わかりやすく解説!石井氏による指定管理者制度の仕組み

講座レポート

  • 対象講座
    指定管理 街のスポーツ施設
  • 日時
    2013年3月18日(月) 19:30~21:30
  • 会場

    TKP新宿ビジネスセンター 11Fスカイ会議室

    東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11F

  • 講師/ゲスト
    石井 公一詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

「指定管理」、スポーツに関わるキーワードとして最近耳にする機会も増えてきているかもしれません。ただ、その実態は一体何なのか、よく分からないという人も多いはず。聞いたことはあるけど実はよく知らない、こんなケースはスポーツに関わる仕事の中に多いかもしれません。
今回は、日本リコメンド株式会社シニアコンサルタントの石井公一氏にお越しいただき、スポーツ施設における指定管理者制度とその活用法についてお話いただきました。

 

そもそも「指定管理者制度」とは何なのか?
2003年地方自治法の改正により、公の施設の管理に民間のノウハウを活用しながら、サービスの向上と経費の削減を図る事を目的に創設された制度は、民間にできることは民間に、ということで、いわゆる公共施設の運営を誰が行うか公募で決めるもの。
現在、この指定管理者制度が導入されている施設は、都道府県レベルでは7,000施設以上、そのうち約30%となる約2,300施設で民間企業が管理をしているそうです。
公募による競争原理により、運営費の削減や利用収入の増加が進み、将来的に利用増大や自主事業の増設による黒字化を目指す展開となっています。

また、法改正による官から民への流れが進み、行政・民間企業・非営利組織・市民がそれぞれの得意分野で役割を果たすべく、PPP(官民連携)が展開される中、「単なる民営化とは違うということを理解していって欲しい」とは石井氏。

そんな中、石井氏がどのようにこの指定管理者と関わっているかという点においては、「とあるスポーツ施設に誰が・どんなところが指定管理として携わるのがいいのかを見極めた上で、施設の運営を受託する事業。指定管理者として関わるとしたら、それぞれの得意分野をどのように活かして関わる事が良いのかを知る事が重要で、その中には、フィットネスクラブやNPO団体、プロチームやスポーツメーカーもあれば、ビルメンテナンスの会社などもある」と登場人物毎の強みと弱みも交えてお話いただきました。

実際、施設の指定管理者が公募される際には、100社以上がその説明会に参加するケースもあり、そこから応募するのは10社程度、更に選定の一次審査通過となるのはわずか5社あまり。
石井氏曰く、ここを通過していくためには「団体の特性、地域の特性、施設の特性、公募の特性、これらを知る事」との事。これに付随するように、指定管理を獲得するための支援コンサルティングも行っており、提案書やプレゼン資料の作成・支援・代行など、そこでの公募の際のポイントとなる視点も紹介していただきました。

今年で制度施行から10年となる節目の年、今後の課題や問題点として、自治体ごとで違う捉え方や、自治体と民間サイドでの期待のかい離などがあるものの、「根本はサービス向上と経費縮減」であると強調する石井氏。

そんな石井氏が考える、スポーツ業界で活躍するための仕事の流儀は、
「クライアントにとっての利益を全てに優先させる」。

そして、求める人材・必要な素養については、
「知識や技術よりも、態度能力の高い人材」との事。
中でも、ロジカルシンキングやフレームワークは必須ではないか、とお考えを挙げていただきました。

 

受講生からは、

●ビルメンテナンス会社が指定管理業に絡んでいるというようなことは知らなかった。
●コンサルティングの立場から、民間企業が指定管理者になるメリットや必要なことを聞けて、新しい視点から知れたと思います。
●施設を、利用者側だけではなく、運営側の視点で見る、ということを学んだ。
●お金も回り、人もスポーツをする機会が増え、セカンドキャリアへの解決にもなり得る、指定管理者制度が変えられるスポーツの課題がたくさんあると気付かされた。
●対自治体・行政の仕事の難しさを改めて知る機会になりました。

と、指定管理者制度への理解度を更に高めると共に、

●この前の講義で、総合型地域スポーツクラブと指定管理制度を絡めた運営について学んでいたので、今回の講義でそれをどう地域活性化につなげられるのか、さらに考えてみたいと思いました。
●大学の講義で指定管理者制度について勉強していたが、今回さらに深く理解することができた。
●以前、ジムやプールで監視員をやっていた時、今思えば指定管理者制度に関わっていた可能性があると、当時を振り返ると気付く点も多かった。

それまでの自分自身のインプットされた情報を、今回参加することで、より応用へと繋げるきっかけになったようでした。

最後に石井氏より、
「こうやってスポーツ業界に興味を持ち、マースキャンプのようなコミュニティに参加することは良い事だと思います。皆さんの意欲ある姿を見ても、今後何かしらスポーツに関与する事になるとは思いますが、その関わり方は様々で、いろいろ選択肢もあるでしょう。そうやっていろいろな部分で携わり、いつか一緒に仕事ができればと思っています。」
と、受講生に対してエールとなるラストメッセージをいただきました。

講義の冒頭では難しいと感じていた受講生たちでしたが、講義を終えたときにはその理解を深め、苦手意識も無くなっていたことでしょう。

講師の方がやっているような仕事を自分がやりたいか?という視点も、もちろん選択肢が少ないこの業界においては必要ですが、石井氏のような立場として関わらなくとも、「スポーツをする環境を提供していくすべての仕事」において活躍するために必要な内容が本日の講義です。入社・・・ではなく視点を活躍に上げると、情報の取り方もまた変わってきますね!

 


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講師/ゲスト

日本リコメンド株式会社 
シニアコンサルタント

石井 公一

中小企業診断士、横浜市指定管理者第三者評価員。
PPP(官民連携)を枠組みとした、様々なコンサルティングに従事。
民間企業や外郭団体に対する指定管理者獲得支援をはじめ、都道府県等体育協会の中期経営計画策定支援、自治体の観光振興計画などを手掛ける。
最近は大手メディアや大手旅行代理店とアライアンスを組み、自治体の問題解決に向けた新たなPPPスキームを提言している。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりマーススポーツエージェント(現:ウィルオブ・スポーツ)立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなどを経験し、2010年「MARS CAMP」創設。現在は社内事業統括、新規事業立案・推進を担う。スポーツ関連企業の外部人事部としてスポーツ×キャリアをトータルでプロデュースしながら、2020以降に事業化・プロ化を視野に入れる各種スポーツ中央団体の事業パートナーとして各種プロジェクトを推進中。