人気沸騰!サッカーW杯のその裏側とスポーツの新たな盛り上げ方

講座レポート

  • 対象講座
    海外スポーツの仕事に関わる!
  • 日時
    2012年9月5日(金)
  • 会場

  • 講師/ゲスト
    秦 英之詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

「このような場所でお話しすることは、何よりも大切な事だと考えています。スポーツビジネスに関する実体験を継承していくことが、この業界にとってはとても大事なことだと思っています。2000年頃、自分もマースキャンプと同じようなコミュニティにいました。その場所には今となっては錚々たるメンバーがいて、FC東京前社長の村林さんや、有名代理人などスポーツビジネスにおける実体験を共有しようという目的で集い、スポーツを産業として盛り上げようと活動していました。大切なことは、ここに来ている皆さんと同じようにスポーツに対して熱意があるということ。こういうコミュニティで情報交換していくいことが何よりも大切なことです。」

冒頭から、マースキャンプの趣旨・趣意をまるで再確認するかのような、秦氏からのメッセージで幕開けとなりました。

海外スポーツの仕事に関わる! 海外スポーツの仕事に関わる!

世界におけるスポーツの大きな大会と言って真っ先に思いつくのは、オリンピックとサッカーW杯ではないでしょうか。4年に一度の大きな国際大会、グローバルに活動する企業におけるスポーツマーケティングの仕事の立ち位置・存在感は計り知れません。

そんな海外×スポーツに携わるとしたら、どんなものなのか?

今回はソニー株式会社でサッカーW杯2010年南アフリカ大会にグローバルスポンサーシップ担当として活躍されていた秦英之氏にお越しいただき、サッカーW杯に関わった仕事のリアルをお話いただきました。

2010年サッカーW杯南アフリカ大会での、FIFAパートナー・FIFA W杯スポンサーは16社。アディダス、コカ・コーラ、マクドナルドなどと並び、唯一の日本企業としてソニーも展開。しかも、そのFIFAパートナーとしての契約は8年契約で当時のレートで約340億円とも言われた超大型契約。

この340億円を投資し、権利を使い切るのが秦氏の役目となります。

ただ今回、講義の冒頭で、2010年W杯でのFIFAパートナーはどこかとの問いに、受講生からはなかなか答えが出てこない状況。

「サッカーの試合のメインは選手でありゲーム。どこがスポンサーかなんて、看板などは見てないのが現実。」そう語る秦氏、受講生一同がハッとさせられた瞬間でした。

秦氏がソニーで2010年W杯の大会運営に携わっていた際は、社内総勢700名もの人が関わり、関連のステークホルダーなど合わせると約6000人を現地に招待するほどのビッグイベント。

「大都市での盛り上がりはもちろんの事、地方や小さい都市をもつなぐ、いわば言語と同様に強いツールになるのがスポーツ」と秦氏。

そんなスポーツに企業がお金を出す意義として、ブランド価値向上、社会貢献、ホスピタリティ、売上貢献、などを挙げていただきました。
4年に一度しか開催されないW杯、その本番の為に3年間、どのような準備をするかが重要として、小規模の大会運営でスタッフを育成し、あらゆるケースを想定しながら来るべく本番に備えると、大会1年前に行われるコンフェデレーションズカップが本番に向けての総練習との位置付けになるようです。これには受講生「そうだったんだ…」と一同驚愕の表情。

更に、FIFAパートナーシップ権利としてのスタジアム内の看板広告や、各メディアへのロゴの露出と並んで大きな意味合いを持つ展開が、ソニーの技術集大成の3D体験ブース。

世界的規模で行われるW杯。「観に行きたくても行けない人たちのため」に、3D映像での体験をしてもらうことで、W杯疑似体験をしてもらおうという試み。
全世界8か所で3D施設が立ち並ぶパビリオンが展開され、中でも南アフリカのネルソン・マンデラスクウェアにて行われたイベントには約6万5000人もの人が集まったそうです。

その他、様々な国や地域で3D体験ブースが展開され、スタジアム内はもちろん、日本でも開催されたファンフェスティバルも合わせ、総勢約53万人もの人が熱を共有すべく集まりました。カメルーンで行われたパブリックビューイングでは、TVが無い村に巨大スクリーンを設置して開催し、現地で大きな盛り上がりを見せ、3Dというものに対してソニーが成し遂げた事例を紹介。

「スポーツは何よりも感情を共有したくなるもの。試合が終わった後にその場所に滞留し、感動を共有できるというのはスタジアム内ではできないことで、パブリックビューイングだからこそできること」とW杯を通してソニーが成し遂げられた「スポーツの新たな盛り上げ方」を教えていただきました。

2014年ブラジルで行われるW杯に向け、チャリティーイベントを現地ブラジルで行うなど、既にその準備は進められており、ファンを惹きつける地域・カテゴリー・大会を目指すと共に、スポーツをコンテンツとして利用するべく、企業にアプローチしたり、ブランドのイメージを向上させるコンテンツとしてスポーツを利用するなど、グローバル的発想・枠を超えた発想が必要であり、求められると語っていただきました。

そんな秦氏の仕事の流儀は、

「マクロとミクロの視点の相対バランス。情熱と客観性のバランス。」

求められる能力として、既存の概念に囚われない柔軟な発想力や第3の視点を持つことが大事とも。

そして、最後にラストメッセージとして、

「自分にしか分からない情熱の炎は燃やし続け、信念を曲げず、最後はハート!グローバルで活躍するために英語ができても、ハートがなければ何も伝わらない。純粋たる想いを遠慮なくぶつけて欲しいですね。ただ、そこには客観的に見る事、情熱があるからこそ客観視・コントロールすることが大事。」

「大きく失敗しても、それが経験として積み上がる。とにかく野心を持って実行してください。スポーツがもっとより良い産業になっていくには、このマースキャンプというコミュニティに居る皆さんが【同じく強い志】を持ち、それぞれの強みを活かし、様々な形でスポーツに対して力を発揮してほしい」

と、熱い想いを伝えていただきました。

海外スポーツの仕事に関わる! 海外スポーツの仕事に関わる!

受講生からは、

●情熱を持ちながら客観的な視点を持つというのは、今後自分がスポーツ業界を目指す上で、とても大事なことだなと感じた。営業のインターンにも取り入れていきたいと感じました。
●ソニーという企業と、サッカーとの繋がりを深く知れてよかったです。
●少し難しい内容でしたが、スポーツを使っての事業など詳しく聞けたのでよかったです。
●スポーツの最高峰とも言えるべき舞台で働かれたお話は、普段聞けないもので、とても勉強になりました。
●スポンサーとしてスポーツに投資する理由、世界でのスポーツの存在意義など、改めて考えさせられました。
●凄い世界の話であるが、その根底にあるのはスポーツ好きという気持ちであるのだと感じました。
●スポーツをコンテンツにして、企業がどのように関わり、行動しているのかを知ることができてよかった。
●FIFAやサッカー界の成功事例を共有しようとする考えが、他のスポーツに広がってスポーツ界全体で共有できればいいと思った。

とにかく多かったのは、「面白かった!」「こんな話を聞けて非常に勉強になった!」という声。
世界を舞台に活躍する秦氏のような方の話は、なかなか直接聞けないのも事実。
大舞台での仕事のリアルに触れると共に、今後の活躍に活かしていく受講生が増えていくことでしょう。

プロスポーツが親会社依存体質ではなく、スポーツが産業として発展していくには、多様化するステークホルダーに対する価値を提供していくことが必須。ソニーのようにスポーツを使い切る会社の生の声を聴いていくことはとても大事なことです。

中でも興味深かったのは、「スポンサーをしている社内の意識統一が非常に難易度が高い」というお話。グローバルであればあるほど、「スポーツ不要論」も飛び交うものです。そういった社内コミュニケーションも含めて、「スポーツの使い方」を伝え続けていかなければいけないのがこれからのステージですね。

秦氏が話してくれたように、経験したものは継承していくことまでが仕事。強い志を持ち、様々な切り口でスポーツ業界に打って出てほしいものです。そのためには自分がどこでスポーツに対して関わりたいかという選択肢を知り、確固たる強い想いを持つことが第一歩ですね。

 


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講師/ゲスト

ニールセンスポーツ
代表取締役社長

秦 英之

1972年生まれ。明治大学卒。大学卒業後、ソニー株式会社で働く傍ら、アメリカンフットボール選手としてアサヒビールシルバースターで日本一を経験。同社に2012年まで在籍し、FIFAとのトップパートナーシップ等、全世界を束ねるグローバル戦略の構築を担当。2010年FIFAワールドカップをはじめ、数々のFIFA大会を絡めた活動を推進。現在はワールドワイドで展開するスポーツデータリサーチ会社であるニールセンスポーツの日本法人の代表として、スポーツスポンサーシップに対する投資価値を同社独自の方法で評価・測定。Jリーグマーケティング委員も務めている。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。