スポーツライターならでは!「取材力=人間力」の言葉の意味とは。

講座レポート

  • 対象講座
    メディアが見るスポーツ
  • 日時
    2013年11月20日(水) 19:30~21:30
  • 会場

    TKP大阪梅田ビジネスセンター

    大阪府大阪市福島区福島5-4-21 TKPゲートタワービル

  • 講師/ゲスト
    楊枝 秀基詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

MARS CAMP大阪での第2回目講義となる今回は、関西スポーツ新聞の雄であるデイリースポーツでご経験を積まれ、現在はフリーのスポーツライターとして活動をし始めた、楊枝秀基氏を講師に迎え、「メディアはどうスポーツを伝えるのか?」「メディアがスポーツを伝える理由とは?」スポーツ業界の仕事の中でも高い人気を誇るスポーツ×メディアの仕事のリアルを伺います。

 

楊枝氏は98年にデイリースポーツ新聞社に入社し、スポーツ業界でのキャリアをスタート。その後多くのプロ野球チームの番記者を長年担当されてきました。楊枝氏がスポーツジャーナリストとしての基盤作りをする事となったデイリースポーツ新聞社は、「デイリーといえば阪神、阪神といえばデイリー」と自他ともに評されるように、強い特色を持った企業でもあります。

そんなデイリーを「特殊な会社」と楊枝氏は表現。
というのも、他のスポーツ新聞社が全国紙を母体に持つのに対し、デイリースポーツは神戸新聞という“地方紙”を母体に持つ“全国紙”であるからです。
その為、地方紙連合と呼ばれる地方新聞社同士の販売協力体制の援護もあり、デイリースポーツ新聞の販売シェアは西日本で高いものを誇ります。
とはいえ世間に押し寄せるWEB化の波には苦戦。この世間の風潮にあおりを食らう形になっているのが新聞広告。「新聞の広告がしんどい」と楊枝氏が言うように、新聞広告での収益が減少傾向にあることは否めません。

その中で、「デイリースポーツオンライン」を筆頭にWEBでの展開にも力を入れ、WEB化時代に対応しているのが、楊枝氏の所属していたデイリースポーツでもあります。
これらを踏まえた上で、「紙面」と「WEB」の両事業での収益比率・販売比率に触れて頂きながらお話を頂きました。

その後は楊枝氏の職種である記者・ジャーナリストとしての仕事のリアルに話は進んでいきます。
両職種は似ているようで非なる職種でもあります。
楊枝氏の言葉をお借りすると「その日の記事を作らなくてはならない」記者としての立場と、「話を聞いてエッセンスを加えて本を作っていく」ジャーナリストとしての立場の違いから、必然的に取材方法にも変化が生まれるとの事。
その上で「企画力がある人は重宝される」と長年スポーツ報道の現場でご経験を積まれてきた楊枝氏から紡ぎ出されたお言葉は、受講生にとってズシリとくるものがありました。

楊枝氏の取材の裏側を交えながらのお話をお伺いしていく中で出てきた「信頼関係を構築する事が何より大事で、後輩に対しては“デイリーだから話すのではなく、あなただから話す”と言われるようになりなさいとよく言います」という言葉には、スポーツという事象を新聞社として発信するだけでなく、自分というフィルターを通して伝え、発信していくことの魅力とやりがいが含み入れられているのではないでしょうか。

今後のリアルでもお話頂いた「読者にとってメリットのある記事」を提供する為に、“取材力”と“伝達力”のどちらが大事ですか?という投げかけに対し「取材力=人間力」と定義付けた上で、「伝達力は後からついてくる」とし、取材する人自身の魅力を高めることの重要性もお話頂きました。

 

ここまでのお話を聞いた受講生からは
◎魅力的なスポーツを伝えるには、まずは人間力を兼ね備えた人材となり、信頼関係を構築していくことが必要なのだと感じました。
◎2回目の講義で、自分の好きなスポーツを伝えていく為に必要な要素を聞くことが出来たのは、自分の今後の成長につながると感じました。
◎メディア業界の中でも、新聞業界は苦戦していると感じていましたが、お話を聞く限り、まだまだ可能性を秘めている業界でもあると思います。
◎チーム志望の私こそ、今日の講義を聞いておいてよかった!と思いました。
◎スポーツ現場での情報の取り方という視点でも、今日の講義は為になるお話でした!
◎関西ではこれまでなかなか触れることの出来なかった、貴重な機会と感じ、こういった場所に定期的に足を運ぶことの意義を改めて感じました。

など、本日の講義に多くの成長と学びの機会を感じていたようです。
講義が進むにつれ、楊枝氏だからこそお話できるようなお言葉も増え、ますます前のめりになっている受講生に対し、楊枝氏が考える仕事の流儀についても言及。
「ウソは書かない」
この流儀に関して「報道に携わる人が絶対にやってはいけないこと。私はウソを書いた時点でこの仕事を辞めなければいけないと決めています」と、スポーツ報道の現場で楊枝氏が持つ、絶対的なポリシーをご教示頂きました。

その中で楊枝氏が考えるスポーツ業界で求められている人材は「突出した個性」と「面白くない常識」を持った人。現場で存在感と影響力を持つためにも「人と違い、ふり幅の大きい魅力を持ち、自分が持っている武器を最大限に使う」という事が必要とのお考えを示して頂きました。
また「スポーツの仕事は人との繋がりが多い仕事」とお話頂き、こういった能力を養う為にも、一度キャリアを挟んでスポーツ業界に入るとしたら「人間力を高められる仕事、人と接する仕事」を一例として挙げて頂きました。

スポーツの仕事の最前線で活躍中の楊枝氏にお越し頂いた、MARS CAMP大阪2回目の講義。
受講生にとって学びの多かったこの講義を締めくくるラストメッセージとして
「スポーツを仕事にしたいと考え、関西でMARS CAMPを探し、実際にここまで足を運んでいる皆様は、可能性がある人たちだと思いますし、強い目標を持った人だと思います。僕自身も目標があるから応援してほしいと思いますし、これから頑張ろうとしている皆さんを僕も応援したい。この先が楽しみですね。皆さんが偉くなって仕事を貰えるようになったら嬉しすぎるので(笑)」
と狭いスポーツ業界内での繋がりを期待するお言葉と
「個人的に聞きたいことがあればご連絡を頂ければ会います。何でも言ってください」
という、業界で活躍し多忙を極める中でも、受講生の為に一肌脱いでいただける意思をお伝え頂けるなど、受講生にとっても心の支えとなるような強いメッセージを頂きました。

楊枝氏ご自身も現在はフリーのスポーツライターとして新たな挑戦をし、業界を盛り上げて頂いています。楊枝氏を指針に、「楊枝さんの後に続け」とばかりに、受講生もスポーツ業界の底力を挙げていけるような活躍に期待していきたいですね。

 


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講師/ゲスト

スポーツライター

楊枝 秀基

元デイリースポーツトラ番のスポーツライター。
兵庫県立星陵高校では野球部3番サード、主将として県ベスト16入りに貢献。
関西学院大在学中に渡米し、アメリカのスポーツに大きく影響を受ける。
1998年、デイリースポーツに入社。1年目から東京報道部に配属されプロ野球・巨人担当。
同年オフには語学力を買われ日米野球取材班に抜擢され「サミー・ソーサ イン ジャパン」の連載をこなした。
さらに、同年、横浜高からプロ入りした松坂大輔(現、米大リーグメッツ)を担当。入団前から入団3年目までをほぼ、密着で取材にあたる。
入社以来、プロ野球・巨人を皮切りにヤクルト、西武、近鉄、阪神、オリックス担当を歴任。
2002年には原巨人、日本一を担当し、オフにはメジャー移籍した松井秀喜氏の取材のためニューヨーク密着取材も経験。2005年には阪神担当として赤星、今岡、ウィリアムスらを担当。深層に迫る取材スタイルで現役、OB選手との親交が深い。2009年は第2回WBC担当キャップとして連続世界一を報道。さらに、大会期間中にWBC公式DVDにも出演。
デイリースポーツ評論家(当時)の江夏豊氏、川藤幸三氏のコラムを担当するなどプロ野球取材の中心的存在として取材にあたった。
スポーツ紙の名物トhttp://mars-camp.com/wp-admin/media-upload.php?post_id=1520&type=image&TB_iframe=1ラ番記者としてサンテレビ「熱血!タイガース党」にも2006年から2009年まで出演。新聞記者離れしたトーク力、ファッションセンスで世界の盗塁王・福本豊氏らと共演し、多くの阪神ファンに親しまれた。
2013年は親交の深いDeNA・中村紀洋の2000安打達成記事をデイリースポーツに寄稿。
9月をもって16年間在籍(うちトラ番6年)した同紙を退社し、現在スポーツライターとして執筆スタート!番記者として培った人脈と、野球界にとどまらぬ交友関係を駆使し、メディアにとらわれず個性派スタイルを貫く。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。