旅行業ならではのスポーツと関わる町おこし!スポーツツーリズムの実態に迫る

講座レポート

  • 対象講座
    世界スポーツの祭典と旅行業
  • 日時
    2012年11月10日(土) 15:00~17:00
  • 会場

    TKP渋谷カンファレンスセンター ホール7A

    東京都渋谷区 渋谷2-17-3 渋谷東宝ビル

  • 講師/ゲスト
    石川 明彦詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

長期で休みが取れたら旅行に行きたい!そんな願望をお持ちの方は多いかもしれません。近年、日本のスポーツ選手が海外で活躍し、スポーツを目的に旅行をした事のある方も多いのでは?

国内旅行、海外旅行、などなど、旅を考える際に力になってくれる旅行代理店。
今回は近畿日本ツーリスト株式会社からスポーツ事業部の石川氏にお越しいただき、町おこし×スポーツ、旅行業におけるスポーツについてお話いただきました。

世界スポーツの祭典と旅行業 世界スポーツの祭典と旅行業

スポーツツーリズム、どこかで耳にしたり目にしたりした事があるかもしれません。欧州サッカーやメジャーリーグなど世界的にもハイレベルなスポーツを「観る」、マラソンブームなど若者から年配まで世代を超えて人気を集めているスポーツを「する」、地域や国が一体となって携わるスポーツを「支える」。

この3つのポイントに合わせる旅行・観光、これが総じてスポーツツーリズムとなります。旅行会社のイメージとしては、団体旅行の営業や、店舗カウンターでのお客様対応、ツアーの添乗員などかと思いますが、その他でも様々な分野のビジネスがあり、とりわけツアーの企画に関しては、

「単なるツアーではダメ、テーマを決めて提供していかなければ」とは石川氏。

「観戦ツアーなどでスポーツを扱う旅行会社はありますが、スポーツ事業部として独立して部署を設けているのはウチくらいでしょうね」という事で、過去に近畿日本ツーリスト(knt!)が扱ったスポーツはW杯やオリンピックなどの大きな大会はもちろん、世界陸上や、東京マラソンをはじめとした各都市で開催されるマラソン大会など、スポーツイベントとの関わりは多岐に亘ります。

ナショナルサプライヤーとして携わった世界陸上2007大阪大会においては、選手・観客が世界各地から来場し、その宿泊やホテルまでの運送などをknt!が請け負い。参加選手関連ではおよそ3500人、海外からの観客はジャマイカやアメリカ、フランスやアイルランドなどから約1500人が来場したそうで、宿泊プランはknt!の独占企画商品として販売。海外からの観客の中には最高で○○百万円となるようなパッケージもあったとか。

オリンピックの陸上競技のプレ大会として開催される世界陸上、大阪で開催されるようであれば、世界にアピールする機会としてぜひやりたいと真っ先に手を挙げ、宿泊プランの独占企画などを含めたナショナルサプライヤーに至るまでの裏話もお聞かせいただきました。

海外からの選手・観客に大阪のたこ焼きをPRして欲しいとの地元地域からの要望もあったそうで、外人客のツアーでは、新世界でのたこ焼き実食もコンテンツの一つだったとのこぼれ話もあり、スポーツと旅行が地域を支えるという一面が垣間見れた部分でもありました。

また、近年のマラソンブームもあり、マラソンが国内外からの地域誘客の効果的なコンテンツと考え、近畿日本ツーリストが掲げる1都道府県×1マラソンプロジェクト。

現在、東京マラソンをはじめとして、大阪マラソン・奈良マラソン・神戸マラソン・福知山マラソン・熊本城マラソン・北海道マラソンで大会公式旅行会社として、地域誘客や地域振興における総合プロデュースを展開。スポーツをやる人をどう取り込むかを念頭に、イベントをより価値のあるものにすることや、第1回大会を起ち上げることでの経済効果やモチベーションを地域に届けています。

更には、名古屋で開催される国際マラソンイベントである名古屋ウィメンズマラソンにも携わり、女子だけのマラソン大会を開催することで名古屋への誘客を展開しています。

「この地域への『誘客』こそが、地域イベントにおける『町おこし』になる」とは石川氏。

W杯やオリンピックなどのメガイベントでは、チケットの確保が困難なのが通例。そこでknt!としては、チケット優先購入権利を含めた観戦ツアーなどを展開し、チケット販売以外での携わり方も手掛けられています。

そんな中、日本が誘致を目指す2020年オリンピック・パラリンピック。約1万人の選手が来日を見込まれるメガイベントの誘致に協力すべく、knt!は東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会オフィシャルパートナーとして活動しています。

仮に東京で開催が決定した場合、東京以外の都市で選手の時差を調整してから東京入りするケースが多く予想され、事前キャンプ実施をすることで、その地域の町おこしにも繋がる。

「自分の中の集大成として、何とか成功させたいね」と話す石川氏でしたが、その並々ならぬ情熱が伝わってきました。

そんな石川氏が考える、スポーツ業界で活躍するための仕事の流儀は、

「細かいことが出来ない人は、大きなことには挑戦出来ない」
「自分の信じることを貫く」
「『一番』『初めて』『最初』であり続けたい」
「100%完璧!と思った瞬間から衰退が始まる」

そして、石川氏が考える、求める人材・必要な素養については、

「人の話を最後まで『聴く』事の出来る人材」

旅行業やスポーツ業界の経験のある人材は誰でも欲しいが、一番は人の心まで覗けるくらい聴く事の出来る人。

「聞くでも訊くでもなく、聴く事だ」と強調されていました。

世界スポーツの祭典と旅行業 世界スポーツの祭典と旅行業

受講生からは、

●旅行代理店としてのスポーツの関わり方が、普段分からないところがあったが、今回話を聞いて良く分かった。
●自分の選択肢になかった「スポーツ×旅行会社」という関わりを発見でき、興味が持てた。
●旅行会社がこんなにもスポーツと密接に関わっているとは知らなかったです。
●これから旅行をするときは、町おこしでの重要な点や、旅×○○は何なのかを考えて旅行を楽しんでみたいと思います。
●マラソンなどの形での関わり方があることを知らなかったので、とても勉強になった。
●旅行会社としての「人を動かす」仕組みが、スポーツだけでも多くのバリエーションが存在する事が分かりました。
●観戦ツアー以外にも、スポーツと関わる事が出来ると分かった。
●今までスポーツと関わる仕事として、運営やイベントの会社に興味を持っていたが、旅行会社でもスポーツに関われるという事が分かって良かった。
●旅行業界にもスポーツ業界にも興味があったが、今回その2つをミックスして考えても良いんだと思い、スポーツ業界の中での視野を広げて考える事が出来ました。
●旅行業については、大学の授業でも聞いていたが、スポーツツーリズムに関した話は初めて聞けたので良かったです。
●旅行会社にスポーツ事業に特化した部があることに驚いた。
●あらためてスポーツは人を動かすものだと痛感しました。

スポーツと旅行業、スポーツツーリズムが何なのかピンと来ていなかった人も、今回の講義をうけて具体的にイメージできるようになったようです。

最後に石川氏から、

「最初に信じたもの、継続したいと思うものを見つけて、その信念を貫き通して仕事をして欲しい。それが何なのか、それを見つけるのが大変ではあるが、頑張っていけば必ず見つかると思います。自分も死ぬまでスポーツツーリズムの仕事をしていきたいと思っています。スポーツは人との繋がりが強いもの、そしてそれは人間の原点であると思っています。ここにいる皆さんともマースキャンプを通して繋がりが出来ました。一緒に仕事をすることがあるかは分かりませんが、今回の講義を受けたことで、この中から後継者が出てくれれば嬉しいですね。」

とメッセージを頂きました。

人との繋がりは一期一会、その出会いをどう活かすかはその人次第。
新たなネットワークとして、スポーツ業界で活躍するための繋がりを広げて欲しいと思います。

 


【第18期MARS CAMP 2019 Spring & Summer募集受付中!】4月8日(月)締切

「スポーツ業界で活躍する仲間を増やす」ことを実現し続けるコミュニティとして、
2010年からスタートした、スポーツビジネスで活躍するための最速講座。
現在ではスポーツ業界で活躍するCAMP生が600名を超えました。

必要な期間は6ヶ月。学校の順算ではなく、現場の逆算を体現し、
スポーツ業界内企業が「採用したい!」という人材の輩出機関です。

<情報+経験+接点創出>にこだわり
「スポーツを仕事にしたい!」
「スポーツ業界の人脈がほしい!」
そんな方々のための「本物のチカラ」を養う場所です。

▼第18期 詳細はコチラ

 


<第18期無料説明会 開催中!>

4月からスタートする「第18期 MARS CAMP 2019SS」について
詳しくご説明する「無料説明会」を開催します!
最新の就・転職情報も併せてお届け。
スポーツ業界最新就・転職関連情報を手に入れたい方もどうぞ!

▼説明会の日程確認と申し込みはこちら

(※『第18期 MARS CAMP』へのお申込みは、説明会への参加が必須ではございません。)

▼卒業生就職先一例も含めたインタビューはコチラ

講師/ゲスト

近畿日本ツーリスト株式会社 
スポーツ事業部部長

石川 明彦

1986年に近畿日本ツーリスト株式会社入社。入社後数年は法人営業も、1988年2月に横浜国際女子駅伝の運営業務を機にスポーツ営業に移行。その後、1991年にIAAF世界陸上1991東京大会の選手村ホテルの宿泊輸送担当を始めとして、陸上競技、サッカー、ラグビーフットボール、ウィンタースポーツ(アルペン、フリースタイル、ボブスレー、リュージュ)、自転車、バレーボール等を中心に運営業務の営業展開。
その他、2002FIFA WORLD CUP KOREA/JAPAN プロトコール業務、カメルーン代表チームのコンサルティング業務、Real Madrid Japan Tour、アテネ五輪、世界陸上大阪大会2007、北京五輪、東京五輪招致関連業務、バンクーバー冬季五輪、第1回大阪マラソン、第1回神戸マラソン、第1回京都マラソン、第1回熊本城マラソン、第1回名古屋ウィメンズマラソン、東京マラソン、等の取扱。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりマーススポーツエージェント(現:ウィルオブ・スポーツ)立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなどを経験し、2010年「MARS CAMP」創設。現在は社内事業統括、新規事業立案・推進を担う。スポーツ関連企業の外部人事部としてスポーツ×キャリアをトータルでプロデュースしながら、2020以降に事業化・プロ化を視野に入れる各種スポーツ中央団体の事業パートナーとして各種プロジェクトを推進中。