人物像としては、

「フットワークがいいこと。人の話を聞けること。」

児玉様ご自身の仕事の流儀「頭を使う・足を使う」とほぼ同意。

他人の話を深く引出すことができて、フットワーク軽く動くことができるからこそリアルな事象に多くに触れられる。それができるからこそ、一歩踏み込んだ情報提供ができる人材になれるとの言葉をいただき、メディアの仕事の深さに触れた受講生の顔が印象的でした。

スポーツ団体として、メーカーとして、イベント会社として、もちろんメディアとして…
「スポーツという事象を伝えたい!」という方は数多く存在するかと思いますが、スポーツ団体とメディアの思惑が一致しないのと同様に、基本的には情報伝達先をしっかりと理解した上で、発信しないと伝わらないということを大きく気づかされた講義となったのではないでしょうか。

スポーツメディアに関わらず、チームやメーカー、施設やイベント業など、様々な関わり方が業界には存在していて、自分が関わりたい仕事に対する理解度を深めるのはもちろんのこと、その先にいる「お客様や関係各社に対する理解」が活躍するためには必要なことです。

ともあれ、社会に与える影響力を最大化するのがメディア。
メディアとしても発信する価値のある情報を「メディアに提供できる人材」が業界内には増えないといけませんね。

 


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講師/ゲスト

株式会社日刊スポーツ新聞社
取締役 販売・広告担当

児玉 恵司

1982年 日刊スポーツ入社。整理部、静岡支局、スポーツ部、システム部、経営企画室、編集局など社内の業務を幅広く経験し、紙面制作・編集の責任者である編集局長を務める。その後、現在は、取締役として営業全般の業務にあたっている。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。