グローバル人材とは?日米のスポーツビジネスの違いがわかる!

講座レポート

  • 対象講座
    世界を舞台に スポーツ・グローバル人材
  • 日時
    2013年2月7日(木) 19:30~21:30
  • 会場

    TKP新宿ビジネスセンター 11Fスカイ会議室

    東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11F

  • 講師/ゲスト
    伊東 克詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

今や国内のみならず、その活躍の舞台を海外に移しているスポーツ選手たち。

野球ではアメリカ・メジャーリーグに挑戦、サッカーではイングランド・ドイツ・イタリア・オランダなどのヨーロッパ、その他ワールドツアーを転々と回ったり、海外での大会に出場したり、その競技・種目によっても様々。選手が海外での活躍をしている一方、スポーツビジネスの面では、日本と海外の違いは出てくるのか?

今回は、一般社団法人日本社会人アメリカンフットボール協会の伊東克氏にお越しいただき、日本とアメリカ、日米比較による施策の違いや、グローバリズムとローカリズムについてお話いただきました。

 

アスレティックトレーナーを目指してアメリカに渡った伊東氏、その後アメリカの大学で実際にアスレティックトレーナーとして働き、と同時にスポーツマーケティング部門でも携わっていた経歴をお持ちです。

現在は、日本の社会人アメリカンフットボールリーグ、通称Xリーグに関わり、同協会の企画部にてご活躍。

そんな伊東氏から冒頭、「グローバル人材とはどんな人ですか?」との質問が受講生に。受講生から「海外で働いている人」「英語を使って仕事している人」などの意見が出る中、「では、海外に行かなければ、英語や外国語を使っていなければ、グローバル人材と呼べないかと言われれば、違うと思います。」と伊東氏。

「日本に居ても、グローバルな視野を持って活躍できる人は、グローバル人材として呼べるのでは」とのお考えに、受講生もなるほどといった様子。

そんな伊東氏に、アメリカでの経験をお聞きすると、話は大学スポーツ、いわゆるカレッジスポーツの話題に。

ちなみに、カレッジスポーツの話題に入る前に、知っていることがいいか悪いかは完全に別として、「そもそもアメリカで知っている大学はありますか?」との伊東氏からの問いに、ほとんどの受講生がアメリカの大学の名前自体を知らないといった状態でした。

アメリカのカレッジスポーツと言えば、NCAAと呼ばれる全米大学スポーツ協会があり、それぞれランクによってディビジョンが分かれています。ディビジョンⅠと呼ばれるものは、特にアメフトでのアラバマ大、オハイオ州立大、南カリフォルニア大、カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)や、バスケでのインディアナ大、デューク大、ノースカロライナ大、ミシガン大、などは聞いたことがあるかもしれません。

そんな全国区なディビジョンⅠでは、それぞれ試合・興行をすることが大学の体育局のミッションとなり、いわゆるプロスポーツと同じように主体者である大学が興行の運営をし、チケット収入などでその運営を賄う努力をしているとの事。

簡単に言ってしまえば、「大学」のビジネスの一環としてスポーツが存在しているということになりますね。分かりやすい例を上げるとすれば、日本国内のアリーナ施設は自治体所有のものでも2000人キャパに満たないことが多いが、アメリカの大学では4000名以上収容できる体育館がざらにあり、MAXキャパは10000名になるとも。

これこそがまさに、日本における大学スポーツとアメリカのカレッジスポーツの大きな・・・大きな違いであるということは伊東氏からのラストメッセージでもお分かりになるかと思います。

伊東氏が実際に大学でのマーケティングで行っていた施策に話が及ぶと、乳がん撲滅キャンペーンとのプロモーションを例に挙げていただき、その分析方法やピンクの物を身に着けていればタダになるなどのプロモーション内容、それらの効果測定の結果をご紹介。

これらをふまえ、アメリカのカレッジスポーツが人気で盛り上がっている事は聞いたことがあるが、日本の大学スポーツと何が違うのかと疑問を持っていた受講生にとっては、「向こうでは高校でもお金を払って高校スポーツの試合を見るのは当たり前。

もちろん大学スポーツもお金を払って見る、それがその先にある、プロの試合もお金を払って見に行こうとすることに繋がっている。」との伊東氏のお話、そのシステムや概念自体の違いに関心しきり。

また、このカレッジスポーツでのマーケティングを経て、現在の日本でのXリーグの仕事に話を移すと、WEBを使ったマーケティングをご紹介いただき、データを収集することで施策に効果的につなげる事に成功し、WEBサイトの訪問者数は前年比に比べ大幅アップ。

ただ、チケット収入には大きく結びつけることが出来ず、「今後の課題ですね。」と伊東氏。これらをNCAAのチケット収入の割合と比較すると、カレッジスポーツと社会人スポーツ、一概には言えない部分はあるものの、大きな違いとして日本とアメリカ「主体者」にお金が発生することによる意識の違いを指摘。競技人口や参加チーム減少の現状を考えると、身の丈にあった経営を進めていかなければいけないと気を引き締めていました。

そんな伊東氏が考える、スポーツ業界で活躍するための条件、仕事の流儀は、

『好きな仕事をすることは、好きではない仕事をするよりも苦しく辛い』

好きではない事だと気を緩めてしまう可能性があるが、好きだからこそ徹底していく部分がある、妥協できない分苦しい事もある、との事。

また、求められる人材・必要な素養については、

『その国の「社会人の基本」を持つ人』そして『日本のサラリーマン』

と挙げていただき、日本には日本の、アメリカにはアメリカの、それぞれビジネスでの基本を身に付けることが重要との事で、日本とアメリカ、それぞれの場所でビジネスに携わっている伊東氏ならではの見解でした。

スポーツビジネスを学びに渡米する方も多くいる中、伊東さんご自身もアメリカでスポーツビジネスを触れてこられた中、意外(!?)な発言にあっけにとられた受講生の顔が印象的でした。

しかしながら、これこそがまさにグローバリズム&ローカリズムという今回の講義のポイントであったかと思います。

 

受講生からは、

●アメリカに勉強しにいくにしても、まずは国内を知っていないと意味がないと感じた。
●日本におけるスポーツは、まだまだ改善の余地があるなと、アメリカの話を聞いて実感しました。
●日本にいるだけではわからない話を聞くことが出来た。
●監督の高額報酬など、アメリカの大学スポーツの人気やビジネス面での成功の理由を、今回の話で初めて知る事が出来ました。
●アメリカでスポーツが根付く理由に、高校・大学スポーツの在り方が必要であると感じました。
●お金をもらうという行為には、責任・成果というものが求められるようになる、という事。
●アメリカでのやり方から学べることは沢山あると思いました。
●日本とアメリカのスポーツの比較というのは、なかなか出来ないので、とても興味深かったです。
●大切なのは、世界に目を向けるという意識だと感じました。
●スポーツビジネスを学びにアメリカに行けばいいってものじゃないと強く感じました。

と、日本とアメリカの違い、そこから学ぶべき事など、グローバルな視野での考えが湧きつつあるようでした。
一方で、日本国内で自らが主体者となりサービスを提供する先のことを理解、価値あるサービスを提供することが
もっと大切なことなんだと感じ取って頂けたのかと思います。

最後に伊東氏より、
『日本のマーケットとしての大きさは分かりませんが、私個人の意見としては、一人の人が全て出来る必要はないと思いますし、その上でその道の専門家・スペシャリストになる事が重要だと考えています。ただ、例えばマネジメントをやりたいという人は必ずしも今スポーツの分野になる必要はなく、マネジメントという業種で1番になれば、それがいずれスポーツに入ろうとした時に武器になり、必ず通用すると思います。だから私は自分の経験から大学スポーツに関しては1番になろうとして、セミナーに通うなど現在に至っています。皆さんも、このマースキャンプのような環境を活かし、自分が誰にも負けないという1番を求め、頑張ってください!』とラストメッセージをいただきました。

●「好きな仕事をすることは、好きではない仕事をするよりも苦しく辛い」という言葉がグサッと刺さりました。
●自分の、誰にも負けない力、を身につけたいです。

このように、受講生も伊東氏からの言葉に強く感銘を受けていた様子、誰にも負けない1番になって自分の好きな仕事をするために、マースキャンプで業界最前線の講師の言葉に耳を傾け、自分で触れ、スポーツ業界で活躍するために有益に活用してもらえれば幸いです。

 


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講師/ゲスト

一般社団法人 日本社会人アメリカンフットボール協会
企画部

伊東 克

高校卒業後、社会人サッカーチ-ムに所属。アスレティックトレーナーを目指して渡米。
2003年NATA公認のアスレティックトレーナー資格を取得、同年テネシー州立大学院に入学(スポーツマネジメント専攻)。在学中に2年間研修生(GA)として同大学体育局で働いた。
2005年よりメリーランド州立モーガン大学(メリ-ランド州、ボルチモア)体育局にてスポーツマーケティング部門代表兼アスレティックトレーナーとして働く。2011年、同大学退職。
2012年より日本社会人アメリカンフットボール協会企画部所属。現在仕事の傍ら、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士後期課程にて博士学位取得に向け奮闘中。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。