J SPORTS編集部長が語る。スポーツメディアの苦悩と醍醐味!

講座レポート

  • 対象講座
    スポーツメディアのあるべき姿
  • 日時
    2014年11月4日(火) 19:30~21:30
  • 会場

    TKP新宿ビジネスセンター 11Fスカイ会議室

    東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11F

  • 講師/ゲスト
    池田 泰斗詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

スポーツの魅力を伝えたい!スポーツの仕事を志望する方の多くは、手段は何であれ根本にはこうした想いを抱えているのではないでしょうか。

そしてその想いを実現させる為の方法の選択肢に、「メディア」という手段がある事はある種必然。

今回のゲストは、日本で唯一の4チャンネルマルチ編成のスポーツテレビ局として事業を展開するJ SPORTSから編成部部長の池田氏にお越しいただき、《スポーツ》を《社会》に届けるリアルをお披露目頂きました。

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この日の受講生はメディアに対する理解度も興味の度合いも、もちろん人によって違います。

まずは皆さんのウォーミングアップ!ということで池田さんから参加者に対して冒頭で質問が。

「お題を1つ出したいと思います。紙とペンを出して下さい。10秒間差し上げますので、
10円玉を描いてみて下さい。それではよーい、スタート!」

冒頭から始まったこの問いかけに、呆気にとられた受講生ですが、必死になって10秒で描写する受講生。

さて、ここで池田さんがお伝えしたかったこと、その真意は何だったのか?

ここは当日参加者限定ということになりますが(笑)
ただ、いつもはメディアで編成を務めることが本業ということで、やはり情報を届ける際の伝え方がまさにProfessional。

お話頂いた中身もそうですが、情報を届ける術から学ぶべき事も多かったイベントとなったのではないでしょうか。

~メディアの仕事は様々な能力やパーソナリティを持つ多くの仲間によるチームワークで成り立つ~

まずはJ SPORTSの会社にFOCUS。
J SPORTSのMISSIONについて、そして事業・組織について深々と伺っていきましたが、
意外とテレビが放送されるまでの全貌はなかなか表に出てこないのがメディアの特性でもあります。

メディアの仕事!というと編成や制作の仕事をイメージされる方が多いのもこの仕事の特徴。

ですが、マーケティング・デジタル事業・広告営業・渉外や権利管理といった部門もスポーツを伝えるまでの仕事に登場するキーパーソンであり、放送されるまでの話しでは省くことのできない登場人物です。

それぞれの役割や、番組が放送されるまでの仕事のリアルの部分についても池田氏より触れて頂きました。

~J SPORTSといえば、生放送!スポーツ放送はLIVEが命!4チャンネルでの放送、そしてとにかく《生》放送!だから難しい!だからこそ面白い!~

スポーツ中継の醍醐味はやはり生中継!
特にプロ野球・Jリーグが同時に行われているシーズンの土日は生放送だらけ。

「どうやって編成すれば良いんだろう(笑)」と池田さんが頭を悩ます場面は多くあり、放送チャンネル数が限られ、時期によって行われる試合の注目度も変わる中で、視聴者が求めている対戦カードを決めていくのは至難の技。

また、放送免許を総務省から預かる放送局としては、CMの総量規制や事故のない放送など公共性を担保しながらも広告出稿企業への価値・満足度を提供する事も大事な要素。

両者のバランスを取ることは、スポーツが予定調和ではなく不確定要素が多いながらも爆発力があるコンテンツであるがゆえに苦労もひとしおです。

そして「お客さんに何を届けるかという選択の幅は実はものすごいあるんです」と切り出した池田さん。

例えば…として例に挙げて頂いたのは、プロ野球と箱根駅伝の事例はまさに報道に携わるメディアの方ならではの視点でした。

皆さんは、

「打った瞬間明らかにホームランと分かる打球を打った打者」
or
「打球の行方・弾道」

「それまで好投を続けてきたエース投手」
or
「サヨナラホームランを打った打者・歓喜に沸く勝利チーム」

「駅伝で先頭を走る名門大学2チームのデットヒート」
or
「下位チームの襷リレー・繰り上げスター」

どちらを映しますか?
なぜですか?

「スポーツビジネスを志す皆様には時には、『自分だったらココを映す!』というような批評的な目で番組を見てみるのも良いと思います。」と池田さんは言います。

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~スポーツと視聴者を繋ぐ存在~

J SPORTSではFoot!やWWE、ラグビーも長らく取り組んできました。

プレミアなどの海外サッカーや野球などメジャー競技だけでなく、こうしたコア層を持つコンテンツにもトライしています。

メジャー競技は放送権獲得ハードルが非常に高いのが常に難しい部分であり、Foot!のような情報番組はこうした競争に巻き込まれることなく、継続することが可能です。

こうした番組の継続は、サブカルチャー醸成であり、視聴者のライフスタイル構築に寄与するものと考えています。

NPBアワーズ、さいたまクリテリウムなどは、加入には繋がりませんが、J SPORTSの認知度やブランド向上に繋がり、やるべきと考えています。

「日本国内の他局がやらないなら、ジェイ・スポーツがやるしかないだろう!」とは池田氏。

そんな想いを持って視聴者へ届けていることも、J SPORTSが社会に価値提供をしている1つのポイントとなります。

 ~今後仕事を進めていく中でのキーパーソンは~

J SPORTSはBS最大の4チャンネルを運営する放送局ですが、お客様の求める番組を提供する上で、「4チャンネルでは足りない!」というシーンも。

そんな時にもLIVEコンテンツを届けるツールとなるのが、ネット配信。

「放送にはないネット限定のコンテンツやカードを配信したり、番組の前後を含めネットで長めに配信する事もあります。」

テレビ離れが叫ばれ、テレビを必要としていないとする人が増えているという事実は受け止め、ネットユーザーへのアプローチが不可欠ある一方で

「ネット配信の視聴者も意外にテレビは見ている」というのもまた事実。テレビならではの強みを持ちながら、「まずは視聴者!」というのはどこにいても変わらないと池田さんは捉えます。

「CRMを意識し、お客様と繋がりながらサービスを提供していくこと。そしてJ SPORTSだけが勝つってことは難しい上にそれが本来の目的ではありません。リーグ・協会・チーム・アスリート・スポンサーなど、いかに周りのステークホルダーと繋がってお互いにハッピーになり、成長していくかを考える事が大事」と池田さんのお考えをお伝え頂きました。

受講生からの反応は

◎利益だけを目的とせず、視聴者や競技者の事も考えた番組作りに、池田さんの熱意を感じました
◎メディアを今日お話し頂いた観点で見ることがなかったので新たな発見ばかり
◎普段何気なく見ているLIVE中継には、画面に映し出されるもの以外にも伝えたいポイントが盛り込まれていると気づいた
◎スポーツの持つ不確定要素を踏まえた上での、クライアントへの価値提供は、かなり難易度が高いと感じました。
◎現在のスポーツメディアには何が求められていて、何が必要か事例を交えたお話に学びを得られた

と、池田氏やJ SPORTSの狙い、真意に気付く機会となったご様子。

 ~最後には池田氏からの熱いメッセージ!~

ここまでメディアの真髄を赤裸々にお伝え頂いた池田氏。

その池田氏の仕事の流儀は
○興味と疑問を持つ
○理解力・想像力・創造力を高める
○仲間と共に仕事を楽しむ
の3つ。

「これからの皆さんは何かしらの形でお客さんというのを持つと思います。お客さんが何を求めているのだろうという考える為には、興味と疑問を持つことが必要。じゃないと対価は得られないですから。」

この池田さんの言葉には、ご自身の経験と徹底的な顧客意識が見え隠れしています。

求められる能力に関しても、「仕事」に対する池田さんの姿勢とこだわりをお伝え頂き、受講生大満足のまま講義は終了!

ラストメッセージ頂いた、これからスポーツの仕事を志す受講生に対しての「スポーツの仕事に対する愛を全うさせたいのであれば、スポーツをビジネスとして成立させる力を身につけようね!という事です!」というお言葉も印象的。

その後開催された交流会にもお付き合い頂き、スポーツメディアとしてのあるべき姿を余すことなくお伝え頂きました!

スポーツ業界で活躍する事を志望する受講生にとって、池田さんの突き刺さるメッセージの数々はまさにスポーツ業界のリアルだと体感することになったのではないでしょうか。

 


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講師/ゲスト

株式会社ジェイ・スポーツ(ブランド名:J SPORTS) 
編成部 部長

池田 泰斗

1969年神奈川県横浜市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。
1993年、新日本製鐵(株)(現新日鐵住金(株))に入社し、管理会計、営業、営業システム開発に携わる。
1997年よりEI事業部(現新日鐵住金ソリューションズ(株)、後に出向・転籍)にて金融システムソリューション、新日鉄情報通信システム(株)との合併、東証一部上場などに携わる。
2003年に(株)ジェイ・スカイ・スポーツ(現(株)ジェイ・スポーツ)に入社。経営/営業企画部門にて経営/営業戦略構築などに携わり、(株)スポーツ・アイ ネットワークとの合併も担当。
2006年よりCATV局及び業務配信の営業を担当。BtoB営業の傍ら、HD化や完全デジタル化などへの対応に携わる。
2011年より事業開発部門にてJ SPORTS初の有料インターネット配信のローンチやECビジネスなどに携わる。
2013年より編成部にてJ SPORTS 4チャンネルの編成ビジョン/方針/戦略やコンテンツ戦略の構築に携わる。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりマーススポーツエージェント(現:ウィルオブ・スポーツ)立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなどを経験し、2010年「MARS CAMP」創設。現在は社内事業統括、新規事業立案・推進を担う。スポーツ関連企業の外部人事部としてスポーツ×キャリアをトータルでプロデュースしながら、2020以降に事業化・プロ化を視野に入れる各種スポーツ中央団体の事業パートナーとして各種プロジェクトを推進中。