世界と比べたNIPPON。100%にかけた想い。

講座レポート

  • 対象講座
    世界が求めるNIPPONのスポーツ
  • 日時
    2013年6月9日(日) 17:00~19:00
  • 会場

    TKPスター会議室 西新宿 ホール9

    東京都新宿区西新宿1-19-6 山の手新宿ビル9F

  • 講師/ゲスト
    瀬田 元吾詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

全世界的な人気を誇るサッカー。近年の日本代表の活躍や海外リーグに所属する日本人選手の活躍により、国内でもサッカー人気は高まるばかり。
CAMP生の中でも、将来サッカークラブで活躍したいという方も多く、国内の求人情報には目を光らせていることでしょう。

しかし、この日の講義を通してキャンプ生の視野は、更に広がることになったのではないでしょうか。

今回は日本人サッカー選手も多く所属しているブンデスリーガより、フォルトゥナ・デュッセルドルフ日本デスクの瀬田元吾氏をお迎えし、「世界が求めるNIPPONのスポーツ」と題して、たっぷりとお話をお伺いしました。

 

講義冒頭「僕らが学生の頃はこういったものは無かった。スポーツクラブで働きたいと思ってもどうすれば良いか分からなかったし、こういった機会があることをうらやましく思います」とCAMPの活動に関して、嬉しいお言葉も。

大学在学中からプレイヤーとしてサッカーに打ち込み、卒業後も単身ドイツへ渡るなど、プレイヤーとしても多くのご経験をされている瀬田氏。その過程で「現場に入りたい」と考え、当時ドイツリーグ3部に所属し、ご自身も選手として所属していたデュッセルドルフで、日本デスクを立ち上げる事に。

その経緯については「ツキも運もあった」と振り返っていましたが、「どうすれば良いか分からなかった」という中で、そのチャンスを勝ち取ったのは、瀬田氏のモットーでもある“頑張る時はいつも今”という精神で、とにかくアクションを起こし続けてきたからこそではないでしょうか。

そんな瀬田氏が働く場所、ブンデスリーガ。
現在では主要リーグの中でも世界一の利益を生み出しており、その収益構造は他国リーグと比べても目を見張るものがあります。
POINTとなるのは、ワンオーナー制の禁止など、リーグ全体で保たれるクリーンさ。
そして脅威的とも言えるスタジアム稼働率の高さにあります。比較的集客が落ちるとされている下位同士の対戦でも、盛り上がりを見せることが特徴の一つであり、人気クラブともなると稼働率は100%に到達。
厳しく定められたライセンス制度の中でも、こうしたサポーターに支えられ、安定したチケット収入が得られる事がクラブ運営にとって好循環を産み、クラブとリーグの安定運営にも繋がっています。

一方Jリーグのマーケットでは、広告収入が半分近くを占めており、日本とドイツの収益構造の比較という点で見ても、違いは明確となりました。
これら以外にも、実体験を交えながら展開される「海外で活躍する日本人」視点の日本とドイツの比較は、瀬田氏ならではのお言葉。

そして話は徐々にご自身の仕事のリアルへと移ります。

そもそも、クラブスタッフとして活動するに至るまで、並々ならぬ幾多の壁を乗り越えてきたご様子。苦労に苦労を重ねた上で採用され、クラブフロント内に日本デスクを立ち上げた後も「デスクは与えられたが、何も仕事はなかった」とは瀬田氏。ご自身でとにかく考え、翻訳から仕事を始めていったと言います。
仕事を生み出し、奔走する日々を過ごしてきた経験をお話し下さった過程の中で「チームに入れたら勝ち」というお言葉も印象的でした。

現在の瀬田氏の主な仕事は、デュッセルドルフに住む約8000人の日本人コミュニティーを対象としたフォルトゥナ通信の発行。コンテンツの制作・広告獲得営業・広報に至るまで「全部やっている」とあり、CAMP生は驚きの表情。

“ドイツクラブの中でもデュッセルドルフのみにある日本デスク”という特別とも言える状況の中、このフォルトゥナ通信を懸け橋としてクラブと日本人を繋いできた結果、クラブと日系企業の繋がりが生まれたケースも。

その具体的な事例が、HITACHI(HITACHIヨーロッパ社)とスポンサー契約を結んだ際のお話でした。
日本が誇る有名企業から協賛を得るために、どうアプローチしていったのか。この部分のお話はCAMP生達にとって“聞き漏らし厳禁”とばかりに耳を傾け続けていました。

海外に仕事の拠点を置いている人にとって、日本はどう映っているのか。
ここも大いに気になる部分であります。

ドイツの良い所と、日本の良い所、それぞれが見習うべきところは多く、講義で設けた3つの質問を通してお話頂いた、日本のメディア戦略や精力的な営業活動の実態などは世界に誇るべき展開だというお話には、受講生も目を丸くしていた様子。改めて「世界から見た日本」を強く意識付けられる部分も。
またドイツにおけるスポーツの役目・役割という部分では、日本が羨むようなドイツ独自の風土があると感じさせて頂きました。

そのドイツでキャリアをスタートさせた瀬田氏の仕事の流儀として
「信念と辛抱」
「周りと比べるのではなく、理想の自分と現実の自分を比べる」
この2点を挙げてくださいました。
「自分がイメージしているところに行きつく為に辛抱が必要だった。周りと比べてもしょうがない。自分が自分に責任を持ってあげること」とスポーツ業界で活躍する為の条件をご自身の言葉でお伝え頂きました。

そしてスポーツ業界で求められる能力に関しては、「依存するのではなく、依存したくなるような存在になる」事と言います。

これはドイツ人の自分のテリトリーを大切にする傾向が関与しており、その中で依存して貰えるというのは、その人が認められている証。自分の存在を介して「日独の懸け橋になりたい」と考えている瀬田氏にとっても、大事なポイントとして捉えられているようです。

そして講義最後に、ラストメッセージとして
「僕のようなただのサッカー好きが、強い気持ちを持ってドイツに渡って、そのドイツ語を武器として仕事ができるようになってきた。ドイツ社会の中でも居場所を確立し、仕事が出来るようになったのは、極限の状態でも逃げずにその場にいたというのが一番大きい」と語る瀬田氏。
さらに続けて「海外にいるんだったらやるしかないし、やるんだったら80%や90%でやってもしょうがない。100%でやろう。今日やらなかったら明日チャンスはないかもしれない。そう思って続けてきたのが今につながった。皆さんがスポーツ業界で働きたいと思っているのであれば、突き詰めてやっていくこと。僕は何かをなしえたと思っているわけではないですし、皆さんのことをライバルと思っています。今後も切磋琢磨していく仲間として、この縁を大切にしていければなと思います。」

とCAMP生にとって何よりの宝となるメッセージが。

 

講義終了後のアンケートにも

「辛抱することと、信念を強く持って努力を続けることの大切さを改めて感じました」
「ドイツの土地やクラブ、サッカーなど海外でご活躍する方ならではの話で、日本との違いを知ることが出来た」
「瀬田さんの意志の強さと行動力に感銘を受けました」

など、キャンプ生自身の経験と照らし合わせた上で、実りを感じさせる反響が多く、スポーツ業界で活躍する偉大な先輩の姿を充分に焼き付けたようです。

この講義を通して瀬田氏から発信されたメッセージ、そして「頑張るときはいつも今」この言葉を体現し続けた瀬田氏の言葉に、この講義のすべてが凝縮されているのではないでしょうか。

 


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講師/ゲスト

フォルトゥナ・デュッセルドルフ 
日本デスク

瀬田 元吾

筑波大学、群馬FCホリコシ(現アルテ高崎)でプレー後、2005年に渡独。
 欧州のアマチュアクラブなどでプレー後、フォルトゥナ・デュッセルドルフのフロントへ研修生として入り、08年に日本デスクを設立。日本とドイツを結ぶ“架け橋”として活動を広げている。ドイツのサッカーの楽しみ方を網羅した著書「ドイツサッカーを観に行こう! ブンデスリーガ×ドイツ語」(三修社刊)や、ドイツ・ブンデスリーガ(日本人フロント)の挑戦を綴った「頑張るときはいつも今」も必読。ブラジルW杯ヨーロッパ予選(スウェーデン vs ドイツ)や、ブンデスリーガ(ハンブルガーSV vs シュツットガルト)の解説も務め、サッカーの仕事に関する活動の幅を今尚、広げている。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。