スポーツで感動を。ベガルタ仙台が行うホームタウン活動とは

講座レポート

  • 対象講座
    Jリーグクラブの地域密着度合を探る!
  • 日時
    2012年4月11日(水) 19:30~21:30
  • 会場

  • 講師/ゲスト
    笹氣 理敬詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

(4/11)現在、J1で首位を走るのはベガルタ仙台!
昨年、東北に大きな打撃を与えた震災後、サポーターと一体になって昨シーズンは4位と躍進。今シーズンも引き続き好調をキープしているベガルタですが、地域密着を掲げるJリーグにおいて、どのような活動をしているのか?
今回は、ベガルタ仙台にて、復興支援活動・地域活動・社会活動をメインに行う事業部ホームタウン課の笹氣理敬氏にお越しいただき、女子チームの現状や楽天や89ersといった市内プロチームの連動、自治体との連携、そして、その活動に対する地場団体や市民の反応などについて、お話いただきました。

 

Jリーグクラブの地域密着度合いを探る! Jリーグクラブの地域密着度合いを探る!

ベガルタ仙台にて、まず特筆すべきはスポンサー企業や出資団体。宮城県や仙台市からを始めとして、そのほとんどが地元の企業。地元のチームを応援しようとする地域からの後押し度合いが、早くも垣間見られる部分です。
そんな地域からの協力を得られているベガルタ仙台、その体制を築きあげた背景には宮城県「全域」で行われているホームタウン活動が大きく起因しています。
復興支援活動は選手自らがボランティア団体に登録をして実施しているものも多く、数をカウントしていない活動になりますが、それを除いたスポーツ振興活動、地域貢献活動、社会貢献活動、相互交流活動など、昨年2011年だけで合計400回を超える活動を展開。

震災直後は、選手からの「何かできないか」との声にも、「ライフラインがない状態では実際何もできないと痛感していたこともあった」と語る笹氣氏。
そんな中、チーム監督の「被災地の希望の星になる!」というコンセプトの元、救援物資の運搬や災害ボランティア活動、小学校への慰問やサッカー教室など、様々な復興支援活動に協力。
また、観光地や県の名産品などへの風評被害を含むダメージに関しては、ホームゲームでの観光PRや物産展の展開など、地域との協力を強化しホームゲームはもちろんのこと、アウェイゲームにおける観光PRまで活動しているのが、他のJクラブとの大きな大きな違いでもあります。

そして、宮城県・仙台市をホームとするベガルタ仙台の他、楽天ゴールデンイーグルスと仙台89ERSとの「仙台プロスポーツネット」なるスポーツ振興課主体の活動や、宮城・東北DREAM PROJECTとして南三陸町と山元町の子供たちをベガルタのホームゲームに招待するなど、相互交流に積極的に取り組んでいます。
これら活動の原動力は、何もできないと実感した震災直後から、スポーツが出来る事・チームにしか出来ない事は何か…と模索した結果、「試合での勝利と共に明るいニュースを届ける事」であると紐解かれました。

笹氣氏の仕事の流儀としてお話いただいたのは、「『スポーツで笑顔とありがとうと感動をたくさん作り出す』という目的のために真摯に仕事に取り組む」
チームが試合に勝利して感動を作り出し、ホームタウン活動で多くの人からありがとうの感謝を感じ、そしてサポーターを含め地域の方々が笑顔になる。
もしかすると言葉としてはありふれたものなのかもしれませんが、実は笹氣氏のこのスタンスが確固たるものになったのも、震災以降だと伺ってからは、講師陣含めて受講生の表情も一変。

「どんなに暗い世の中であっても、スポーツのニュースの大半は明るいニュース、それを生み出し、届けるのが僕らの仕事」との笹氣氏のお言葉の裏にはそれだけの活動と、それに対する地域の言葉を積み上げた上でのお言葉として、ずしんと大きく受講生の胸を打つ言葉になったことだと思います。
「昨季・今季と、選手のサッカーに対する姿勢が震災前とは明らかに違うし、そうさせているのはすべて直接触れ合った市民の声」という言葉と、現在の成績が大きくリンクしたのは会場にいた全ての受講生だったと思います。

Jリーグクラブの地域密着度合いを探る! Jリーグクラブの地域密着度合いを探る!

受講生からは、
>Jリーグチームで働いている方から直接お話しを伺う事ができたのは初めてだったので、とても貴重な体験が出来ました。
>サッカーチームの中身・内側を知ることができたので、よかったです。
>Jリーグクラブは地域密着→地域振興が目的だと思い込んでいましたが、プロスポーツクラブである以上、いかに集客するかも大切だという事が分かりました。
>出資しているのが県や市だという事を知らなかったので、驚いた。
>フロントスタッフの人数が30人程度なのに、県内全域で活動していることに驚きました。
>地域密着クラブの考え方を聞くことが出来、都市にあるクラブとの違いを考える上でとても参考になりました。
>Jリーグクラブの経営について調べた際、親会社やスポンサーに頼っているという事だったが、ベガルタ仙台のように地域に密着し、ボランティアなどたくさんの方に協力していただいているクラブもあると知り、サッカーチームの見方が変わりました。
>スポーツにしかできないことが確信に変わりました。
と、新たな発見や驚き、確信という言葉が多く見受けられました。
ベガルタにしか聞くことのできない話を伝える、これも大切なマースキャンプのコンセプトです。

また、お話いただいた事をふまえ、

>地道な活動を積み重ねていくことで、地域貢献をしてサポーターを獲得する事などができるのだと感じました。
>スタジアムと市町村をどうつなげるのかが重要なのだと思いました。
>地域との関わり・繋がりがチームを支え、また震災時など助け合いの場でも大切な力になっていると感じました。
>直接サッカーに関係のないことも、地域に対してたくさんしているという事を知ることが出来ました。
>ホームタウン活動の可視化の大切さ、それをどう興行に繋げるかを知れた。
>市民をスタジアムに集め、その集まった人を自治体に還元するという流れをクラブが作るのが重要であるなと感じました。

と、地域とのつながり、地域貢献、地域密着、など、スポーツだから出来る事を感じ取れたようでした。

最後に笹氣氏からスポーツ業界を目指す受講生へ、
「こういうところ(マースキャンプ)に来ている方々が真摯な姿勢で取り組めば、その周りには人も情報も集まってきます。そのためにも、自分が思っている事をしっかりと外に発信する事が大事。皆さん、頑張ってください!」
と熱いエールを頂きました。

マースキャンプは「スポーツ業界の底力を上げる!」べく展開し、仕事のリアルや、業界に関わる上で必要な事や中の人との接点、プロセスをとことん提供することにこだわっています。
今回はそれを踏まえた上でベガルタ仙台笹氣氏をお招きし、地域にプロスポーツが必要な理由を教えて頂きました。
受講生にとってそれは間違いなく学びになったことと思いますが、結果として、今回の講義に関しては大きな感動を与えて頂いた機会だったのかもしれません。

受信したからには動かないことは罪。
人の心を「これでもか!」と大きく突き動かしてしまうのもスポーツ。
この話を聞いた受講生ならびに我々事務局もベガルタに負けじと、更に突き動かしていく側にならなければいけませんね!

 


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講師/ゲスト

株式会社ベガルタ仙台
営業部 営業1課長 2課長

笹氣 理敬

1980年4月生まれ。
2003年 筑波大学体育専門学群卒業(スポーツ医学専攻)
卒業後、人材系企業に入社し、事務職派遣営業職として既存顧客に対する人材提案、契約管理など、営業部門と人材開発部門の責任者として勤務。その後同業に転職し、
人材紹介、アウトソーシング、コンサルティング、人材教育研修などの業務に従事。
2009年にはアメリカロサンゼルスに留学しUCLA Extension、UCLAにて英語やビジネス科目を受講。
帰国後の2010年1月~株式会社ベガルタ仙台に入社。
ホームタウン課にて各種スポーツ教室、地域貢献・社会貢献活動、市町村自治体連携、復興支援活動やチケット管理、会員管理、ACL対応(マーケティングオフィサー)を務め、2014年から営業課長に。スポンサー対応、イベント企画等を担い、2017年からは営業1課長営業2課長としてスポンサーセールス及び商品化(グッズ)等を担当。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。