日々喜怒哀楽にあふれる仕事。スポーツ新聞社の心境に迫る!

講座レポート

  • 対象講座
    スポーツを活字で伝える
  • 日時
    2014年2月21日(金) 19:30~21:30
  • 会場

    TKP新宿ビジネスセンター 11Fスカイ会議室

    東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11F

  • 講師/ゲスト
    藤本 達人詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

高度情報化社会となっている現在において、プロスポーツの勝敗にまつわる情報を得るための手段に困ることはほとんどありません。とはいえ、人それぞれ趣味・嗜好の好みは分かれるもの。
今回のテーマは「スポーツを活字で伝える」と題し、株式会社スポーツニッポン新聞社より東京本社の藤本氏をお招き、「スポーツ新聞」というメディアからスポーツを伝える為の手法と、新聞・紙媒体の今後の展開についてお伺いしていきます。

 

今回のゲストである藤本氏は、編集局整理部での紙面のレイアウト業務でキャリアをスタート。
その後は広島カープの番記者を5年間担当したのち、現在は採用担当としてご活躍されています。

社内の各セクションを歴任してきたとあって、スポーツ新聞という媒体の特性と、その仕事内容について熟知されており、講義冒頭は知られているようで意外と知らないことも多い、媒体データも踏まえたスポーツニッポン新聞社、通称“スポニチ”の会社概要と事業の説明を頂きました。

実はこの時期、スポニチの新卒採用真っ盛りの時期でもあります。
ご紹介した通り、藤本氏は現在人事をご担当しているという事もあって、実際に選考に進んでいる受講生達にとっては、格好のアピール機会(笑)

普段よりも更に真剣モード(?)に拍車がかかっている中、スポーツ新聞の購読者層について話は進んでいきます。
やはり読者は男性の中年層がメイン。「女性向けの企画も何かやりたいと常に考えています」と藤本氏が言うように、女性層を取り込んでいくことも、スポーツ新聞が抱えている課題の一つ。
そういった状況の中でも、スポニチは他紙と比べても宅配での販売比率が多いスポーツ新聞と藤本氏は分析しています。
それはつまり継続的に読まれ、スポニチが読者に愛され続けている証拠。
新聞の読み物としての特徴を生かしつつ、他紙との比較で「色を出していかなければならん」とスポニチが取り組みを続けている事が読者に愛されている要因なのではないでしょうか。

また宅配以外でも売り上げを伸ばすためにも、競馬の予想紙面の充実や、オリンピックやWBCなどのメガイベントを取り扱う際に、他紙との違いを生み出すことも必要とあって、「毎日違う仕事をしている感覚」と定常的な業務とプロジェクト的に動くスポーツ新聞社の仕事を表現していました。

そんなスポーツ新聞社の仕事。藤本氏曰く、記者は「日々喜怒哀楽にあふれている仕事」。
その記者としてのお仕事について、ここからさらに深堀していきました。

「365日チームについていくというイメージ。家族と過ごす時間より選手と過ごす時間の方が長くなることもあります。その分、どんどん思い入れが強くなる。」とご自身の体験からくる記者の仕事の魅力をお伝え頂き、記事にするか迷うようなきわどい内容に関しては、「選手と直接やり取りをして決めていくこともある」と仕事の進め方までご教示頂きました。
こうした現場での空気感や、選手と記者の関係性について具体的な体験を交えたリアルなお話の数々はもちろん、立場を変えて「もし広報をやりたい方がいるのであれば、あの広報が言うなら!という関係性を選手との間で作ること」という別視点でのお話も藤本氏ならではのお話でした。

仕事のリアル後半では「マスコミの役割には、人の為にやる仕事もある。こういった仕事は非常にやりがいがある」と感じさせる契機となった、スポーツ新聞での社会貢献の事例は、単なるスポーツ情報を届けるだけでない記者の仕事の奥深さが凝縮されています。このあたりは受講生の特権としてお披露目を控えます(笑)

記者の仕事についてお伺いした後は、現在新聞業界が抱える課題でもある新聞広告についても言及。
「スポーツ新聞の広告部で活躍するには、スポーツの事をよく知っていないと売れない」というお言葉は、まさにCAMPの受講生が何度でも咀嚼・反芻するべきもの。そもそもスポーツメディアを志望される方のほとんどは、メディアの仕事の中でも編集畑の仕事をお望み。このあたりはまだまだ仕事の醍醐味を届けきれていない領域なのかと痛感します。

続いてお話頂いた、スポーツ新聞社にとってのスポーツイベントの位置付けの変化は、業界内にいなければ中々気付くことができない貴重なメッセージ。
「PRすることが大きな目的だったものが、イベントで収益を得るというものに変わってきている。」
こういったお言葉1つ1つにスポーツの活用法には無数の形があると感じられたことでしょう。

スポーツ新聞についてお話をしている中で、必ず聞かなくてはならないもう一つのテーマがあります。
それは発行部数が減少傾向にある状況下での、紙媒体の未来とWEBとの連動の形。
スポニチアネックスのPVは右肩上がりを続けていますが「まだ大きな収益にはつながっていない」という藤本氏の言葉が、模索中の現状を表しているのでは。

今後のリアルの部分では。ターゲットを絞った新聞の発行に取り組んでいる事例をご紹介。「スポニチジュニア」という子供向け新聞の発行や、「スポニチアーカイブス」といった歴史的な出来事を「今」の視点を加えて掘りさげている新聞など、「他紙がやらないことに積極的に取り組む。」というスポニチの持つ姿勢をお示し頂きました

 

 

ここまで話を聞いた受講生からは
●マスコミが伝えることは情報を伝えるだけでなく、社会貢献にも繋げられる事もあるのだと知った
●スポーツ新聞と聞くと記者が思いつきますが、それ以外にも様々な仕事があるという事を分かった
●藤本さんのように現場記者としての視点、広告営業の視点、人事の視点、異なる立場から物事を捉えるのはトレーニングが必要だと感じました
●今回はメディア側の視点に立ってお話を聞いたが、広報側の視点に立って話を聞いてもまた違う発見があると思うので、継続的に講義に来たい
●スポーツイベントの話もして頂き、スポーツ新聞のスポーツの使い方の深さを感じました。
●自分はスポーツチーム志望だが、スポーツチーム志望の人間ほどこういう情報を知らなければいけないと感じた

と、伝え手として活動してきた藤本氏のリアルなお話に感心と学びがあったご様子。

そんな藤本氏の考える仕事の流儀、スポーツ業界で活躍するための条件は「幸福を求める」。
「どんな状況、どんな立場になっても、常に楽しめる人が結果的にウチの社員でも活躍する傾向にある」という人事としての視点も交えながら挙げて頂きました。

また、求める人材に関しても「満足ではなく幸福を求める人」とし「どんな環境にあっても楽しめる人、幸福を求められる人が欲しい」と、行動の源泉の部分が大事になると感じさせるものでした。

記者として、採用する側として、さまざまな視点からお話頂いた藤本氏。
ラストメッセージは「スポーツ新聞社の採用試験は、発想の面白さが問われている部分がある。だったらおもろいことをやって作ればいいやんとも思います。一緒に働きたい人は波長が合う人。自分に合った会社で働いていければいい」と、強いメッセージを持ったお言葉で締めて頂きました。

スポーツの魅力を伝えるには、その人自身が面白い発想を持っていると良い。
すなわち様々な角度から物事を捉えられる人。

スポーツ業界を盛り上げていく為に必要な素養と重なり合う部分も多数あるのではないでしょうか。

 


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講師/ゲスト

株式会社スポーツニッポン新聞社
東京本社総務局

藤本 達人

2000年4月入社。大阪本社編集局整理部(現編集センター)に配属。主な仕事は内勤での紙面のレイアウト。
2003年9月に広島支局に異動。広島カープを担当。
2008年10月に大阪本社人事・総務部へ異動。
2012年7月に東京本社・総務局へ異動。採用担当。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。