地域の遊び場、交流の場!総合型地域スポーツクラブを知ろう

講座レポート

  • 対象講座
    グラスルーツ 地域コミュニティとスポーツ
  • 日時
    2013年3月12日(火) 19:30~21:30
  • 会場

    TKP新宿ビジネスセンター 11Fスカイ会議室

    東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11F

  • 講師/ゲスト
    菊地 正詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

「総合型地域スポーツクラブ」と聞いて、皆さんはどんな事を考えるでしょうか?
名前を聞いたことはあるけど、実際はどんな事をやっているのか知らない・・・。または、今回初めて聞いた・・・、なんて人も居るのかもしれません。

では、実際どんな活動をしているのか?どんな仕組みなのか?
今回は、NPO法人高津総合型スポーツクラブSELF副理事長の菊地正様にお越しいただき、地域における総合型スポーツクラブの意義、地域がスポーツに求めることなどについて、お話いただきました。

 

神奈川県川崎市にて展開している総合型スポーツクラブSELFですが、「実はこの会場近くで生まれたんですよ(笑)」と場を和ませてくれた菊地氏。
冒頭で、総合型地域スポーツクラブについて知っている人?との問いかけに、会場の約半数が知っていると挙手、その中で、菊地氏が活動する高津総合型スポーツクラブSELFを知っている人は数名。実は、その昔、子供だった頃に菊地氏がコーチをしていた野球少年団で教わっていた受講生がいることが発覚。それが分かった時は、菊地氏も非常に喜んでいらっしゃいました。

そもそも総合型地域スポーツクラブとは?
人々が身近な地域でスポーツに親しむことのできる新しいタイプのスポーツクラブで、
(1)子供から高齢者まで(多世代)
(2)様々なスポーツを愛好する人々が(多種目)
(3)初心者からトップレベルまで、それぞれの志向・レベルに合わせて参加できる(多志向)
という特徴を持ち、地域住民により自主的・主体的に運営されているスポーツクラブ

地域環境・スポーツ環境・子供の環境など、地域にある様々な課題を、総合型地域スポーツクラブを導入することで、誰もが気軽にスポーツに親しめる環境から解決に導こうと、
現在日本全国に3000を超えるクラブが存在しています。
国として、各市町村に一つ以上のクラブが活動している状態が目標であり、「公益性を保つことが重要ですね。」とは菊地氏。

そんな菊地氏が運営する高津総合型スポーツクラブSELFは、川崎市を活動拠点としています。
子供・親・学校の関係性として、子供が学校に通う間はPTAなどとして学校とも協力しているが、子供の卒業後には学校と関わりがないケースが多いと言うことで、
学校内のクラブハウスで集まれる憩の場にしたい、と作り出したのが、この高津総合型スポーツクラブSELFの設立のきっかけ。
「地域の遊び場」というコンセプトの元、人づくり・仲間づくり・健康づくり・まちづくりを「スポーツが育む ひと・まち・みらい」として活動しています。
現在、登録会員は3,600名にも上り、ファミリー会員登録は、登録費定額で一家族何人でもOKということで、「メンバー中のインド人一家は11人家族で登録して楽しんでくれていますよ(笑)」と、多くの方々が参加しているようです。

スポーツクラブ運営以外での仕事のリアルとして、SELFが指定管理としてスポーツ施設の受託管理をしているということが挙げられます。
そこには、管理をすることで雇用機会を創出したり、地域の人で地域を管理・運営するという意図が。また、学校施設開放事業にも力を入れ、地域の小・中学校の施設有効活用事業の受託・運営をすることで、SELFの活動にも活かすことができるメリットも。
広報展開としては、会報誌「SELFだより」を発行し、小中学校で生徒に配ることで、地域での展開を広めています。

更に、スポーツ以外での地域活動として、千葉・南房総の農家の方と提携し、何とお米作りを実施。
SELFの会員で田植えをし、稲刈りをし、お米を完成させる、会員も大満足のイベントとなっているようです。
今年も100俵、6トンにも及ぶお米の生産を予定しているそうで、すでに田植えも完了し、秋の収穫が待ち遠しいとの事。
ただ、これは単なるお米を作って楽しむということだけではなく、アスリートのセカンドキャリアへの取り組みとして、働く機会とスポーツ指導を創出するきっかけにもなっているそうです。
クラブを展開する上で、川崎フロンターレをはじめとしたアスリートと連動した展開もありますが、トップアスリートの存在について、「プレイを見せるだけではなく、地域の人と触れ合う機会も大事。それをSELFで提供していきたい」とは菊地氏。

総合型スポーツクラブの現状として、自分たちで自立した運営をしていくのが理想だが、国からのサポートありきになっている現状にも言及。
子供の母親は、送り迎えの付き添いでプログラムに参加するケースもあるが、「お父さん達にも一緒に参加してコミュニケーションを取ってもらいたい」とおっしゃっていました。

そんな菊地氏の、スポーツ業界で活躍するための条件、仕事の流儀は、
「上にも下にも礼儀を尽くす」

また、求める人材・必要な素養としては、
「元気、声がでかい、人好き」

 

受講生からは、

●総合型地域スポーツクラブのことを知れ、地域展開から密着を感じました。
●地域の魅力、大学での総合型地域スポーツクラブの話を聞くことができ、地域貢献にはどのようなことが必要か、理解を深めていきたいと感じました。
●地域に根差した活動の大変さや良さが分かる講義でした。
●総合型地域スポーツクラブについては、名前を聞いたことがある程度で、ほとんど知識がありませんでしたが、NPO法人と言えど、クラブを続けていくなかでも人や施設そしてお金に関することなど、多くの苦労があり、多くの工夫を必要とすることが知れて、とても良かったです。
●地域のコミュニティ作りとして、このような団体があることを聞き、さらに色々なサービス展開があることに、とても驚きました。
●地域に沿ったクラブチーム作りの難しさや楽しさを再認識させられました。
●スポーツ以外の地域貢献を行うことにより、地域の活性化だけでなく、プロスポーツ選手のセカンドキャリアも支えようとされている点には驚きました。
●地域における活動や助成金の意義についてなど、今までと違う視点で考える良いきっかけとなりました。
●総合型地域スポーツクラブの名前は、大学で何度も耳にはしたが、理解しきれていない部分が多くあったので、今回でちゃんとした知識がついて良かったです。
●プロスポーツチームで活躍したいと思っている自分にとって、プロチームの話以上に聞いておかなければいけない内容だったと感じました。

と、多くの感想が届きました。

最後に菊地氏より、
「別に総合型地域スポーツクラブではなくても、地域のコミュニティづくりとして、地域みんなで協力していけるようにできればいいと思います。隣のうるさいオジサンみたいに、おせっかいでもいいと思っています。今回、私の話に興味・関心を持って参加してくれた、このマースキャンプのようなコミュニティに集う皆さんが、未来を担う存在になることは間違いありません。ぜひ活躍して頑張ってください!」
とメッセージをいただきました。

●将来的には、スポーツを通して地域に貢献できたらと考えています。
●いつか私自身も地域に根差したスポーツクラブチーム作りにいつか携わりたいと思っています。
●将来子供ができたときは、一緒に総合型地域スポーツクラブで体を動かしていきたいと思いました。

このように、受講生からも地域を愛する声があがっていました。
地域をスポーツで盛り上げる。その手段と立ち位置が違えば働き方は変わってくると思いますが、それぞれの場所で相互理解がなされた状態で、受講生が活躍する姿、非常に楽しみです。

 


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講師/ゲスト

特定非営利活動法人 高津総合型スポーツクラブSELF 副理事長 
公益財団法人日本体育協会公認クラブマネジャー

菊地 正

1951年生まれ。東京都新宿区出身。
2004年にクラブを設立。会員3000人を超えるクラブに成長。
小学生より31歳までアイスホッケー競技。国体、インカレ、全日本大会等出場。
神奈川県体育協会評議員、川崎市スポーツ協会評議員、川崎市スポーツ推進審議会副会長等

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。