広報ならでは!知られざるマスメディアの仕掛けとは

講座レポート

  • 対象講座
    スポーツリーグの未来予想図
  • 日時
    2013年3月6日(水) 19:30~21:30
  • 会場

    TKP新宿ビジネスセンター 11Fスカイ会議室

    東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11F

  • 講師/ゲスト
    江島 彰弘詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

現在、日本には2つのバスケットボールリーグがあるのはご存知でしょうか?
JBLという略称でもご存じの日本バスケットボールリーグ、そしてbjリーグとしてお馴染みの日本プロバスケットボールリーグ。
今回はMARS CAMP生も広報プロジェクトとして密接に関わるbjリーグより、リーグの開幕から携わり、現在は広報宣伝部マネージャーの江島彰弘氏にお越しいただき、リーグ広報活動の施策や、バスケットボールの強化・発展のための展開について、お話いただきました。

 

 

冒頭の質問にて、「bjリーグを知っている人?」との問いに、ほぼ全員が知っていると答えた受講生たち。
認知度で言えば、多くの人が知っている現状ではありますが、「実際に会場に観に行ったことがある人?」には約半数。
知ってはいるが、会場に足を運んでいる人はその半分であるというのが現状のようです。 

全国各地にチームが広がり、現在21チームで展開するbjリーグ。一方のJBLが8チームでの展開であることを考えると、そのチーム数の多さがよく分かります。
更に、来シーズンは新規参入チームを含めた22チームでの展開が予定され、全国の至る箇所でバスケットボールが展開される環境が増え続けています。
プロスポーツチームの収入源と言えば、チケット、スポンサー、グッズ、放映権、などが挙げられますが、それがリーグの売り上げ構成となると大きく変わり、チケット収入は全体から見ればごくわずか。そこには、リーグとしてチケットを販売する興行が、オールスターゲームとファイナルズと呼ばれるプレイオフの2日間、合計3日間しかないという実態が。
逆にスポンサー収入は全体の半分以上を占めるなど、リーグならではの売り上げ構成となっています。
また、「世界で活躍する選手を育てる」をコンセプトに、子供たちにバスケットボールを教えるbjリーグアカデミーを開講。将来のbjリーグプレイヤー、ひいては世界で名を馳せる選手にすべく、リーグ公認でスクールを展開しています。子供たちへの指導はもちろんですが、引退した選手がコーチとして参加できるように、セカンドキャリアの受け皿としての役割も。

それでは、リーグの広報活動はどのように展開されているのか?
「正直、なかなかお金をかけられない苦しい部分はありますね。」と苦笑いの江島氏でしたが、だからこそメディアが取り上げたくなるような話題を自分たちで発信していく重要さを語っていただき、自社メディアとしてのSNS展開や、bjリーグならではの展開である、試合動画配信「bj TV」など、そこから他社メディアが取り上げる展開作りの施策を紹介していただきました。
「bj TVには沖縄ブースターからの入会が多いんですよ。」とは江島氏。その理由として、チームのアウェイゲームも応援しに行きたいが、土地・地域性の都合上なかなか行きづらい事も影響しているだろうとの事。
そんな自社メディアであるtwitterやfacebook、LINEなどSNSを使ってのPR展開に関しては「とにかくスピード感を上手く利用し、活用すること。」

そして、マスメディアへの仕掛けに関しては、日経新聞を例に「勝ち負け・スポーツの様子を伝えてもダメ、収支や地域性など、媒体特性に合わせアプローチすることが必要」と具体的な投げ込みの事例も交えてお披露目頂きました。

その他、広報展開の一環として、記憶に新しい東日本大震災の際のリリースにも触れていただき、被害が分からない中で震災当日に週末の試合開催を配信したものの、周りからの批判を受け、翌日にはすぐに中止を発表。ただし、その翌週には他スポーツに先駆けて再開。試合を再開することで募金活動を展開するなど、開催することでの被災地支援をふまえ、きっちりと会見を開いて想いを伝える事で理解を得た背景も。これらを通じて、「バスケットボールは人を集めることができるものであり、スポーツはビジネスであると改めて考えさせられました」とは江島氏。
今後の展開として、小・中・高の部活レベルでは競技者人口ナンバー1であるバスケットボールを、プレイするだけでなく「観る・集う・コミュニケーションする」という文化としての普及を目指していきたい、と強く語っていただきました。 

そんな江島氏の、スポーツ業界で活躍するための仕事の流儀は、

『楽しむこと』

良いことや悪いことなど、ハプニングが起きた時にもプロセス自体を前向きに捉える事が出来て、前に進んでいける事が必要、との事。

また、求める人材・必要な素養は、

『人に伝える』

書く・話すという基本的なコミュニケーション能力を養い、商品の良さをどう伝えるか、何で伝えるか、を選んでいけるかどうか。

 

受講生からは、

●広報の方からお話を聞ける機会はなかなかないので、良かったです。
●SNSの活用や、ネットでの番組配信など、新しいものの積極的な取り組みについて聞けて良かった。
●リーグ目線からの集客などについて詳しく聞けたので良かったです。
●リーグ創設の経緯について、大変興味深かった。
●ビジネスとしてスポーツを考える際に、いかにメディアに露出させるか、チケットを売るか、経営面で地域密着をいかに活かすか、など学ぶことができた。
●bjリーグのシステムや運営体制など、なかなか聞けないところが聞けて良かったです。
との声が上がりました。

最後に江島氏より、
『今回の講義を通じて、何か掴んでもらえればと思っています。スポーツ業界は大変な世界、皆さんが何をやるのかは分かりませんが、興味があることをしていけば何でもプラスになると思います。
いろいろチャレンジして経験することが大事だと思いますし、今回皆さんがこうやってマースキャンプに来ている段階で、すでにそのチャンスを掴める状態にあると思います。仮にもし今スポーツ業界に入ることが難しかったとしても、最終的にスポーツであればいいと思います。皆さん、頑張ってください』
と、エールをいただきました。

新たなNBLというリーグが発足する中、bjリーグはどのような展開をしてくのか?益々目が離せないバスケットボール界になりそうですね。

2012-13シーズンも広報プロジェクトという形でMARS CAMP生も参加していましたが、この試み自体は2013-14シーズンも続きます。
普段から業務として関わっているからこそ、自分の中で講義の話が消化できることは多いと考えます。
また逆もしかりで、講義で新たな視点が増えたからこそ、業務・機会でのインプットが倍々に増していくものです。
バスケットボールを、スポーツを広く報じる・届ける機会で、受講生たちはどのようなチャレンジを経験し、チャンスを掴んでくれるか、期待せずにはいられませんね。

 


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講師/ゲスト

株式社日本プロバスケットボールリーグ
広報宣伝部 マネージャー

江島 彰弘

1975年生まれ、一般サラリーマンを経験した後、NBA、MLB、NFLのTV放送に従事。
また、フリーライターとして主にバスケットボールを中心として取材、執筆を行う。2004年に広告代理店入社。バスケットシューズメーカーであるAND1の広告を担当。アメリカよりAND1 MixTapeTourの招致に従事する。
翌年からbjリーグ開幕に伴い、株式会社日本プロバスケットボールリーグに入社。現在は、広報宣伝部マネジャーを務める。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりマーススポーツエージェント(現:ウィルオブ・スポーツ)立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなどを経験し、2010年「MARS CAMP」創設。現在は社内事業統括、新規事業立案・推進を担う。スポーツ関連企業の外部人事部としてスポーツ×キャリアをトータルでプロデュースしながら、2020以降に事業化・プロ化を視野に入れる各種スポーツ中央団体の事業パートナーとして各種プロジェクトを推進中。