スポーツ×企業ブランディング。DeNAのマーケティング展開に驚き!

講座レポート

  • 対象講座
    プロ野球・球団の現在地とあるべき姿
  • 日時
    2014年1月20日(月) 19:30~21:30
  • 会場

    TKP新宿ビジネスセンター 11Fスカイ会議室

    東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11F

  • 講師/ゲスト
    西谷 義久詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

日本で人気のあるスポーツと言えば、サッカーと並んで根強い人気があるのがプロ野球。若者に人気のあるイメージのサッカーに比べ、子供からお年寄りまで老若男女幅広い人気というイメージがプロ野球かと思います。昔から定番的人気のプロ野球ですが、昨今はチームの合併やオーナー企業の変更など、球界再編として新しい風が吹いている状況。今回は、そんなプロ野球において、横浜DeNAベイスターズのオーナー企業である株式会社ディー・エヌ・エーからマーケティング本部スポーツマーケティング室の西谷義久氏にお越しいただき、DeNAという企業にとって、いかにして野球・スポーツを企業ブランディングに繋げるのか、そして社会に価値提供する術についてお話いただきました。

 

DeNAと言えば、『Mobage』をはじめとしたソーシャルゲームやプラットフォームといったインターネット関連事業が思い浮かぶかと思います。受講生のモバゲー認知度も、ほぼ全員が知っているという状態。DeNA内でも多くの従業員がMobageに関わる仕事をしているという中、今回お越しいただいた西谷氏はマーケティング本部スポーツマーケティング室において、『横浜DeNAベイスターズ』と『DeNAランニングクラブ』に携わっています。そんな西谷氏はどのようにこの2つのスポーツチームの活用を展開していくのか?

まず、スポーツ×企業ブランディングとして重要になるのがリサーチ。DeNAにとって、スポーツを活用することでどのような企業イメージが向上しやすいか?そこでどのような施策を進めることで、どんな企業イメージに影響するのか?それによってどのような効果があるのか?その施策の中で、どの施策が有効なのか?実施することでどのような効果が見受けられたのか?これら一連の動きについて、これまでの施策を例にお話いただくと、そのマーケティング展開に受講生は関心するばかり。

更に、実際の施策の一例として、『DeNA Sekai Egao Project』について説明していただき、横浜DeNAベイスターズとして野球用品の回収寄贈を通じた国際貢献活動、DeNAランニングクラブとしてシューズの回収寄贈を通じた国際貢献活動、そして実際のイベントでの施策とその効果・検証結果は、DeNAが考える、スポーツを活用した企業ブランディングに大きく影響していることを『見える化』して示してくれました。

今後のプロスポーツチームのあるべき姿として、ファンを含む社会、競技者、パートナーとなるスポンサー、これらステークホルダーの期待値や利益を満たす。そして、その中心にプロスポーツチームとDeNAが関わっていきたいと語る西谷氏。

そんな西谷氏が考える、スポーツ業界で活躍するための条件、仕事の流儀は、
◎本来果たすべき義務/コトに向かえているか。
◎成し遂げたいと誓った”大義”から逸れていないか、近づけているか。
◎自身が望む姿に近づけているか、その姿に相応しい努力や振る舞いができているか、全力を尽くせているか。
◎物事の本質を見抜き、やるべきことの優先順位を冷静に判断。戦略的な思考と責任を持ってやり抜くことができているか。

そして、求める人材・必要な素養は、
◎Skill
◎Knowledge
◎Mind
の3点を軸にそれぞれについて挙げていただきました。

受講生からは、
●実際の数字と共に紹介していただき、具体的に感じることができました。
●スポーツ、スポーツチームの価値を使い倒すというところで、明確なイメージを置いてスポーツをそこに沿わせていく、スポーツに投資する企業のあるべき姿を見ることができて良かったです。
●リサーチを活用している点について、非常に参考になりました。
●球団の中の事はなかなか知る事が出来ないので、お話をしていただけただけでもとても貴重な時間でした。
●話題性など様々な観点から、企画の中身を考えられていて、細かい部分まで聞くことができて良かったです。
●今まで持っていた横浜DeNAベイスターズという球団のイメージと異なる部分がたくさんあり、新鮮でした。
●ビジネス的観点から考えたお話だったので、ただCSRを行うというよりも、企業としてのメリット・価値を最大化させるために必要なことを学べました。
と、企業としてスポーツの持つ価値を活用する施策や手法に、いち球団の仕事ということに囚われず、その視野を広げてくれたようです。

最後に西谷氏から、
「私も皆さんと同じように、まだまだスポーツビジネスについて学ばなければいけない立場です。そのような中で僭越ながらも、そんな中でスポーツ業界をもっと良い方に変えていかなければという想いを持ち、仕事をしています。ぜひ皆さんにはこのマースキャンプで学んだ知識やいろいろな経験を活かして、スポーツ業界を変えていけるように飛び込んで欲しいと思います。その時は一緒に変えていきましょう!」
と激励の言葉をいただきました。

スポーツチームで働きたいと考える人は多く、狭き門ではありますが、チームに関わる仕事は多岐に渡っています。多岐に渡るステークホルダーとの関係性がある中で、今回の講義に関しては特に、企業に対してスポーツチームが価値提供できることは何なのか?ここを深々と伺うことができた講義となりました。企業としてお金だけでなく、ノウハウや人も投下するDeNA社。今後もスポーツにまつわる全ての展開に要注目ですね!

 


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講師/ゲスト

株式会社ディー・エヌ・エー
スポーツ事業本部 戦略部 部長

西谷 義久

1986年、北海道札幌市生まれ。

2009年に株式会社ディー・エヌ・エー入社

同社スポーツ事業本部戦略部長、株式会社DeNA川崎ブレイブサンダース取締役。

現在はスポーツ事業全体の戦略策定に加え、新規事業領域を主に担当。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりマーススポーツエージェント(現:ウィルオブ・スポーツ)立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなどを経験し、2010年「MARS CAMP」創設。現在は社内事業統括、新規事業立案・推進を担う。スポーツ関連企業の外部人事部としてスポーツ×キャリアをトータルでプロデュースしながら、2020以降に事業化・プロ化を視野に入れる各種スポーツ中央団体の事業パートナーとして各種プロジェクトを推進中。