2019年ラグビーW杯に向けて協会が行うこと、そして今後のラグビー界の未来

講座レポート

  • 対象講座
    スポーツリーグ・協会の仕事の実際
  • 日時
    2012年9月12日(水)
  • 会場

    TKP新宿ビジネスセンター 11Fスカイ会議室

    東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11F

  • 講師/ゲスト
    富士原 崇詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

プロ野球にはセ・リーグとパ・リーグ、サッカーにはJリーグ、バスケにはJBLとbjリーグ、プロスポーツにはリーグがあり、各チームがシーズン中熱い戦いを繰り広げています。

加えて、それぞれの種目には、競技を司る協会の存在があり、日本サッカー協会や相撲協会などは世間にも良く名前が出てくる団体になるかと思います。

そんな中、今回は2019年日本でW杯が開催される競技、「ラグビー」にスポットを当て、財団法人日本ラグビーフットボール協会の富士原崇氏にお越しいただき、リーグ・協会のリアルについてお話いただきました。

スポーツリーグ・協会の仕事の実際 スポーツリーグ・協会の仕事の実際

冒頭で、「ラグビーのトップリーグを観に行ったことがある人?」との問いに、受講生から数名の手が上がりました。なでしこリーグは?の問いには、ほぼ同数の回答でしたが、Jリーグは?の問いにはほとんどの受講生が手を挙げる状況。サッカーなどに比べると、ラグビー・トップリーグへの興味・関心は劣る面がありながらも、「これが現実ですが、だからこそもっと多くの人に観てもらいたい」と富士原氏。

実は、サッカー女子U-20W杯が日本で開催されていた期間、日本サッカー協会に出向していた富士原氏。来る2019年のラグビーW杯日本開催に向け、国際大会での運営について競技を跨いで交流・経験値を積み上げていたとの事です。それだけに、ラグビーとサッカー両面の運営を体感されている富士原氏のお話は、なかなか聞けないもの。受講生も、競技の違いでのリーグや協会の違いについて、聞き逃すわけにはいかないと集中していました。

ラグビー協会とラグビートップリーグの組織について、その求人状況に話が及ぶと、

「新卒でゼロからだと難しい。やっぱりインターンなどで業務を知っている経験者の方が採用されるケースが多いです。」との事。

このマースキャンプ受講生であれば、やはり実務の重要性の高さを実感したことでしょう。

また、「ラグビーを強くする、ラグビーを広める、ラグビーを役立てる」をコンセプトに立ち上がったトップリーグですが、実は日本ラグビー協会の中にトップリーグが存在するという形態となっています。

「協会が先頭に立っていると自負しています。協会がレベルアップすれば、ラグビー界もレベルアップする!」とは富士原氏。全国39都道府県、全65会場で実施されるトップリーグの試合ですが、試合興行はリーグと協会が行い、チームは試合会場で試合をする。実際には協会が各県協会に委託して展開するという関係になっています。JリーグのHGとは図式が違うため、意外な表情を浮かべた受講生が多かったようにみえます。従って協会で働く富士原氏は試合がある際には日本全国を駆け巡るというお仕事。並々ならぬ協会の努力を強く感じます。

また、選手の現状としては、完全にプロということではなく、所属チームの会社にて社員として仕事をしているケースが多く、各チーム・各会社ごとのキャリアデザインがあるということ。現役中は営業の仕事をしている方もいれば、人事・総務・工場勤務など、各企業において働き方も異なるようですし、引退後もやはり企業の中でご活躍されている方々が多いとのこと。プロ野球やサッカーなど、選手の引退後のセカンドキャリア問題について様々な取り組みを行っていますが、ラグビーとしてのリアルも垣間見れました。

今後、2019年のラグビーW杯日本開催に向け、2015年には日本国内における開催地が決定。

「国際試合と国際大会は似て非なるもの。」とお話いただき、2019年に向けて宿泊や観光、学校訪問や地域貢献など、経済的・文化的にメリットがあるように考えていかなければいけないと語る富士原氏。既に動き出していることとして、競技・リーグの価値向上、強化、アカデミー、の3点に注目し、国内トップリーグの価値向上、外国人選手の契約制限、ラグビースクールの展開などを挙げていただきました。中でも強化のために外国人契約選手の数を「減らす」という逆説の展開には非常に驚きました。

そんな富士原氏の仕事の流儀は、

「平等。選手へのリスペクトを常に忘れないこと。ただのラグビーファンにはならない。」

スポーツ業界の仕事において、ただのファンの域を超えてビジネスとして捉えなければいけないのは必須とのこと。

また、リーグ・協会として求める人材としては、

「信念を持って取り組むことが出来る。裏方に徹する事が出来る。」

「ビジネススキルや礼儀など、一般企業の中で活躍している人材と基本的には同じ。そんな中で、学生の方であれば合宿や飲み会の幹事をやったり、年上の人と喋る機会を持つと、いいトレーニングになるかもしれませんね。」
と、アドバイスいただきました。

スポーツリーグ・協会の仕事の実際 スポーツリーグ・協会の仕事の実際

受講生からは、

●野球やサッカー、バスケなどとは違う「ラグビー」のトップリーグの内側を知れた事。
●リーグとチームの関わり方は、競技によって異なる点が分かった。
●ラグビーのリーグを開催するために、リーグ・県協会・チームが同じ方向に向いていなければリーグとして運営することができないということが知れてよかった。
●協会の話は想像がつきにくい分野だったので、勉強になった。
●日本ラグビー協会の現状と今後は、Jリーグに似ている部分も多いと感じました。
●ラグビー協会とサッカー協会の両方を分かっている富士原さんのお話は、とても面白かった。
●今回の話を、実際ラグビー観戦の時に思い出しながら観戦したいと思います。
●2019年W杯日本開催が楽しみです。
●実際トップリーグを見たことがなかったので、今度見に行ってみようと思います。
●競技が違っても、運営に求められる根本の部分は変わらないのだと、改めて他の競技から学ぶ大切さを感じた。

と、リアルを知ることでよりラグビーというものに興味を持ち、2019年に向けての展開も含めて会場に足を運びたいとの声が多くあがりました。

最後にラストメッセージとして、

「スポーツ業界は、まだまだできたての産業。だからこそラグビーだけじゃなくサッカーやバスケも、まだまだやれる事があると思っています。このマースキャンプに参加しているような若い学生さんや社会人の方が、そこで活躍していくことが、スポーツビジネスが凄いモノになっていく事につながると思います。そのためにも、僕等の世代が環境整備するのが使命だと思っています。窓口は狭いかもしれませんが、キッカケを掴んで、諦めずに頑張ってください。マースキャンプで出会った皆さんとこの業界でまたお会いするのを楽しみにしています。」

とエールをいただきました。

2019年ラグビーW杯、日本での開催まであと7年・・・

直接的かどうかは別として、このマースキャンプの受講生が、何らかの形で大会運営に携わっている可能性は非常に高いのではないのでしょうか。

スポーツ業界への関わり方は様々。しかしながら働き方は意外に知られていないのもこの業界。

自分の元々持っている選択肢の中で興味のある仕事に触れるだけでなく、提案する先、仕事をするパートナーに対する理解度もしっかりと深めていただき、業界に入社するための行動ではなく、活躍するためのプロセスを歩んで頂けたら本望です。

 


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講師/ゲスト

(財)日本ラグビーフットボール協会
事業企画部プロモーション部 トップリーグ担当

富士原 崇

1980年生まれ。専修大学経営学部卒業。
卒業後、社会人にて営業を3年経験した後、早稲田大学スポーツ科学研究所に入学。在学時にトップリーグインターンに携わり、現在の日本ラグビーフットボール協会に勤務
現在は(財)日本サッカー協会に出向中。FIFA U-20女子ワールドカップ2012 日本組織委員会のメンバーとして大会運営に携わる。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。