普段聞くことのできない代理人の仕事のリアル!年俸交渉に興味津々

講座レポート

  • 対象講座
    スポーツ選手の道先案内人~エージェント~
  • 日時
    2012年8月8日(水)
  • 会場

  • 講師/ゲスト
    西脇 威夫詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

スポーツ業界の就きたい仕事の中で、上位に名を連ねるエージェント。プロ野球選手のアメリカ・メジャーリーグ挑戦の際に代理人として取り上げられたり、以前トム・クルーズ主演で映画になったり、その名前を聞く機会は少なくないかもしれません。

ただ、実際はどんな人がどんな事をやっているのか、分からない部分が多いのもこの仕事。社会においては、エージェントとマネジメントの区別がついていない状況が見受けられます。

今回は、マーシャル・鈴木総合法律事務所の西脇威夫氏にお越しいただき、エージェント・代理人としての仕事にリアルについてお話いただきました。 

スポーツ選手の道先案内人~エージェント~ スポーツ選手の道先案内人~エージェント~

日本で弁護士としてご活躍後、アメリカへ渡りロースクールを経てサンフランシスコの法律事務所で勤務。そこでNIKEと出会い関係を築いた事をきっかけに、日本に帰国後、ナイキジャパンにて社内弁護士として勤務された経歴を持つ西脇氏。

選手契約や売買契約、商標登録など、ビジネス上での法に関する様々な局面でその手腕を発揮されました。その後、法律事務所で勤務されていた際に、プロ野球選手の代理人としてご活躍され、現在に至るという多様な経歴をお持ちです。

そもそも、日本において、エージェントとは誰がなれるのか?

日本プロ野球では、選手のエージェントとして活動できるのは、弁護士のみ、サッカーJリーグにおいても、その代理業務を行える条件は、現在FIFA公認代理人、もしくは弁護士、と決まっています。西脇氏がプロ野球選手の代理人としてご活躍されている中、プロ野球選手会に代理人として事務登録している弁護士の人数は120名。実際シーズン後の年俸更改の場に選手と同席してその業務を行っているのは約半数だとか。

選手にとってみれば、来シーズンのいわゆる給料の金額が決まるわけですから、実際はとてもシビアでいろいろ気にしている選手も多く、交渉日などを占いで決める選手も居るそうです。そんな状況で、選手とチーム間での交渉の代理を務める西脇氏、そのシーズンの成績はもちろん、他の選手との相対比較や様々なデータ、自分が有利だと思うポイントについて全て用意して交渉に臨むそうです。

交渉の裏話はなかなか聞くことができないとあって、受講生も興味津々。講義レポートは公に出てしまうので、話半分にとどめさせて頂きます。(笑)

更に、選手とチームとの年俸交渉のみならず、選手とそれに追随するメーカーとの契約での業務も特出すべき点。現在のエージェント業務の前にナイキジャパンにて法務関連を担っていた西脇氏だからこそ出来る、選手とメーカーとの間での、物品提供や着用、期間など、その契約に関して大いに手腕を発揮されています。

「自分は弁護士ではあるが、そもそもスポーツが好きだから、エージェントとしてやっている」と西脇氏、今エージェント契約してみたい選手は誰ですか?と質問を投げかけたところ、少し悩んだ後、「ウサイン・ボルトかな、扱いが難しそうだけど(笑)」と、オリンピックをいろいろな意味で騒がせてくれた金メダリストを挙げていただきました。

そんな西脇氏の仕事の流儀は、

「選手が満足のいく結果や成績を出す事に協力すること」

選手が競技に専念できるようにしてあげる事が、エージェント・代理人としての自分の役割だと語っていただきました。

エージェント・代理人として求められる人材としては、

「法律を知っていることは必須、対象のスポーツを良く知ること」

弁護士としていくら法律を知っていても、スポーツを知らないとガッカリされるので、日々スポーツニュースなどを追う事が良いトレーニングになるそうで、受講生も関心しきりでした。

スポーツ選手の道先案内人~エージェント~ スポーツ選手の道先案内人~エージェント~

受講生からは、

●守秘義務がある中でギリギリのところまでお話いただき、よりイメージしやすいものになった。
●弁護士でなければいけない場合と、弁護士である必要のない場合があるのが分かった。
●エージェントというと選手につくものと思っていましたが、スポーツメーカーにも関わる事が分かった。
●今まで知らない部分が多かったので、理解したとは言い難いが、自分の知識として新たに得られたかなと思います。
●弁護士さんの観点からスポーツ選手を支えるというノウハウを感じ取れた。
●法律という側面から関わるお話を聞けて、改めてスポーツへの関わり方はたくさんあると思った。
●メーカー側でのエージェントという立場について知識がなかったので、選手個人やチームだけに関わらず、幅広くエージェントが活躍する場があると分かりました。
●選手が集中してプレイできるサポートとして、代理人という切り口もあるのだと知れたことが良かったです。
●普段公に出ない本当に裏側のお話が聞けたので、ためになりました。

と、今まで想像することが難しかったエージェント業務のリアルを感じ取れたようでした。

最後に西脇氏から、

「こうやって若くしてスポーツ業界を目指す皆さんの前で話をすることで、自分自身も刺激を受けました。エージェントという職業は、いろいろな事があり得る仕事であり、何が起こるかも分からない。そんな中で選手がプレーすることに対して様々な面で協力することを念頭に、今後動いて欲しいですね。」

とラストメッセージとして、受講生にエージェントの神髄をお聞かせいただきました。
なかなか見ることの無かったエージェントのリアル、仕事の実際が見えることで、目指す方向性も見えてきた受講生も多い事でしょう。

 


【第18期MARS CAMP 2019 Spring & Summer募集受付中!】4月8日(月)締切

「スポーツ業界で活躍する仲間を増やす」ことを実現し続けるコミュニティとして、
2010年からスタートした、スポーツビジネスで活躍するための最速講座。
現在ではスポーツ業界で活躍するCAMP生が600名を超えました。

必要な期間は6ヶ月。学校の順算ではなく、現場の逆算を体現し、
スポーツ業界内企業が「採用したい!」という人材の輩出機関です。

<情報+経験+接点創出>にこだわり
「スポーツを仕事にしたい!」
「スポーツ業界の人脈がほしい!」
そんな方々のための「本物のチカラ」を養う場所です。

▼第18期 詳細はコチラ

 


<第18期無料説明会 開催中!>

4月からスタートする「第18期 MARS CAMP 2019SS」について
詳しくご説明する「無料説明会」を開催します!
最新の就・転職情報も併せてお届け。
スポーツ業界最新就・転職関連情報を手に入れたい方もどうぞ!

▼説明会の日程確認と申し込みはこちら

(※『第18期 MARS CAMP』へのお申込みは、説明会への参加が必須ではございません。)

▼卒業生就職先一例も含めたインタビューはコチラ

講師/ゲスト

マーシャル・鈴木総合法律事務所

西脇 威夫

1996年弁護士登録し東京の渉外系の法律事務所で働いた後、2000年ワシントン大学ロースクールに留学。2001年に同ロースクールを卒業し、サンフランシスコの法律事務所に1年間勤務する。
帰国後、2004年~2007年までナイキジャパンに社内弁護士として勤務。ナイキジャパンと、プロ野球、サッカーJリーグ、バスケットボール等の選手や、高校、大学等との間のスポンサー契約、スポーツイベントに関する契約、百貨店や小売店との間のナイキの製品の売買契約、店舗のためのリース契約等様々な契約全般の作成に加え、商標権侵害・偽物対策、景表法、独占禁止法遵守を含むコンプライアンス、製造物責任法や労働問題に関するアドバイス等企業に必要な法律事項一般についてのアドバイス及び訴訟対応も行った。
ナイキ退職後は、法律事務所に勤務し、主に企業法務に関る一方、スポーツに関する仕事は継続し、プロ野球の選手の代理人やスポーツ事故に関するリスクマネジメントに関するアドバイス、ここ数年はスポーツによる地域活性化の仕事にも携わっている。
2012年8月1日に独立し、サンフランシスコの法律事務所Marshall Suzuki Lau Groupと協力関係にあるマーシャル・鈴木総合法律事務所を開業し、より、スポーツ関連の仕事を集中して行うことができる環境を整えた。
自身は司法試験に合格した1994年頃よりマラソンを始め、フルマラソンでは3時間を切って走る。ベストは1999年の筑波マラソンで出した2時間51分。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりマーススポーツエージェント(現:ウィルオブ・スポーツ)立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなどを経験し、2010年「MARS CAMP」創設。現在は社内事業統括、新規事業立案・推進を担う。スポーツ関連企業の外部人事部としてスポーツ×キャリアをトータルでプロデュースしながら、2020以降に事業化・プロ化を視野に入れる各種スポーツ中央団体の事業パートナーとして各種プロジェクトを推進中。