スポンサーの本音!スポーツに投資する企業の実態

講座レポート

  • 対象講座
    スポーツ・スポンサーのホンネ(1)
  • 日時
    2014年11月14日(金) 19:30~21:30
  • 会場

    TKP新宿ビジネスセンター 11Fスカイ会議室B

    東京都新宿区西新宿2-3-1 モノリスビル11F

  • 講師/ゲスト
    富田 英樹詳細
  • ナビゲーター
    仲島 修平詳細

皆さん、セロテープってご存知ですか?
言わずもがなですよね(笑)そう、あの紙などを止める透明な粘着テープですが、実はアレはニチバン株式会社が製造・販売する商品名なのです。

その他、学生時代に部活などでスポーツに取り組んだ人であれば、テーピングを巻いた事もあるでしょうし、すり傷・切り傷で救急絆創膏を貼った人も居るはず。

今回は、そんな皆さんの身近に存在する商品を製造・販売するニチバン株式会社より、メディカル事業本部マネジャーの富田英樹氏にお越しいただき、ニチバンがスポーツに対してどのように関わっているのか、特にスポンサー企業としてスポーツにお金を使う理由について、お話いただきました。

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セロテープなどをはじめとして、野菜を束ねる農業用テープなども扱う「テープ事業本部」、そしてテーピングや絆創膏など医療・健康に関わる「メディカル事業本部」、富田氏はこのメディカル事業本部に属し、その中でスポーツに関わる展開を広げています。特にスポーツテーピングのブランド「バトルウィン」製品の認知に向け、スポーツとの関わりとしてサッカー・Jリーグや、フットサル・Fリーグ、そしてバスケ・JBAなどと事業展開を進めています。

Jリーグとの関わりとして、ジェフユナイテッド市原・千葉のオフィシャルサプライヤーとしてスポンサー展開を進めているニチバン社。

サプライヤーとして選手がテーピングを利用する事で、より良い製品開発につなげる一方、「ニチバン・ケアリーヴ治す力マッチデー」と冠した試合を開催、絆創膏の「ケアリーヴ治す力」のサンプル配布や、スポーツ愛好家を対象としたスポーツ障害に関する相談所の開設、また来場されたお客様に実際にテーピングを巻いてあげる実演やクイズ企画などのニチバンスペシャルコーナーなども出展しました。

中でも最もインパクトに残ったものは、マッチデー当日、ニチバン商品とコラボさせた選手紹介。ぜひともYouTubeなどで見ていただきたいのですが、この紹介がスタジアムDJのアドリブで紹介コメントを出してくれているというから驚きの連動感。

このように、Jリーグチームとの取り組みとしては、チームとのサプライ契約を通じてニチバン社の製品を実際に使ってもらう事、加えてそのチームのサポーターと関われる展開を通じて製品を認知してもらえる機会として活用しているという事でした。

また、Fリーグとの取り組みとしては、オフィシャルパートナーとして展開し、全チームが1つの会場で試合を実施するセントラル開催の際、ピッチの白いラインに<ニチバン>のロゴが入っているテープを使用。気づいた方、いらっしゃいましたか?観客席からはなかなか見えにくいものですが、選手やチーム関係者からは「これ何?」と興味を持ち、ニチバン社の存在を知ってもらえる機会となることで、製品を使ってもらえるキッカケにもなるとの事。

同じく、セロテープやテーピングなどで使い終わった際に出てくる<巻心>と呼ばれる芯の部分を集め、そこからマングローブの植樹などにつなげる「ニチバン巻心ECOプロジェクト」を合わせて展開。ニチバンのテーピングを使っているチーム・選手、そしてサポーターから多くの使用済み巻心が集まり、プロジェクトの輪が広がっています。

≪スポーツに予算を投下する≫という手段は同じでも、実はJリーグとFリーグとでは目的が異なるのも事実。Jリーグでは、選手やチームでニチバン製品を使ってもらうような展開を進めているのに対し、Fリーグでは実際にフットサルを学校のサークルや地域クラブなどでプレイしている競技者の方が会場に足を運ぶケースが多く、そんな観客の方にニチバンの製品を使ってもらえるようにしていきたいとの事。

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更にJBAとの展開では、「ニチバンpresents JBAバスケキッズフェスティバル」を開催。

ニチバンがオフィシャルメインパートナーとして、子供たちへバスケットボールの草の根普及活動を全国各地で開催進める中で、下部育成とトップの強化を目的として実施。バスケットボール技術の向上と合わせて、怪我の予防として初心者でも出来るようにテーピング講習会も開催。

その際、現場で興味・関心を持ってくれる子供が多いが、子供には教えず、あくまでもその親御さんに教えることで、自分たちの子供にその習ったものを施行してもらえるような展開を狙いとしています。このような活動は、「ニチバン」がサポートしているという見えやすい効果を生み出し、企業として「ニチバン」の存在を知ってもらえるようにしていきたいとの事でした。

チームからは「ニチバンを使うようになって、ケガ人が出なくなった。」と言ってもらえる事が嬉しい、と富田氏。ニチバン製品を使って良かったと思ってくれるように、Made in Japanにこだわって良いものを提供していきたいと語ってくれました。

受講生からは
◎スポーツに投資する企業のリアルな声が知れてよかった。商品によってお金や露出ではないものを求めるケースがあることとその難しさを知れました。
◎「商品を使ってほしい」という企業の根っこのニーズが垣間見れました。
◎スポーツに携わっている人は、人とのつながりが大事と言いますが、本日の講義も人との接点を大事にすることが必要だと再認識しました。
◎スポーツクラブ側の視点とは違い、企業がスポーツに期待していることがわかりやすく見えました。
◎社名を出すときと、商品名を出す時で、求めていることが違うのだとハッとした。

との感想を多く頂戴し、他にも富田氏の仕事に対する姿勢や思いの部分に共感するご意見が多く寄せられました。

そんな富田氏が考える仕事の流儀は、「気持ちが大事」。
そして、求める人材・必要な素養については、「人との出会いを大切に」、「無駄はない」の2点。

最後に富田氏から、
「スポーツ業界でなくても、仕事をするという事は大変な事なのは間違いない。ここに来ているような熱のある人たちには、スポーツでも、そうでなくても、携わったからには全力で、一生懸命に取り組んで欲しい。それがその先に繋がると思います。」
と激励をいただきました。

スポーツへのスポンサーと言えば、球場やスタジアムに企業の看板を出して広告宣伝する事がかつての主流でしたが、それだけでは費用対効果が見込めないと感じているのが企業の現状でありホンネ。

スポンサー企業が求めるもの、それに対してスポーツで解決できること。そしてその実施施策は両者だけで完結するものではなく、多岐にわたるステークホルダーに対して有益な展開になるよう推進できる力が求められるということがくっきりと分かったイベントになったのではないでしょうか。

 


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講師/ゲスト

ニチバン株式会社
メディカル事業本部 マネジャー

富田 英樹

1971年新潟県上越市生まれ。学習院大学法学部卒。
1994年、ニチバン株式会社に入社し、名古屋支店薬品課の営業として配属。名古屋を中心に町のパパママ薬局からドラッグストアを主に担当。
2003年より関東メディカル営業部薬品課(東京オフィス)にて主に全国チェーンのドラッグ・GMS本部を担当。
2007年よりメディカル事業部(現メディカル事業本部)に異動。救急絆創膏「ケアリーヴ」や貼り薬の「ロイヒつぼ膏」ブランドの販売戦略・製品戦略・販促施策・データ分析等に携わる。2012年入社以来初めてスポーツ担当となり「バトルウィン」ブランドに携わる。
 現在は担当の花村、営業部隊の特販営業部とともにブランド拡大をめざして奮闘中。
ちなみに肝心のテーピングテープ技法についてはまったく進歩なく、講習会を「口で巻く」と噂される。

08年まで企業の外部人事部機能を担い、企業経営における人材開発・採用戦略の立案・導入を行う。08年よりMARS立ち上げ参画。アスリート・プロチームのマネジメント、スポーツイベントプロデュースなど、社内事業を横断的に従事し、10年より立ち上げた、「MARS CAMP」商品企画・広報も担当。新卒・中途共にスポーツ業界内企業の外部人事部として活動しながら、体育会系人材の就職支援やアスリートと企業を結ぶセカンドキャリア支援など、スポーツとキャリアをトータルでプロデュースする。