DeNAの新領域『DeNA Running Club』の仕掛けの数々

講座レポート

  • 対象講座
    Dream Job!-感動請負人の仕掛け(3)
  • 日時
    2015年1月8日(木) 19:30~21:30
  • 会場

    TKP新宿ビジネスセンター 11Fスカイ会議室

    東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11F

  • 講師/ゲスト
    西谷 義久詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

スポーツを仕事にしたいと考える人の中でも、多くの人が志望し、Dream Jobと呼ばれるほど人気の「スポーツクラブ」の仕事。

今回の講義には、ニューイヤー駅伝にも登場し、大躍進を遂げたDeNA Running Clubの仕掛け人である、DeNAのマーケティング本部スポーツマーケティング室チーフマネージャーの西谷氏にご登場頂き、スポーツの力で「喜び」と「驚き」を提供する仕事のリアルをお話し頂きました。

今回のご登場でMARS CAMP3回目のご登場となった西谷氏。

これまで横浜DeNAベイスターズを活用した取り組みや、本社におけるスポーツマーケティングに関するお話しを頂戴しましたが、実は昨年11月にAKB48マラソン部の全面サポートなどで話題になったDeNA Running Clubの仕掛け人でもあります。

こうしたスポーツクラブを活用し「本社とのシナジーをいかに生み出すことが出来るか」というのが西谷氏の持つミッション。

講義冒頭、「将来スポーツ業界で仕事をする上で、何か少しでも、助けとなるようなメッセージや気づきを与えられたらと思います。」というように、受講生にとって今後スポーツ業界で活躍するためのヒントが盛り沢山の講義となりました。

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まずはウォーミングアップとして西谷氏からの「DeNAに陸上チームがあると知っている人?」というご質問に対し、「現状は一般的には2割程度の認知度」とされる中で、受講生の9割近くの手が挙がる状況を見て、「このコミュニティはやはり異質ですね(笑)。」との反応を頂きました。

そんな受講生に対し、まずは会社と事業についてご説明頂きました。

~横浜DeNAベイスターズとDeNA Running Clubの違いと基本活動領域~

西谷氏の関わる仕事は、スポーツを活用したコーポレートブランディングが主。
気になるのはやはり、DeNAにおける横浜DeNAベイスターズとDeNA Running Clubの位置付けの違い。

「野球に関しては収益を生み出す興行やMDなどがありますが、陸上に興行はないので、売り上げを立てる事を目的とした組織ではない。そこが明確な違いの一つ。」とスポーツクラブの位置付けの違いをご説明頂きました。

しかし、両者に共通している点はDeNAスポーツマーケティング室の方針でもある「スポーツの力で世の中に感動と笑顔を届ける」という考えが根底にあります。

その上で、DeNAが考える基本活動領域を解説頂きました。

基本活動領域として挙げているのが、

(1) 企業
(2) サービス
(3) スポーツプロパティ
(4) その他

この4つを「目的とする成果」「手段となる資源」などに切り分け、スポーツマーケティングの基本5項目を元に、企業メリットへと昇華させています。

この部分のお話に関しては、まさにビジネスの領域であり、特に学生の受講生に関しては「?」が頭に浮かんでいるシーンも見受けられましたが(笑)

「仕事の基本は課題解決だと思っているので」とした上で、ステークホルダーが互いに利益(メリット)を産む関係を作ることが重要だと、仕事を進める上での基本的な考え方を、受講生に対し噛み砕きながらお伝え頂きました。

またそれは、西谷氏が取り組むDeNA Running Clubの仕掛けにも盛り込まれています。

~DeNA Running Club仕掛けのリアル!~

2014年ニューイヤー駅伝の17位から、今年6位入賞へと躍進を遂げた背景には何があったのか?

チームの競技面での取り組みはもちろん、事業的な仕掛けにも注目していきたいところ。

「選手の力はもちろんですが、昨年からは特に、ビジネスにおけるPDCAの回し方を導入しました。それこそ箱根駅伝でも青山学院大学の監督が元ビジネスマンで話題になりましたよね。」とスポーツ選手に既存のアプローチとはまた違った手法を取り入れ躍進に導くとともに、「今までのいわゆる企業の部としての活動を越えたいと思っています。」

と西谷氏が言うように、大会の事前には一般の人にも面白いと思って貰えるようなポスターの制作や、興味を持ってもらう為に、ニューイヤー駅伝前に行われた壮行会に横浜DeNAベイスターズの中畑監督を登場させるなど、DeNAだからこそできる競技を超えた連携を活用したPRイベントの実績もお話し頂きました。

その結果、ヱスビー食品様からチームを引き継いだ初年度よりも、多くの露出を獲得し、コーポレートブランドの向上に繋がっています。

上記で掲げたコーポレートブランディングもそうですが、当然チームの強化も継続的な取り組みが重要になってきます。

~DeNA流 チーム強化施策~

「DeNA Running Clubは世界一のマラソンチームになる」という事を最終的なゴールとして掲げ、それを達成するために、短期・中期・長期の目標設定と戦略の実行を<見える化して>行うという、スポーツチーム界では少し珍しい取り組みを行っています。

また、その陣頭を指揮するのも西谷氏の仕事。選手のProfessionalとしての考えを醸成すべく取り組む、元サッカー日本代表・岡田監督を招いての選手向けの講演や、ナビゲーターとしてMARS CAMPに登場する弊社仲島がタッグを組んでサポートする『現役時代から本気で考えるセカンドキャリア』、有力選手のリクルーティングなど、目標を達成するために今直面している課題や、その課題を解決する為に必要な取り組みを行うなど、仕掛けは多岐に渡ります。

こういった取り組みを進めている中で
「陸上もビジネスもやるべきことは結局一緒」という事を選手に気付かせるような施策を実行。

受講生にとってはスポーツビジネスという領域も、まずはビジネスとしてしっかりとした基盤を作ることの必要性を感じたのではないでしょうか。

~クラブ単体で完結するのでなく、巻き込む。アライアンス先との展開!~

スポーツクラブとして、大会での成績を残すだけでなく、社会にとって価値のある取り組みを実施することも一つのミッション。

2013年に実施したSekai Egao Projectでは、DeNAがRunning Clubを持っているからこそ実現した、自治体と連動したシューズ回収・寄付のPRイベント「はだしラン」や、“すべての子どもに5歳の誕生日を”と銘打った「命を救うラン&タッチ」イベントをセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン様と協力し実施。

DeNA本社単体では実現が難しいものも、スポーツを活用することでより多くの人に価値を提供することにも繋がるといった事例をご紹介頂きました。

またDeNA Running Clubの認知を高める上で、「認知度の高いところと組ませていただこうというシンプルな発想です」と西谷氏は言うものの、AKB48マラソン部との展開は業界も注目。

このAKB48グループとのアライアンスを組むことになった背景や、この取り組みを世の中に広めていくための広報戦略や仕掛け方は、この日受講した参加者にとって貴重なお話となったのではないでしょうか。

また、今後のリアルでは、DeNA Running Clubの収益化を図ることを挙げて頂き、
「収益を作れるようになれば、今後スポーツチームを持つ企業も増えると思いますし、そうすることでアスリートの環境やスポーツをする人の裾野が広がり、スポーツ自体が発展していくことに繋がると思います」とスポーツ業界を盛り上げていく事にも言及頂きました。

また、「まだ試験的にやっている段階」としながらも、他競技のスポーツ団体と連動した展開もお披露目いただき(こちらはレポート非公開 (笑))DeNA Running Clubの未来図についても余すことなくお伝えいただくことが出来ました。

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受講生からは

◎スポーツ業界に留まらない、ビジネスに通じる考え方は今後の就職活動にも活かせると感じた。
◎実業団とプロチームを持っている企業ならではのマーケティング手法の違いが学びになりました。
◎“DeNA”という会社のスポーツビジネスに対する取り組み方が、他社とは違うという事を実感しました。
◎仕事の本質は「問題解決能力」というのはシンプルかつ核心を捉えた納得の一言でした。
◎チームの強化施策にビジネスのPDCAの考え方を用いるなど、選手のセカンドキャリアにも活用できる取り組みだと感じた。

というお声を多く頂き、今後スポーツ業界で活躍するためのヒントを収穫としているようでした。

ここまでスポーツ×ビジネスの話をタップリとお伝え頂いた西谷氏。
そんな西谷氏が考える仕事の流儀は「基本の徹底」「成長促進」。

「基本的にスポーツだろうとゲームをつくることだろうとやることは一緒で、問題解決のフローは変わらない。目的をしっかり見極めた上で、結果を出すためのプロセスをしっかりとやりきること。」

「これは1年目の時に当時の上司から言われたことで今でも考えつづけていますが、プロとしては、安定して高いレベルを発揮しなければいけない。その為には常に成長しないといけないですよね。停滞は、周りが成長していたら衰退。誰よりも自分が成長していると胸を張って言い切るようになれると良いですね。」

と、次々とスポーツ業界内で新たな仕掛けを生み出している西谷氏の仕事に対する姿勢を伺い知ることが出来ました。

またスポーツ業界で活躍するために必要な素養の部分に関しては、

MARS CAMP史上最多の7つの要素を挙げて頂き、中でも「思考力」「実行力」「コミュニケーション力」の重要性をお伝え頂いた上で、「MARS CAMPに来ているような優秀な方は是非、DeNAに(笑)」と受講生にとっては嬉しいお誘いも飛び出し、講義終了。

ラストメッセージでは、
「今日話した内容は、スポーツビジネス関係なく学べるポイントがあったら良いなと思います。重要なのは基本だと覚えておいて頂ければ。コツコツと自分の成長を管理し、スポーツ選手と同様に競争の激しい世界の中で、スポーツ業界を盛り上げていく、変えていく為に皆さんの力を貸して欲しい」と、熱いメッセージを頂戴致しました。

この日、西谷氏からお話頂いた内容は、ビジネスをスポーツの領域に落とし込みシナジーを生み出す、これぞまさにスポーツビジネス!というお話。

受講生に限らず、スポーツ業界を盛り上げたいという方全てにお届けしたい中身となりました。その全てをここでお伝えすることは出来ませんが、少しでもスポーツ業界の発展の為に・・・。

実はこの講義が始まる前には、DeNAが2014年にスポーツを活用した取り組みをまとめた映像を、一般公開される前に受講生に限定で公開して頂きました。

DeNAの取り組みがギュギュっと凝縮されたYoutube動画を、本講義レポートを最後までお読み頂いた皆様にもお届け!スポーツ×ビジネスを次々と仕掛け続ける企業活動のイメージがつきやすいムービーですので、スポーツを仕事にしたい方は必見です。

【スポーツの力で「喜び」と「驚き」を】by DeNA Channel

 

 


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講師/ゲスト

株式会社ディー・エヌ・エー
スポーツ事業本部 戦略部 部長

西谷 義久

1986年、北海道札幌市生まれ。2009年に株式会社ディー・エヌ・エーへ入社。
 2013年からスポーツ部門を担当し、現在はスポーツ事業本部戦略部長として、スポーツ事業全体での戦略策定に加え、横浜スポーツタウン構想を軸とした中長期での新規事業開発等を推進。また、陸上長距離チーム「横浜DeNAランニングクラブ」代表を兼任。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。