ガッツリ見せます!アスリートマネジメント~企業に挑戦した裏話~

講座レポート

  • 対象講座
    Challenger! スポーツ×新サービス(2)
  • 日時
    2013年3月23日(土) 15:00~17:00
  • 会場

    TKP新宿ビジネスセンター 11Fスカイ会議室

    東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11F

  • 講師/ゲスト
    向井 未来詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

スポーツ業界の仕事の中でも特に、世界を相手に選手とより密接な立場で仕事をする事になるエージェント。選手のキャリアをコーディネートするナビゲーターとしての役割も担います。
しかし、エージェントの具体的な仕事については、なかなかイメージがしづらいという方も多いのではないでしょうか?
今回の講義は、株式会社アバンスロード代表取締役の向井未来氏をお招きし、エージェント業のリアルと、エージェントとして提供している新サービスについてもじっくりと聞いていきます。

 

そもそも受講生の中に、スポーツ選手のエージェントとして活躍したいと志向する人はどれくらい居るのでしょうか。当日参加した受講生に「将来、スポーツ選手のセカンドキャリアやエージェントに携わりたい人」と問いかけると、10弱のメンバーが反応。
しかし一方で、向井氏から「外国語を日常レベルまで話せる人」というハードルの高い質問には、わずか1名。
エージェントを仕事にしていくには、まだまだ準備が必要なようです。

向井氏が立ち上げた「株式会社アバンスロード」は2011年に産声を上げたまだまだ若い会社で、アスリートマネジメント事業とインターネットメディア事業の2軸で事業展開しています。
設立当初はインターネットメディア事業が売り上げのほとんどを占めていましたが、現在ではアスリートマネジメント事業が売り上げのほとんどを形成しており、向井氏いわく「出来ればネットの仕事はしたくない(笑)」との事。やりたいことを実現するために、すべき事を割り切って展開されているリアルも垣間見ることができました。

「スポーツ業界で活躍したい方々と聞いていますので、ここからはアスリートマネジメントの話をがっつりとしていきたい」との発言に、受講生の期待値は自然と高まります。

アバンスロードがメイン事業として取り組むアスリートマネジメント事業は、競技ごとにシーズンはあるものの、契約交渉なども含め、年中チームや選手とのやり取りをしています。
アスリートマネジメント事業とエージェントとマネジメントを一括りに表現していますが、厳密には別物。アバンスロードの場合はエージェント業務を主とし、その付随業務としてマネジメントが位置付けられています。
「チームを探して、選手がしっかりと生活できる場所を探す事」これがエージェント業務の根本に存在します。

これまでの移籍実績がある国として、ドイツ、スウェーデン、アメリカ、メキシコ、カタール、タイ等々あり、地域や言語も様々な国へ選手を送り出してきた向井氏。
その経験を踏まえ、各国ごとのエージェント業務の特色を、比較を交えお話頂きました。
特に、昨今日本人サッカー選手の多くがドイツのブンデスリーガに移籍している背景を、エージェントの視点から分析して頂いたお話は含蓄たっぷりでした(笑)

その後は『Challenger!』という題材のとおり、「起業のリアル」というテーマの元、向井氏から起業するに至った経緯についても触れて頂き
「就職活動の時期になっても特にやりたい事が無かった。漠然とかっこいい仕事に就きたい」と考えて1社目のIT系企業に入社し、当時の上司が独立する際に声を掛けられ転職。その会社でスポーツに関わる仕事があった。このころから方向性が見えてきたんです」。
向井氏にアスリートの知り合いが増え始めたのもこの頃であり、その後はスポーツを軸に独立に向けた準備を始める事に。

この起業するという構想から、わずか半年後にはアバンスロードが設立。向井氏自身は「無謀だった」と振り返りましたが、周囲の反対の声が聞こえてくる中、それでも起業を成し遂げた背景には、向井氏自身が築いてきた人脈の後押しがあったからこそ。
これには受講生も、今ある人脈の重要さを改めて再確認したご様子。

起業のリアルを深々とお伺いした後は、実際の仕事のリアルについて話は移ります。
再度話題に上がったのがエージェント業について。ここからは海外移籍のケーススタディーを交え、更に深くお話を聞いていきました。

選手の移籍契約をまとめるまでには、選手・チームとのやりとりや、双方が向井氏に求める要望を上手く折衝する為に必要なアクションをしなければなりません。
チーム側のニーズ(どういった選手が欲しいのか等)を引き出すのがエージェントの仕事でもあり、その際の駆け引きのお話はまさに“エージェント”といった所。
こうしたエージェント業務の仕事の始まりから契約締結までの期間は、長かったもので6カ月、短いものだと何とわずか2日間で決まる事もあるといいます。

また、エージェント業務から派生したサービスの提供をするのもアバンスロードの特徴ですが、提携マネジメント会社と並行して仕事を進めるケースもあります。
例えば、海外のスポーツマネジメント会社との連携を取ったイベントも開催。エージェントの契約交渉という仕事の他に、国内の大学と連携した合同セレクションに取り組み、ヨーロッパのクラブのトライアウト参加までをコーディネートした事例をご紹介頂きました。

アバンスロードの今後のリアルの部分では、選手マネジメントから派生した新事業として、選手であった経験を生かしつつ、セカンドキャリアの受け皿になるようなスクールビジネスの展望や指導者派遣ビジネスについての可能性まで熱弁いただきました。

 

 

アバンスロードの、エージェントとしての幅を広げるような新たなチャレンジの数々に対して、この講義を聞いた受講生からは

●スポーツ業界での新ビジネスはまだまだ可能性があり、刺激的だと感じます
●選手の事を一番考えて仕事をしていて、選手にとっては絶対に必要な存在
●なかなか知ることのできないエージェントの仕事を、事例を交えてお話頂いた事もあり非常に分かりやすかったです
●エージェントとして関わることの出来る仕事の範囲の広さに、可能性を感じました

という反応が寄せられていました。

そんな向井氏の仕事の流儀は
「結果にこだわる」
「エージェントとしての結果とは、選手からの要望を叶える事です」
という、新たな取り組みで選手の抱える問題を解決してきた向井氏ならではのお言葉を頂きました。

また、向井氏の求める“スポーツ業界に必要な人材”に関しては
「好きこそ仕事と思えるくらいタフで、スピード感を持ったワーカー」
と表現。「エージェントの仕事は24時間が仕事。それを乗り越えるには好きで好きでしょうがないくらいでないとならない」という、“スポーツ業界で活躍する”エージェントという職業柄、時差を超えるのが当たり前でもあり、その意志の再確認となるようなメッセージでした。

また、これは向井氏からのラストメッセージにも関連付けられますが、
「情報ばかり詰め込んで、行動力が無くなる事がありがち。みんなが行動力を失うと競争力を失う。自分の中での芯が決ったらとにかく動いて、その経験を自分の力にして欲しい」と今後の受講生への期待を含めて、奮起を促すようなお言葉を、力を込めて伝えて下さいました。

これまで数々の選手のキャリアをコーディネートしてきた向井氏のお言葉ひとつひとつに、受講生が今後スポーツ業界でキャリアを重ねていく為のヒントが散りばめられています。

向井氏が切り開くエージェントとしての未来は、スポーツ業界にとっても新たな未来に。
スポーツ業界の先陣を切る先輩に、志を同じくする仲間として、私達も必死でついていかなければなりませんね。

 


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講師/ゲスト

株式会社アバンスロード
代表取締役

向井 未来

兵庫県出身。立正大学淞南高等学校でサッカー部に所属し、選手権出場を経験。
卒業後は、付属の立正大学へ進学。立正大学ではサッカーはせず、社会人実業団の東芝府中サッカー部(当時関東リーグ)に所属。
大学卒業後は、トランスコスモスへ就職しWebに特化した事業を扱う営業マンとして活躍。
その後、ベンチャー企業を経て2011年4月に独立。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。