琉球ゴールデンキングスならではのチーム活動理念!地域に対する大きな愛

講座レポート

  • 対象講座
    バスケットボールはビジネスになるのか?
  • 日時
    2013年5月28日(火) 19:30~21:30
  • 会場

    TKP新宿ビジネスセンター 11Fスカイ会議室

    東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11F

  • 講師/ゲスト
    木村 達郎詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

もしかするとご存じの方もいるかもしれませんが、琉球ゴールデンキングスの名刺は、名刺入れの中に縦に並んで入っていても、どの名刺がキングスの名刺なのか一目で分かる仕様になっています。そこに強くこだわるスポーツチームが日本にどの位あるのか?そんな事を考えながら始まった2時間です。

今回はbjリーグにおいて、屈指の人気と実力を誇る琉球ゴールデンキングスより、代表取締役の木村達郎氏を迎え、「バスケットボールはビジネスになるのか」というテーマでたっぷりとお話をお伺いしました。

 

bjリーグはご存知の通りプロバスケットボールリーグであり、音楽・チアダンスなど試合以外でも来場者を満足させるような仕掛けが施され、エンターテインメント性に富んでいる事が大きな特徴となっています。その中でも、沖縄という地盤にしっかりと根付き、スポーツチーム経営で多くのチームが目標としている黒字化経営に至ったのが琉球ゴールデンキングス。

「なぜ?どうやって?」
チーム関係者のみならず、スポーツビジネスに興味がある方なら誰もが気になる所でしょう。

その理由は、講義冒頭に木村氏が語ったキングスのチーム活動理念に集約されています。
「興奮・情熱・感動・勇気・希望・夢、、、スポーツが生み出すことのできるパワーとは、人がより人らしく生きていくために必要なエネルギーである」

木村氏がチーム発足にあたり考えたチーム活動理念には、意外な事にも「勝つ」「優勝」などの文面は盛り込まれていません。それはチームの勝利以外で、「我々が活動することで誰かの何かのプラスになることが必要」という考えから。こうして生まれた「合言葉は沖縄をもっと元気に」というフレーズ。これはキングスの定めるミッションでもあるとの事。

現在でこそチーム経営は黒字であるものの、チーム発足当時は様々な葛藤と苦労があったようで、
「沖縄で骨を埋める覚悟はあるのか、というような事を言われる事も多かった(笑)」と振り返る木村氏。ちょうどこの時期、「バスケットボールを一つの事業と捉えた時、得をするのは誰かと考え、それは地域の人たちであるべき」という結論にも辿り着いたという。
こうしたお話の一方で、「スポーツビジネスの世界に生きている以上、応援されるというのはお金を貰う所までいかなければ意味がない」という鮮烈な一言も。
これには話を聞いていた受講生も、スポーツビジネスの厳しさを感じ取ったご様子。

その後話題は、「沖縄」という地を本拠地に選んだ経緯について。
他にも本拠地候補がいくつかあった中で、「沖縄が日本で一番バスケットが盛り上がり、むちゃくちゃイケてるチームを作れる土壌があると感じたから」というのが理由の一つ。
「高校生の頃から、学校体育から派生したバスケットとは違った流れがあると感じていた」とは木村氏。

その沖縄で発足した琉球ゴールデンキングスは“むちゃくちゃイケてるチーム”としてしっかりと沖縄に根付いています。
マクドナルドやANA、オリオンビールなど名立たる企業がキングスに協賛し、プロモーション展開をしているのは、木村氏の「チケットの売れるチームにしたかったわけではないし、観客動員数が多いチームにしたかったわけでもない。すべては地域から愛されるチームにしたいと本気で思っていた」という想いに賛同し、チームとして理念に基づき活動してきたからこその結果であるでしょう。

高校生のころからスポーツに関わって生きていきたいと考え、「バスケットを更に魅力のあるコンテンツにしたい」という想いでスポーツ業界に飛び込んできた木村氏の、仕事の流儀とは、ズバリ「EXECUTION(エクスキューション)」
これは遂行力を意味します。「何をやるかよりも、完成度をどれくらい高く遂行できるかが重要」との事。社会人経験を経て、チームを発足し経営黒字化するまで“遂行”してきた張本人の言葉とあって、受講生一同納得の表情。

 

講義を終えた受講生からは

■チーム作りに一番大切なものを学ぶことが出来た
■何をやるかよりも完成度。より良いものを提供するには一番大切なことだと学べた。
■勝敗よりも、どれだけの人に愛されるクラブ経営をするかという点に感銘を受けた。
■計画を立てることと、それを遂行することをワンセットで実行する必要があると感じた。

という感想が寄せられました。

そんな木村氏が考えるスポーツ業界に必要な能力・人材とは、
「この仕事を本当に好きかどうか、仕事を楽しんでやれるかどうか。」

また、一度キャリアを挟んでスポーツ業界に入るとするならば、
「ホスピタリティが必要とされる職種」とアドバイスを頂きました。

ご自身の経験を踏まえ、「最終的にお客さんの心に残るのはその場所にいた時間、思い出。その時間を提供するというお仕事をしているのかなと考えている」と木村氏。

そしてラストメッセージとして
「スポーツ業界を特質なものだと思いすぎず、自分が何をしたいのか、自分が携わる事で少しでも人がハッピーになれば良いなって思えたら、十分この仕事をやる価値があると思います。大変なことのその奥にある、お客さんの喜びを想像して頑張ってもらえたら」
というお言葉を頂きました。

講義を通じて木村氏が伝えて頂いた言葉は「沖縄をもっと元気に」というキーワードに紐付いています。木村氏を船頭とした琉球ゴールデンキングスが沖縄に与えるパワー、更にはバスケットボール界の今後のビジネスに要注目ですね。

 


【第18期MARS CAMP 2019 Spring & Summer募集受付中!】4月8日(月)締切

「スポーツ業界で活躍する仲間を増やす」ことを実現し続けるコミュニティとして、
2010年からスタートした、スポーツビジネスで活躍するための最速講座。
現在ではスポーツ業界で活躍するCAMP生が600名を超えました。

必要な期間は6ヶ月。学校の順算ではなく、現場の逆算を体現し、
スポーツ業界内企業が「採用したい!」という人材の輩出機関です。

<情報+経験+接点創出>にこだわり
「スポーツを仕事にしたい!」
「スポーツ業界の人脈がほしい!」
そんな方々のための「本物のチカラ」を養う場所です。

▼第18期 詳細はコチラ

 


<第18期無料説明会 開催中!>

4月からスタートする「第18期 MARS CAMP 2019SS」について
詳しくご説明する「無料説明会」を開催します!
最新の就・転職情報も併せてお届け。
スポーツ業界最新就・転職関連情報を手に入れたい方もどうぞ!

▼説明会の日程確認と申し込みはこちら

(※『第18期 MARS CAMP』へのお申込みは、説明会への参加が必須ではございません。)

▼卒業生就職先一例も含めたインタビューはコチラ

講師/ゲスト

沖縄バスケットボール株式会社
(bjリーグ・琉球ゴールデンキングス)
代表取締役社長

木村 達郎

東京都生まれ。筑波大学卒業、アメリカへ大学院留学、Emerson College (Boston, USA)マスコミュニケーション研究科修士課程修了。平成11年、NHK情報ネットワーク社入社、ディレクターとしてNHKスポーツ中継番組制作、プロ野球、Jリーグ、NBA、NFLなどのメジャースポーツからあらゆるマイナースポーツまで幅広く担当。平成18年、退社後、沖縄プロバスケットボール設立活動を主導し、bjリーグへの参入を勝ち取る。同年、沖縄バスケットボール株式会社を設立し、代表取締役に就任。平成19年bjリーグ第一回オールスターゲームを沖縄で開催。同年bjリーグに参戦する琉球ゴールデンキングスチームのGM(ジェネラルマネージャー)を兼務し、チーム運営と運営会社経営を行う。参入二年目には奇跡的な大躍進を遂げリーグ優勝(2009年5月)を果たす。さらに独立採算が極めて困難なプロ球団運営において、三年目には球団運営会社を単年度黒字化に転じさせ、独立採算を達成。2012年5月には二度目のリーグ優勝により王座に返り咲く。国内での活動に留まらず韓国・台湾・中国のプロチームとの国際試合も実現し、バスケットボールを通じた親善活動ならびに観光立県沖縄への貢献に努めている。沖縄県全域を活動拠点としているが、石垣島での公式戦開催や宮古島でのキャンプ、久米島・粟国島・北大東島・南大東島でのクリニックなど離島での活動実績もある。球団運営指針は「沖縄をもっと元気に!」。勝利の為だけでなく、球団運営を通じて「スポーツ」の潜在的可能性を最大限に発揮し、人々と地域社会を活気づけることを常に念頭において活動している。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりマーススポーツエージェント(現:ウィルオブ・スポーツ)立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなどを経験し、2010年「MARS CAMP」創設。現在は社内事業統括、新規事業立案・推進を担う。スポーツ関連企業の外部人事部としてスポーツ×キャリアをトータルでプロデュースしながら、2020以降に事業化・プロ化を視野に入れる各種スポーツ中央団体の事業パートナーとして各種プロジェクトを推進中。