スポーツの料理人?スポーツスクール事業における取り組み方

講座レポート

  • 対象講座
    未来を育む スポーツスクール事業
  • 日時
    2013年2月16日(土) 15:00~17:00
  • 会場

    TKP新宿ビジネスセンター 11Fスカイ会議室

    東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11F

  • 講師/ゲスト
    鈴木 良和詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

スポーツのスクールと言って思い浮かべるものは、サッカースクールやダンススクールあたりでしょうか?
子供たちにスポーツを教えるキッズスクールやジュニアスクール、スクール事業とは一体どんな形で展開されているのか。
今回は、バスケットボールのスクールを展開している、株式会社エルトラック代表取締役の鈴木良和氏にお越しいただき、
起業までのいきさつと、そのスクール事業のノウハウ、またスポーツにおけるスクール事業の位置付けについて、お話いただきました。

スポーツメディア 伝え手の現場から スポーツメディア 伝え手の現場から

スポーツのスクールと言って思い浮かべるものは、サッカースクールやダンススクールあたりでしょうか?
子供たちにスポーツを教えるキッズスクールやジュニアスクール、スクール事業とは一体どんな形で展開されているのか。
今回は、バスケットボールのスクールを展開している、株式会社エルトラック代表取締役の鈴木良和氏にお越しいただき、
起業までのいきさつと、そのスクール事業のノウハウ、またスポーツにおけるスクール事業の位置付けについて、お話いただきました。

まず初めに、2分程度の映像を紹介してくれた鈴木氏。

白と黒のTシャツを着た人がそれぞれ5人ずつチームに分かれ、全員がぐちゃぐちゃに交差し合いながらチーム同士でパス交換。白チームがパス交換したのは何回?と言うもの。
当ててやろうと必死になっていた受講生は、見事に正解!・・・したのですが、「では、途中にムーンウォークしたクマが横切ったのを気付きましたか?」とのもう1つの問いが出てくると、
受講生の頭の上には一様に?マークが。巻き戻してみてみると、確かに大きなクマが踊っているのですが、パス交換に集中していた受講生はクマに気付かず。
「この気付きのテスト、一つの事に固執し過ぎると、他の事が見えなくなってしまう、と言うものなんです。」とは鈴木氏。
この考えは、子供への指導にもつながるということで、受講生も早速その世界に引き込まれた様子です。

「会社名であるエルトラック、よく運送会社に間違えられるんですよ」と笑う鈴木氏。

「その名前の由来は英語表記(ERUTLUC)を逆からアルファベットを読むと(CULTURE)カルチャー:文化、Cultureの逆さ読みでエルトラックなんです、との事。

起業のいきさつ

学生時代、バスケットボールに情熱を燃やし、大学・大学院にて教師を目指した鈴木氏。
その中で家庭教師のアルバイトを個人でやろうと考えた時、バスケに関わってきた自分に出来ることはバスケを教えることだと考え、
勉強の家庭教師からバスケを教えるバスケの家庭教師に変更したのが、そもそもの事業のキッカケ。当時は、中学校にバスケ部が無かった保護者から、
高校に入学するまでバスケを教えて欲しい、などの需要もあり、そこから口コミで評判が広がり、事業拡大が進んだ背景がありました。

事業のリアル

バスケの家庭教師、その柱となるのは、出張指導、定期教室・練習会、クリニック、そしてキャンプ。
そのこだわりとして、定期教室・練習会では、各地で主催したり指導担当したり、指導者不足で問題を抱える、総合型地域スポーツクラブとの連携した取り組みも。
クリニックでは、学校も学年も違う選手が集まり、自主練の延長として使ってもらいたいとの事。またキャンプでは、定員100名程度にコーチが20~25人も集まり、
それぞれの目標達成を目指す中で、情熱や勤勉さなども同時に磨く合宿。鈴木氏曰く、「選手という素材に対し、部活の先生やコーチは料理人。我々はあくまでもスパイスに過ぎず、スパイスだけ舐めて美味いとなってはダメなんです。」との持論を熱く語ってくれました。
子供たちを指導する事と同じくらい、指導者を指導する、指導員の育成にも力を入れる鈴木氏。現場での指導実施回数をこなすことでランクアップする制度を設け、様々な研修などを経て高いランクの指導員として活躍の場を広げています。

バスケの家庭教師というネーミングがハマり、雑誌などで取り上げられたり、周りが「エルトラックはイイよ」と口コミで薦めてくれるからこそ、会員獲得において年々その指導件数や生徒数を増やしているエルトラック。そんな中、スクール運営における1番の対抗として挙げられたのが「学習塾」。

ただ、将来、技術の発達により、例えば学校の授業などがバーチャルで展開できる時代がくるかもしれない、「そんな時に唯一直接触れ合える場となるのがスポーツだと思います。来るかも分からないそんな可能性に備え、今からその準備として指導者を育成していきたい。そして、死してなお完成へと進められるガウディのサグラダ・ファミリアのような存在に、自分もエルトラックもなれるといいですね。」と、エルトラックの未来像を語っていただきました。

そんな鈴木氏が考える、スポーツ業界で活躍するための条件、仕事の流儀は、
「流れに乗る人ではなく、流れを作る人になる」

そして、求める人材・必要な素養については、
「主体性、情熱と勤勉、真摯さ」

を挙げていただき、自分から行動を起こす重要性をお話いただきましたが、これらのお言葉は、まだまだスポーツをビジネスとして成立させるために、
「今」必要としている人材を集約したお言葉として強く共感するものでした。

スポーツメディア 伝え手の現場から スポーツメディア 伝え手の現場から

受講生からは、

●スクール事業について、ビジネスになりうるのかという知識がなかったので、意外と安定した事業体系をしていると思いました。
●人生を時間で考える話、満足感の話など、仕事を考えるうえで参考になる話ばかりでした。
●小学校4年生からバスケットボールをやっていましたが、当時そんなスクール事業も確かに無かったし、子供たちにとってはたくさんの人との交流もできるし、素敵な事業だと思いました。
●スクール事業において、子供たちがスポーツの楽しさを感じることで、今後のスポーツ業界の発展につながる可能性があると感じたので、大切なことであると感じました。
●技術が発展して、人と人とのコミュニケーションが取りづらくなった時にスポーツが重要になるなど、必要性をしっかりと捉えている部分は特に勉強になりました。

と、スクール事業のあるべき現状と、その未来の発展を強く考えられたようでした。

最後に鈴木氏より、

「22歳から65歳まで1日8時間仕事をするとしたら、人生における仕事をしている割合は10%程度。でも、人生の1/4は寝ている事を考えたら、仕事は人生の大半の時間を使うものだと私は思います。だからこそ、誰と結婚して人生を共にするかが重要なように、誰と仕事をするかも重要であり、どんな仕事をするかも重要。そこに充実感を求めていきたいと思っています。マースキャンプに来ている皆さんは、スポーツの仕事にやりがいを感じていると思います。そのやりがいを追及して、人生の充実感を感じられるよう、一緒に頑張りましょう!」

と熱いメッセージをいただきました。

熱い情熱を感じた受講生は、
●将来的に、スポーツを通じて子供や社会に何かできたらと考えています。
●指導者を一つの道と考えているため、とても興味・関心の持てる講義でした。
●話を聞く前はスクール事業にあまり興味がなかったが、鈴木さんの楽しそうに話す姿を見ていたら、スクール事業の魅力が伝わってきた。
●業界のことだけでなく、人生についても教えていただいたように思えました。
●またバスケがやりたくなりました。

今回はスポーツ業界における「スクール」という業態を受講生には発信させて頂きましたが、
事業内容のみならず、スクール事業を展開している鈴木氏のお言葉の1つ1つと、その伝え方こそが、スクール事業をプロとして展開・評価される所以なんだな…と強く感じさせる講義となりました。

冒頭で実際に体感した気づきのテスト同様、受講生には事業内容のみならず、自分の居場所がどこであっても視点を増やしてインプット、そしてアウトプットをして頂けると機会を使い倒して頂けるのかと考えます。

 


【第17期MARS CAMP 2018 Fall & Winter募集受付中!】9月30日(土)締切

「スポーツ業界で活躍する仲間を増やす」ことを実現し続けるコミュニティとして、
2010年からスタートした、スポーツビジネスで活躍するための最速講座。
現在ではスポーツ業界で活躍するCAMP生が550名を超えました。

必要な期間は6ヶ月。学校の順算ではなく、現場の逆算を体現し、
スポーツ業界内企業が「採用したい!」という人材の輩出機関です。

<情報+経験+接点創出>にこだわり
「スポーツを仕事にしたい!」
「スポーツ業界の人脈がほしい!」
そんな方々のための「本物のチカラ」を養う場所です。

▼第17期 詳細はコチラ


<第17期無料説明会 開催中!>

10月からスタートする「第17期 MARS CAMP 2018FW」について
詳しくご説明する「無料説明会」を開催します!
最新の就・転職情報も併せてお届け。
スポーツ業界最新就・転職関連情報を手に入れたい方もどうぞ!

▼説明会の日程確認と申し込みはこちら

(※『第17期 MARS CAMP』へのお申込みは、説明会への参加が必須ではございません。)

▼卒業生就職先一例も含めたインタビューはコチラ

講師/ゲスト

株式会社エルトラック 
代表取締役

鈴木 良和

千葉大学卒業後、大学院に進学し、保健体育科を専攻。
大学院在学中に、大学バスケットボール部のヘッドコーチを務める傍ら、バスケットボールの家庭教師を始め、NPO法人スポーツ指導者支援協会の立ち上げにも関わった。5年後バスケットボールの家庭教師の個人事業を会社法人化し、株式会社エルトラックを設立。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。