スポーツ×広告代理業。繰り広げられる数々の事例

講座レポート

  • 対象講座
    スポーツと社会をつなぐ広告代理業
  • 日時
    2013年6月13日(木) 17:00~19:30
  • 会場

    TKP新宿ビジネスセンター 11Fスカイ会議室

    東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11F

  • 講師/ゲスト
    八尋 崇之詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

皆様は広告代理店の仕事にどのようなイメージを抱いていらっしゃいますでしょうか?
華かなイメージが先行し、具体的な仕事のイメージに関してはピンとこない方も多いのでは?

今回は「スポーツと社会をつなぐ広告代理業」と題し、株式会社クロス・ビー取締役副社長の八尋崇之氏をお招きし、スポーツが持つ社会的価値について、広告会社の観点からたっぷりとお話をお伺いします。

 

今回のゲストである八尋氏は高校までは野球、その後アメリカンフットボールを10年ご経験されています。仕事とスポーツを両立され、アメフトでは日本一にも輝き
「この経験を日本のスポーツ界でも生かれば、もっと日本のスポーツを盛り上げられるのではないかと」という想いが源泉となり、クロス・ビーの前身会社であるADMを立ち上げ、メジャーリーグでも活躍した大家友和選手のエージェントとして活動するに至りました。

その後、野球ビジネスだけでなくゴルフにもビジネス領域を広げ、2007年に社名を現在のクロス・ビーに変更。現在は選手のマネジメントだけではく、「スポーツを企業のマーケティングサポートとして活用して貰う」という部分を事業領域の主とし、スポーツ専門の広告代理店として活動しています。

スポーツ専門の広告代理店として活動しているクロス・ビーの主な事業は4つ。
マーケティング・コンサルティング事業、マーチャンダイジング事業、マネジメント・エージェント事業、web・メディア事業です。

特に広告代理業と関係性の深い事業として、マネジメント・エージェント業のお話を頂きました。
ゴルフに関しては、スポンサーを絡めたマネジメント戦略が必要になり、他のチームスポーツなどと比べても、選手を活用した広告枠が多いのが特徴の一つ。その広告枠を企業側に売りにいく事もマネジメントをする際の役割となり、ゴルフの場合は多少の制限はあるものの、すべてが広告として使える事が大きなポイント。
選手とマネジメント契約を結ぶ事で、ある意味広告枠を広告代理業として、企業のマーケティング機会として売りにいく事が出来るなど、マネジメント業と広告代理業は密接な関係にあるという事を意味づける事例も。

一般的な広告代理店の場合は、企業から広告資金を預かり、その資金の活用先を提案して使っていくというのが主流。企業のニーズを聞き出し、相手企業の課題解決につなげるという部分では共通しているものの、その解決手段の方法が大きな違いであり、スポーツコンテンツを解決手段として提案するというのがスポーツ専門の広告代理店の形であります。

「この商品を売ろうと思って、TVCMに広告を出す事と、スポーツに広告を出すということを比べると、スポーツに広告を出したけれども、その選手が映りませんでした、まったく活躍しませんでしたという可能性を秘めているのがスポーツ」と八尋氏は考える。
スポーツの持つイメージの良さはあるものの、他のコンテンツと違い、勝敗や選手の成績に左右される為、そういったリスクは高いのもスポーツの特徴。

しかしそれでも、利益を生むのが難しいとされるスポーツというコンテンツにあえて特化しているのは、スポーツの持つ広告としての価値である「化ける可能性があるもの」という点に、八尋氏が魅力と大きな可能性を感じ、それを仕事として体感しているから。

仕事のリアルでは、講義レポートでは記載できない(笑)世界的ブランドの事例を交え、スポーツの社会的価値について、話はより深い部分へと進んでいきました。

企業のニーズである「世界一を目指す」というキーワードをすくい上げ、戦略を組み立てていく中で、その課題解決に対しクロス・ビーが目を付けたのがゴルフ。
ゴルフにおいて、世界一として注目を浴びる可能性がある上位30名の中からブランドの“顔”として選手を選定。そしてこの選手との契約は「スポーツは化ける可能性がある」という言葉を象徴する出来事を生むことに。

というのも、その選手のウェアが変更されたその翌週、なんとゴルフの世界一を決める大会で優勝!

この広告出稿後からリターンを得るまでのスピード感と影響力は、スポーツならではないでしょうか。その後のクライアントからの感謝の言葉に「それが一番嬉しかった」と八尋氏は振り返る。

また、もう一つの事例として挙げて下さったのが、ロシアでのプロリーグへの協賛に関するお話。
ロシア国内では非常に人気が高く、注目度も高いイベント。このロシア国内一大イベントに関わる事となった経緯には、スポーツの特性を生かした様々な戦略と、実現に向けた苦労が凝縮されています。

国有企業が力を持ち、国がリーダーシップを取るというロシアにおいて、イベントへの協賛も対『国』を相手にした仕事となってきます。その難題を解決に導けたのはスポーツの力をフルに活用した結果であり、破壊力も抜群の協賛活動になったようです。

 

これらの話を聞いたCAMP生からは

■世界を相手にした事業展開の難しさとスケールの大きさを感じずにはいられませんでした
■クライアントのニーズを聞く事の重要性と、それをスポーツで解決する為のアイデアに驚きました。
■スポーツのビジネスとしての幅、可能性は本当に大きいものなのだと感じるとともに、企業の抱える課題も、やり方次第ではスポーツで解決が出来るのだと認識できた。
■元々スポーツチームの仕事に興味がある私としては正直、受講前の興味としては低かったのですが、スポーツチーム志望者こそ、こういう話しを知らないといけなかったと痛感しました。

という、驚きと発見の連続を感じさせるリアクションが多くありました。

数々の企業の課題をスポーツで解決に導いてきたクロス・ビー。そしてその中心として活躍してきた中で、「今回話したような、企業側のニーズとのすり合わせや、企業同士のお見合いのような事例を増やす事が仕事の中心となってくる」という、今後のリアルについてもお話し頂きました。
「今は海外にコンテンツが多く、そのコンテンツが顕在化している中で、それをどう企業側に提供するか」
八尋氏の視線は日本国内に限らず、世界へも向けられており、スポーツの価値を最大限生かす為の戦略を模索している。

そんな八尋氏の考える仕事の流儀とスポーツ業界で活躍する為の条件として
◎グローバルな視点
◎高いアンテナ(感性)
◎行動力
の三点を挙げ、「日本の広告という市場を考えると頭打ちに近い。その中で企業はどんどん海外に出ている。その視点を持ちつつ、そこで何がハマるのかというアンテナを張り、あとは失敗しても良いからとにかく動く事。でないと他社に負けてしまう」とスポーツ業界に限らず、ビジネスにおいて重要な要素としても参考になる要素をお話頂きました。

上記要素と連動するように、スポーツ業界において求められる能力の面については、「グローバル社会に対応できる語学力・企画力・行動力」を挙げ、「スポーツおたくよりも、社会で活躍できる能力を優先」という、スポーツ好きプラスαで求められる点についてのアドバイスも。

普段スポーツ業界に関する勉強&実践をしているCAMP生にとって、新たな視点と行動指針を得られる内容となった事でしょう。

そして最後に八尋氏からラストメッセージとして
「想いの強い人ほど、目標に近付けると思っています。想いの強い人は高い感性を持って情報収集もしますし、強く想わないと目標を達成出来ないとアスリートからも学んだ。皆さんもスポーツ業界で活躍するという強い想いを持ち続けて欲しい」
とCAMP生にとって自身の想いを確認し、再度奮い立たせて頂けるお言葉を頂きました。

スポーツ業界で活躍しており、スポーツというコンテンツの持つ価値を広告代理業の側面から証明し続ける八尋氏のような先人の言葉は、CAMP生にとって財産となるものであり、スポーツ業界を更に発展させていく為にも、心に刻み続けて置くべきものではないでしょうか。

 


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講師/ゲスト

株式会社クロス・ビー 
取締役副社長

八尋 崇之

1967年福岡生まれ
1991年京都産業大学卒業後 株式会社リクルートへ入社、法人営業、雑誌編集、企画を経て
1996年リクルート退社 2000年クロス・ビーの前身となる会社(ADM日本支社代表)を立ち上げ、当時メジャーリーガーだった大家友和選手のマネジメントを手がける。
2004年松井稼頭央選手、2007年井川慶選手とマネジメント契約し海外移籍をサポート。
このころから野球界のみならずゴルフ界に参入。現在は20人近いアスリート、文化人とマネジメント契約している。
2007年社名を「クロス・ビー」に変更。選手マネジメントだけでなくスポーツマーケティングの分野に本格的に参入。日本のみならず海外のスポーツコンテンツに対する日本企業のスポンサーシップを提案している。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。