信濃グランセローズ球団副本部長がご登壇!BCリーグのリアルに迫る!

講座レポート

  • 対象講座
    スポーツ de 地域課題解決(1)
  • 日時
    2014年10月25日(土) 15:00~17:00
  • 会場

    TKP新宿カンファレンスセンター

    東京都新宿区西新宿1-14-11 日廣ビル

  • 講師/ゲスト
    藤倉 伸好詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

超満員で実施したMARS CAMP第1回本講義に引き続き、第2回目となった今回の講義も満員にて実施となりました。

この日のゲストは、MARS CAMP第9期1回目の本講義にお越し頂いた、横浜マリノス株式会社の永井氏とは、また違った形でスポーツの価値を社会に対して提供しているお方となります。

2020年の東京五輪に向けスポーツ業界もにわかに活気付く中、
1998年の長野オリンピックにて、広報メンバーとして世界に長野を発信し、現在はBCリーグ・信濃グランセローズにて球団副本部長 運営・広報担当マネージャーとしてご活躍中の藤倉 伸好氏をゲストにお迎え致しました!

『スポーツ de 地域課題解決』と題した今回の講義、お忙しい中わざわざ長野からお越し頂き、チームとメガイベントが地域に与える影響力を余すことなくお届け頂きます。

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~BCリーグのリアル~

前提として、BCリーグはNPB同様、いわゆるプロ野球チームの集まるリーグであり、シーズンを通して興行を開催し収益を作るといった、独立採算制の組織となっています。

やはり気になるのは、同じく独立リーグである四国アイランドリーグとの違い。

この両者の違いについては「四国アイランドリーグに関しては、どちらかというと育成に注力しNPBへの選手の輩出をするといったビジネスモデルで運営を行っており、BCリーグに関しては、地域の企業をスポンサーとして獲得しながら運営を行っているリーグになります。」

とNPB以外の独立リーグとされる、両リーグの特徴を簡単にご説明頂いた後、
「で、1チームの選手がもらうお給料は契約期間の○月〜○月の間で、○○万円〜○○円程度です」

と、さらりとBCリーグの環境に身を置く選手の状況を、数字を交えながらリアルにお話頂くなどエンジン全開。

講義冒頭に「スポーツ業界の厳しい現実もお伝えしたい(笑)」とおっしゃって頂いた通りの展開になり、めったに聞けないスポーツ業界のリアルとあってか、受講生も思わず引き込まれていったご様子。

~グランセローズの仕事のリアル!~

続いては、現在藤倉氏が活躍している信濃グランセローズでの仕事のリアルにもお話頂きました。

グランセローズは特定のホーム球場を持たず、長野県内の球場をキャラバンしながらホームゲームを運営しているという事もあり、「演出上は少し難しかったりはしますが」としながらも、県内各地域にファンを持つチーム作りをしています。

また、チームの年間運営に掛かる費用について触れて頂きながら、
『入場者数が大きくぶれるBCリーグ。信濃グランセローズの場合には興行権を信毎(※信濃毎日新聞を略した呼称 以下、信毎表記)さんにご購入頂いています。BCリーグに所属する6チームの中でも、こうした安定収入があることは強みの一つ。』

と、スポーツチームが安定したチーム運営を行う上で重要となってくる、スポンサーや冠マッチを地場企業から獲得し、集客数にある程度左右されない運営体制づくりを展開しています。

これに加え、市町村に協力を仰ぎながら、球場使用料の減免措置を獲得するようなスクール展開や交渉を重ね、MD・チケットなどでチーム運営費を賄っているという形。

「やはり小さい組織ですから、1つの仕事だけでなく色々な仕事をします。スポンサー獲得、広報、運営、選手の給料査定もやっています」とスポーツ業界ならではの仕事の仕方や、この時タイムリーに行われていたドラフトに関するお話もたっぷりと頂戴し、BCリーグ所属チームならではのビジネスモデルをお話頂きました。

また、スポンサー獲得の経緯もグランセローズならでは。

「基本的にグランセローズに露出を期待している所は無いですよ」とキッパリ。

「地場企業向けの営業活動はですね、ビジネスライクでなく、コミュニケーションをとって、企業の地域貢献と絡めて提案することがほとんどです!費用対効果は難しいところですが、信毎さんの掲載が取れるということは非常に大きいですね。」

という首都圏のスポーツチームとはまた違ったスポンサー獲得の手法について、事例を交えながらご教示頂きました。

そして県内の他のスポーツチームとの展開に関しても触れて頂き、「元気な信州作り」に向けた今後の展開にも注目です。

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~1998年、長野五輪で日本中を感動の渦に巻き込む!~

そしてその後は《NAGANO》を発信する1998長野オリンピックのお話。

長野五輪運営時の組織体制や、意外と知らない五輪の収支まで、当日の貴重な資料をベースに数字を交えながらご解説頂きました。

「収益構造を見ると、誰のための五輪かが凄くわかり易く見える。そして、そのための運営体制をつくることが、非常に大変です(笑)」と当時の状況や関係各所とのリレーションの取り方など、運営のリアルを冒頭でお話しいただきながら、広報としての展開をお披露目頂きました。

五輪の広報としての基本スタンスを、「五輪の基本理念である『自然との共存、平和と友好』をいかに具現化させるかが大事」とし、特に事前の宣伝・周知が重要と藤倉氏は言います。

 「直前になれば五輪は報道されて当たり前なので、広報の仕事は基本的には事前がメインですね!数千日も前から世界各国で取り上げてもらう、NAGANOに来てもらうことを目的に活動します。リレハンメル・アトランタでも選手向け・各国団体向けに周知しました」

この言葉からもわかるように、2020年に向けた広報の仕事は徐々に動き出すということを意味しています。

そして長野五輪の時代にはIT環境も現在ほど発達していなかった事を考えると、
現在の五輪広報としての仕事もまた様変わりすることでしょう。

~長野はスポーツでどう活性化しているか~

ここまでお話頂いた藤倉氏に、この後3つの質問にお答え頂きました。

特に、「メガイベントとチーム。長野をスポーツで活性化できた!と感じた事象は?」という質問に対し、「どんなイベントが来ても今の長野県なら回せますね!そしてその際の一体感がある。もっともっとやった方がいい!僕もやりたいです。また、障害をお持ちの方など、なかなかコミュニティの輪に加わりにくいと考えていらっしゃった方がスポーツをキッカケに町のイベントに参加してくれるようになったことなんかはスポーツの力だと思います。」とお答え頂いたことも印象的。

スポーツの仕事もあくまでビジネスではありますが、ステークホルダーがとにかく多いのはこの業界の大きな特徴。裏を返せば、様々な「お客様」に価値を提供することができるのもこの仕事故。

そう考えると、藤倉さんがこの業界に求める人材として
『細かいことに気がつき、すぐに処理・行動に移せる人』と仰って頂いたことは納得の一言

この日の講義を受講した参加者からは、

◎お金の面も含め、ご自身の仕事内容やリーグ・業界について赤裸々にお話頂き、絶対にネットでは知れない仕事のリアルが聞けました
◎地域リーグのチームの状況、オリンピック効果、広報活動など求めていた情報全てを伺うことが出来ました
◎首都圏のスポーツチームと地方のチームとでは、スポンサーの目的が違うなど地域ならではの戦略が興味深かった。
◎長野五輪のお話は滅多にない貴重な機会で、2020年に向けた広報展開に注目していきたいと感じた

と藤倉氏の包み隠さずお話頂いた内容が、それぞれの思考に沿って収穫となっているようでした。

まだまだビジネスとしては成長段階真っ只中のこの業界。

藤倉氏から頂戴したラストメッセージである「同じ仕事をしていることなんてないので、1つ1つの仕事に一喜一憂出来るなんて面白いですよね!まだまだチームの仕事は稼げていないですけど(笑)』
この一言に、今の仕事のリアルと今後の展望がギュギュッと詰まっていたように思えます。

スポーツ業界で活躍される人に共通しているのは、やはりスポーツを盛り上げたいという根本の熱量の大きさです。

藤倉氏の熱量に負けじと、受講生も切磋琢磨していかなければなりませんね。

 


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講師/ゲスト

BCリーグ・信濃グランセローズ
球団副本部長 運営・広報担当マネージャー

藤倉 伸好

1967年生まれ 長野県長野市出身。
 家業の中古車販売会社で家事手伝いから社会人生活スタート。
1993年、26歳にして長野市役所に入庁、そのまま長野オリンピック組織委員会に出向。
 広報課に勤務しメディア対策やリレハンメル、アトランタ五輪などイベントでのPR活動に従事。
1998年の大会終了後、長野市役所市民課へ。その後、2年で退職し、1年間海外、国内を放浪。
2002年 FIFAのワールドカップ 横浜のIMC部にて6ヶ月勤務。
 大会終了後、長野を中心にイベント業務を行う。
2007年 BCリーグ(独立リーグ)の信濃グランセローズ立ち上げから運営を行っている。
 現在は、球団副本部長 広報・運営担当を務める。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。